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朝から小雨も降る空模様で少し涼しげ、ちょっと歩いてランチでも……しかし、移動中にカンカン照りとなって猛烈な蒸し暑さ。この不思議な天気、やっぱ目指すお店の名前のせいかな……その名は「銀座小はれ日より」。 入口は小さな木戸、身を屈めてくぐると地下へつながる階段。「隠れ家に逃げ込む」、そんな演出意図が感じられる店づくり。店内は照明の明るさを少し抑えた落ち着いた雰囲気、椅子・テーブルも洒落ており、女性に好まれそうな内装です。ランチメニューは基本的に担々麺か冷やし担々麺、どちらも高橋シェフ自慢の一品だそうで迷いますが……まずは王道、「こだわりの担々麺」(980円)から。丼は、約5分で到着。 では、スープを一口……「シパッ!」と立ち上がる爽やかな酸味、これがラー油の辛味と絶妙にバランス……この酸味、トマトでも使っているのかと思うほど軽快な切れ味で、自家製辣油も小細工を排した実にシンプルな味、「こういう合わせ方もあるのか」と驚くほど、見事な「一体感」です。一方、白ゴマの芝麻醤はごく少量に抑えて風味付け程度に使い、逆にベース・スープのコクを前面に押し出します。薬膳料理が看板のお店だけあって、このスープのコクも独特、ずいぶんと深みのある味わいで、旨みもタップリ。この「辛味・酸味一体」と「コク」の2軸で、明快な「味空間」が定義されているため、安心して担々麺独特の「味のゆらぎ」を楽しめるという……ここのシェフ、タダモノではありませんな。 麺は細麺ストレート。博多豚骨で言えば「ハリガネ」なみの固さ、一本一本についた微妙な曲がり癖の相乗効果で、ドップリとスープを持ち上げるという趣向です。麺自体も意外に甘み豊か、能書きでは「贅沢全卵麺」使用だそうですが、いい味出してます。具材は、挽肉に青梗菜のみと実にシンプル、挽肉はキッチリと濃いめの味付け、これと青梗菜のサッパリ感で、味空間にさらに「第3軸」を加えるという……実に明快な構成。 ―――独特の「味空間」を自ら切り開き、すでに「担々麺」という領域は超越してしまった一杯。しかし、その料理が何であるかという「記号」が無くても、料理という「媒介」を通じて、作り手の意図が食べ手へ正確無比に伝わるという……非常に難しいことをサラリ(?)とやってのける、高橋シェフの手腕は「見事」というほかありません。これは「冷やし」もイケそうですな……夏の間に、是非。
入口は小さな木戸、身を屈めてくぐると地下へつながる階段。「隠れ家に逃げ込む」、そんな演出意図が感じられる店づくり。店内は照明の明るさを少し抑えた落ち着いた雰囲気、椅子・テーブルも洒落ており、女性に好まれそうな内装です。ランチメニューは基本的に担々麺か冷やし担々麺、どちらも高橋シェフ自慢の一品だそうで迷いますが……まずは王道、「こだわりの担々麺」(980円)から。丼は、約5分で到着。
では、スープを一口……「シパッ!」と立ち上がる爽やかな酸味、これがラー油の辛味と絶妙にバランス……この酸味、トマトでも使っているのかと思うほど軽快な切れ味で、自家製辣油も小細工を排した実にシンプルな味、「こういう合わせ方もあるのか」と驚くほど、見事な「一体感」です。一方、白ゴマの芝麻醤はごく少量に抑えて風味付け程度に使い、逆にベース・スープのコクを前面に押し出します。薬膳料理が看板のお店だけあって、このスープのコクも独特、ずいぶんと深みのある味わいで、旨みもタップリ。この「辛味・酸味一体」と「コク」の2軸で、明快な「味空間」が定義されているため、安心して担々麺独特の「味のゆらぎ」を楽しめるという……ここのシェフ、タダモノではありませんな。
麺は細麺ストレート。博多豚骨で言えば「ハリガネ」なみの固さ、一本一本についた微妙な曲がり癖の相乗効果で、ドップリとスープを持ち上げるという趣向です。麺自体も意外に甘み豊か、能書きでは「贅沢全卵麺」使用だそうですが、いい味出してます。具材は、挽肉に青梗菜のみと実にシンプル、挽肉はキッチリと濃いめの味付け、これと青梗菜のサッパリ感で、味空間にさらに「第3軸」を加えるという……実に明快な構成。
―――独特の「味空間」を自ら切り開き、すでに「担々麺」という領域は超越してしまった一杯。しかし、その料理が何であるかという「記号」が無くても、料理という「媒介」を通じて、作り手の意図が食べ手へ正確無比に伝わるという……非常に難しいことをサラリ(?)とやってのける、高橋シェフの手腕は「見事」というほかありません。これは「冷やし」もイケそうですな……夏の間に、是非。