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「タンメン(480円)」@メルシーの写真時間と云ふ調味料

 東京讀賣巨人軍の長嶋茂雄は、国鉄の金田正一投手に手も足も出ず、四連続三振を喰らった。
 エッフェル塔の三百二十四mを凌ぎ、世界に誇る電波塔「東京タワー」が竣工し、一躍東京のシンボルとなった。

 その年。

 この店は産声を上げた。

 飲食店である以上、客から金を取って喰いモンを出す。そこには客の「うまい、まずい」の感想が当たり前にある。ただ、店が醸し出す雰囲気や、低めの値段設定が、あまり露骨な表現を抑えてしまうことはあろう。いや、店の誕生年の前後に生まれた世代は、刻んだ歳月を絶妙な調味料として味わってしまうこともあるようだ。そんな飲食店が、東京にはまだ、ほんの少しだけ、残っている。

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 な、なんだこの書き出しわ~。ぶるまさんはよいお年なんですよぉ。だから歴史のあるお店で食べると、こんな風になるんだよぉ......

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 多分三十年以上前に一度だけ来たことがある。何を喰ったかなぞ覚えていない。若かったから、肉の入ったポークライスでも喰ったに違いない。

 今日は夏休み期間の中だ。学生も少なく、十人ほど客がいる店内の半数は会社員風である。適当に腰掛けて掲題のモノを注文し、店内を眺めてみる。
 
 天井が高い。四十年ほど前にこの地に移転したそうだが。調度品も思ったほど古びてはいない。カウンターのない広めの客席と、混雑もしていないせいもあるだろうが、時計の針の進みはゆっくりだ。
 汗が滲んだ額をハンカチで拭う。風力を最大にした扇風機を独占したくなる。

 気が付いたら、丼が運ばれていた。綺麗な盛り付けをしている、と心底思う。喰いモンは、視覚から入る情報も重要である。斜めカットで大きめな人参。茹で卵のスライス。芯の部位が多いキャベツ。すなわち、赤、黄、緑。実に旨そうだ。
 では、汁を啜ってみよう。

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 お。こりわなんとタンメンの王道とゆー汁でわないかい~。鶏ガラ、煮干しが主体と思われるスープは決して薄くはありませんよ。ちょっこしオイリー、塩がピリッツ! と利いて、ちょっとしょぺーけんど、じわじわ野菜から甘みが沁みてくるよーな。正直、期待以上の汁だんべ。
 が、気になるんだよ金属蓮華。舌にあたる食感はかなり冷たく。この際、蓮華はおいておこ。胡椒と、自家製のラー油をちょんと入れれば、それわ皆さま、ピリカラタンメンとゆーことだ。さらにお酢なんぞを加えてご覧。これぞタンメンお約束の喰い方だぞぉ。うまいよぉ。

 麺もまた。予想以上の噛み応え。ちょっと丸い中細は、子どもの頃喰った昭和チックな中華屋の縮れた玉子麺とわちゃうけんど、モチモチしているんだよ。量がもうちょい欲しいけど。

 野菜。あちょ。こりわ。。。かてー。硬いんだよ。火の通し方、とゆーよりも。
 まず、人参は厚すぎ。さらにキャベツはほとんど芯キャベツ~。これでわ相当火を入れんと適度な硬さになりません。クタクタよりわいいけんど。何よりカミカミするのわ大切です、じっちゃんにわ。
 これにもやしとコーン、ニラとゆー構成。ニク? あ、ありませんとも。。。いーんですメタボですから。

 まーその。これで、480円。ワンコインで釣りが来る。こりわすげーことですよ。いいですか、早稲田だよココ。少ないながらも5種類の野菜が投入されて。しかりした味の汁とモチモチ麺だ。これを旨いと言わなきゃなんと言う~。

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 ほら見たことか。昨今人気のメガモリでもなきゃ、濃厚でもない。年配者はこういう味わいに弱いのである。味わい、とは、丼の中身だけではない。この店の雰囲気、漂う空気、そんなものをすべてひっくるめてのものである。無論、時間という調味料はたっぷり加えてしまったが。

 ハンバーガーや牛丼など、もっと安くて速い喰いモン屋はこの界隈にも相当あるが。不味い、高い、感じが悪い。そんな評判とは無縁だから、五十余年に亘って飲食店を営業し続けることができるのだろう。飲食店であれば普通のことを当たり前に続けることの結果が、この店の存在でもある。

 昭和三十三年。この年はまた、日清から世界初のインスタントラーメンが発売された。まさに、日本の家庭の食卓に、ラーメンが一気に広がることとなった年でも、ある。

 ※「時間という調味料を添加しています」と公言(?)しているお店です。→昭和歌謡ショー

 ※拡大写真等
http://picasaweb.google.com/buruburumarch/UZaetK#5498149838706243474

投稿(更新) | コメント (7) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

毎度~

フランス人になれたら通いますわ~w

つうか、日本古来の店?www

アカンな~同好会 | 2010年7月26日 20:31

メルシー僕~

メルシーとヘルシーの違いがわからんwww

爺ちゃま | 2010年7月26日 20:43

どうもです~。

貴殿のメルシーレビューで、要約行こうと思えましたわ~。

貴殿、おいくつですかぁ~ 笑

ども~

馬場(早稲田)エリアの老舗有名店ですねぇ~
緑鮮やかなキャベツに、なんたって茹で卵が渋いですねぇ~

YMK | 2010年7月27日 07:48

KMです。
おはようございます。
こういう投稿にはめっぽう弱いのです(笑)。

幼稚園のころ、東京タワーができました。
見たこともないので、青い東京タワーを書きました。
天才とは言われませんでしたが。

NHKのげげげは毎日見てます。
貧乏だった時代が懐かしく、それでも一番思いで深い時期です。

そういえば、自慢ですが、
昭和33年7月25日発行の『まぼろし探偵』の初版の第一巻を
手元に持ってます。こういう本には、桑田という判が押してあるのです。
今は亡きオヤジが買ってくれたものです。
100万位で売れれば売るのですが、数万位のようです。
古本はひどい業界ですね。

>味わい、とは、丼の中身だけではない。この店の雰囲気、漂う空気、そんなものをすべてひっくるめてのものである

そういうお店のテーブル席に座ることに意味がある気がします。

今はお元気な若者も、こういうことをきっと言い出すに決まって
ます(爆)。

KM | 2010年7月27日 08:35

こんにちは。

うっ、、、、
コチラの店、味噌が無くても行かねばならない店でして、、、
コチラのオカミ、そして(もう店には出ませんが)ご主人、
その半生が綴られたモノを読み、気になっている次第です。
場所柄、なかなかチャンスが無いんですよね。
塩師匠のレビューを拝読いたしましたので、
もうソレで良しとしようかしらん。。。

hima | 2010年7月27日 20:07

まいど~

話題のメルシーやな~w
以前は結構メディアに出てて、行こうと思い早何年たったかww

ゲッタマ | 2010年7月27日 21:19