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スガスガしい陽気の月曜日(26日)、新宿方面のお仕事もサクサク進むかと思いきや……サンザン難航した挙句、時間切れ。ランチも特にアテはなく、高田馬場をフラフラ。 「味一」の前を通りがかった時、「そういえばここは醤油が美味いとか」などと、古い記憶が蘇ります。ランチタイムまっただ中でも客入りは半分程度、思わず入店しメニューを一瞥しただけで「正油ラーメン」(550円)と「煮玉子」(50円)を注文。 カウンターに着席し、改めてメニューをシゲシゲと見ますと……「元祖小田原味噌」が「おすすめ」とか。あれ、小田原で「味一」と言えば……ガ~~ン(やや古)、先代が亡くなって閉店したという有名店じゃん。「しまった、あの味噌にしとけば」などと後悔するうち、1ロット見送り約8分で丼到着。 では、スープを一口……と、その前に、実は丼を待つ間に気付いたことが一つ。女性店員が、煮干しの頭をとり、二つに裂いてワタを親指でかき出す作業を繰り返しています。これは煮干しの下ごしらえとしては一番丁寧な方法で、私もよくやる作業なんですが……こんな、マドロッコシイこと、ほとんどのラーメン屋はやっていないはず。しかし、煮干しの旨みを真に「美しく」出すには、面倒でもこれをやって、水出しした上で煮出すのがベスト。このコダワリ、こいつぁヒト味違いそうですな。 では改めて、スープを一口……なんか、「個性的」な味ですな。ベースは豚骨・鶏ガラで、どちらかというと豚骨のワイルド感を押し出すタッチ。これにからむ魚介系はもちろん煮干し主体なのですが、これがなんとも上品な風味で、ラーメン屋ではまず出会わないタイプ。両者合わさると、「不思議」というか実に「個性的」で、どこか「質実剛健」的なスタイルが、クセになりそうな味わいですな。ただし、写真でもお分かりの通り、表面を覆うラードが結構分厚く、舌にスープの味がダイレクトに伝わらないモドかしさがあります。 麺は中太縮れ、加水率やや低めの麺を固めにゆで上げ、キッパリとした歯切れとコシを残しつつ、ホッコリした「庶民派」の甘みが、スープの「ワイルド」感と「上品」さの間に割って入るという趣向。具材のチャーシュー、煮玉子も、特に飾り気のない味わい・食感で、「レトロ」というか「庶民派」スタイル……この麺・具材のスタイルが、この一杯の「主張」なんでしょうな。 ―――「ワイルド」かつ「上品」という、一見矛盾したスープの「個性」のド真中に、麺と具材で「庶民派」の旗を打ち立てるという、懐の深い一杯。幅広い顧客に対する「商品」としてキッチリ練り上げられており、「年季」を感じますが……良い意味でも悪い意味でも、今やラーメンは、ポリシーの「一点集中」が強い・弱いで評価される時代。そういう時代の流れからは、ちょっと「取り残された」感のある一杯でした。
「味一」の前を通りがかった時、「そういえばここは醤油が美味いとか」などと、古い記憶が蘇ります。ランチタイムまっただ中でも客入りは半分程度、思わず入店しメニューを一瞥しただけで「正油ラーメン」(550円)と「煮玉子」(50円)を注文。
カウンターに着席し、改めてメニューをシゲシゲと見ますと……「元祖小田原味噌」が「おすすめ」とか。あれ、小田原で「味一」と言えば……ガ~~ン(やや古)、先代が亡くなって閉店したという有名店じゃん。「しまった、あの味噌にしとけば」などと後悔するうち、1ロット見送り約8分で丼到着。
では、スープを一口……と、その前に、実は丼を待つ間に気付いたことが一つ。女性店員が、煮干しの頭をとり、二つに裂いてワタを親指でかき出す作業を繰り返しています。これは煮干しの下ごしらえとしては一番丁寧な方法で、私もよくやる作業なんですが……こんな、マドロッコシイこと、ほとんどのラーメン屋はやっていないはず。しかし、煮干しの旨みを真に「美しく」出すには、面倒でもこれをやって、水出しした上で煮出すのがベスト。このコダワリ、こいつぁヒト味違いそうですな。
では改めて、スープを一口……なんか、「個性的」な味ですな。ベースは豚骨・鶏ガラで、どちらかというと豚骨のワイルド感を押し出すタッチ。これにからむ魚介系はもちろん煮干し主体なのですが、これがなんとも上品な風味で、ラーメン屋ではまず出会わないタイプ。両者合わさると、「不思議」というか実に「個性的」で、どこか「質実剛健」的なスタイルが、クセになりそうな味わいですな。ただし、写真でもお分かりの通り、表面を覆うラードが結構分厚く、舌にスープの味がダイレクトに伝わらないモドかしさがあります。
麺は中太縮れ、加水率やや低めの麺を固めにゆで上げ、キッパリとした歯切れとコシを残しつつ、ホッコリした「庶民派」の甘みが、スープの「ワイルド」感と「上品」さの間に割って入るという趣向。具材のチャーシュー、煮玉子も、特に飾り気のない味わい・食感で、「レトロ」というか「庶民派」スタイル……この麺・具材のスタイルが、この一杯の「主張」なんでしょうな。
―――「ワイルド」かつ「上品」という、一見矛盾したスープの「個性」のド真中に、麺と具材で「庶民派」の旗を打ち立てるという、懐の深い一杯。幅広い顧客に対する「商品」としてキッチリ練り上げられており、「年季」を感じますが……良い意味でも悪い意味でも、今やラーメンは、ポリシーの「一点集中」が強い・弱いで評価される時代。そういう時代の流れからは、ちょっと「取り残された」感のある一杯でした。