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相変わらずの残暑ですが、少ししのぎやすくなった気がする土曜日(21日)、昼食は神谷町「天雷軒」へ。以前訪れた「天雷軒 東日本橋本店」では、悠揚せまらぬ「静かなる味」に唸りました( http://ramendb.supleks.jp/score/217065 )。しかし先日オープンした神谷町店では、メニュー・味をかなり変えてきているとの噂。 店ロゴのアクセントになっている「青い稲妻」を、フィルムで大きく張り込んだドアが目印。金属を多用した洒落たインテリアで、カウンターもアルミ板で覆われたもの、お冷を供すグリーン・ボトルも、とってもクール。メニューは「琥珀醤油」と「桜海老醤油」の2種類で、それぞれご飯・漬物がつく「お茶漬けセット」を用意。普段は副食禁止の私ですが、茶漬けあっての「天雷軒」ですので、今日のところは「桜海老醤油拉麺 + お茶漬けセット(かぼす・京漬物付き)」(1,000円)で。待つこと5分で丼到着。 では、スープを一口……やはり、「天雷軒 東日本橋本店」の「海老薫琥珀拉麺」とは全く趣きを異にしますな。東日本橋の一品は、重層的な魚介類の旨みを中心にしたシンプルな一杯でしたが、神谷町ではこれに醤油の深みを加え、さらに海老油・揚げネギの濃厚な風味とオイル感もプラスして、「足し算」でどこまで味を広げられるかを試しているかのよう……しかし、「足し算」で好結果はまず得られないというのが、「ラーメンの法則」。海老の風味より揚げネギのオイル感が先行し、これが魚介の旨みを覆い隠すのをカバーするように、カエシを強めキレを強調するという……どうにも「後手後手」の展開。 麺は、中細の縮れ麺。強いコシに適度な粘り、甘みも上品で東日本橋の麺と同じかも知れませんが、このスープに対して存在感が弱すぎると考えたのか、ギリギリ固めのゆで加減にしてコシを強めています。しかし、スープがやや「内部分裂」気味ですので、麺も「照準」の合わせようがなく、両者の相性にはどこかチグハグ感がありますな。 具材は、チャーシューの切れ端少々と桜海老、あとは白髪ネギ・万能ネギ少々・糸唐辛子と、いたってシンプル。東日本橋のシンプルな一品と比べても、さらに「簡素」な内容ですが……いくら「都心価格」とはいえ、これで単品850円とは、割高感は否めませんな。 ―――魚介出汁、醤油、海老、油と、それぞれの特質を重ね合わせてシナジーさせるつもりが、油が魚介を抑え込み、醤油が海老を抑え込み、油と醤油はもうひとつ馴染まないという、ドミノ倒し的「引き算」に陥りつつある気がする一杯。結果として、やや平坦な味になってしまっていますが……お店の名誉のために付け加えれば、以上の話はかなり高いレベルでの「苦闘」の模様、味はもちろん高水準を誇ります。しかし、スープのオイル感が、お茶漬けの味まで害しており事態は深刻。お茶漬けあってのこの店ですので、まずそこから思いを巡らせて、対策を考えて見られてはいかがでしょう。
店ロゴのアクセントになっている「青い稲妻」を、フィルムで大きく張り込んだドアが目印。金属を多用した洒落たインテリアで、カウンターもアルミ板で覆われたもの、お冷を供すグリーン・ボトルも、とってもクール。メニューは「琥珀醤油」と「桜海老醤油」の2種類で、それぞれご飯・漬物がつく「お茶漬けセット」を用意。普段は副食禁止の私ですが、茶漬けあっての「天雷軒」ですので、今日のところは「桜海老醤油拉麺 + お茶漬けセット(かぼす・京漬物付き)」(1,000円)で。待つこと5分で丼到着。
では、スープを一口……やはり、「天雷軒 東日本橋本店」の「海老薫琥珀拉麺」とは全く趣きを異にしますな。東日本橋の一品は、重層的な魚介類の旨みを中心にしたシンプルな一杯でしたが、神谷町ではこれに醤油の深みを加え、さらに海老油・揚げネギの濃厚な風味とオイル感もプラスして、「足し算」でどこまで味を広げられるかを試しているかのよう……しかし、「足し算」で好結果はまず得られないというのが、「ラーメンの法則」。海老の風味より揚げネギのオイル感が先行し、これが魚介の旨みを覆い隠すのをカバーするように、カエシを強めキレを強調するという……どうにも「後手後手」の展開。
麺は、中細の縮れ麺。強いコシに適度な粘り、甘みも上品で東日本橋の麺と同じかも知れませんが、このスープに対して存在感が弱すぎると考えたのか、ギリギリ固めのゆで加減にしてコシを強めています。しかし、スープがやや「内部分裂」気味ですので、麺も「照準」の合わせようがなく、両者の相性にはどこかチグハグ感がありますな。
具材は、チャーシューの切れ端少々と桜海老、あとは白髪ネギ・万能ネギ少々・糸唐辛子と、いたってシンプル。東日本橋のシンプルな一品と比べても、さらに「簡素」な内容ですが……いくら「都心価格」とはいえ、これで単品850円とは、割高感は否めませんな。
―――魚介出汁、醤油、海老、油と、それぞれの特質を重ね合わせてシナジーさせるつもりが、油が魚介を抑え込み、醤油が海老を抑え込み、油と醤油はもうひとつ馴染まないという、ドミノ倒し的「引き算」に陥りつつある気がする一杯。結果として、やや平坦な味になってしまっていますが……お店の名誉のために付け加えれば、以上の話はかなり高いレベルでの「苦闘」の模様、味はもちろん高水準を誇ります。しかし、スープのオイル感が、お茶漬けの味まで害しており事態は深刻。お茶漬けあってのこの店ですので、まずそこから思いを巡らせて、対策を考えて見られてはいかがでしょう。