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「塩ラーメンセット(980円)」@ら麺屋の写真ここの塩ラーメンは深みのあるスープが麺と渾然一体になって、うまいぞ。チャーハンも玄人裸足のうまさ。

栃木県鹿沼市からさくら市に向います。国道293号。まだ半分も行かないところで道が二股に分かれ、293号ではないほうの細い道の先にラーメン屋があって行列をしてます。ら麺屋の赤い大きな看板が見えてます。こんなところで?って思う田舎です。気になりましたが時間に追われていたのでとりあえずこのときはスルーして、どんなお店か調べてからまたチャンスがあれば行くことに。

調べてみると、ら麺屋って有名店なんですね。喜連川のEY竹末でラーメンを待っているときに見た栃木のラーメン本に載ってました。ラーメン本の推奨は塩ラーメン。チャーハンのレベルも高い、とコメントがあります。

行く機会を窺っていましたが、ようやくチャンス到来。住所は宇都宮市ですが市の北西に位置していて早い話が郊外店です。行ったのは夜。ラーメンのいいところは、昼も夜も値段が同じだっていうことですね。寿司では、昼1000円夜15000円なんてお店もありますし、インドカレーでもそんな悪い習慣を真似してたりしますが、ラーメンはその点潔い。

お店に着きます。店の入り口に、行列時の携帯サービスのことが書かれてました。ウエイティングリストに記名して待っていると、希望で携帯に電話してくれるとか。これはいい。特に田舎なんで、どこでも、というと語弊がありますが、待つ場所が選べるのがいい。自分なら田園風景でも眺めながら待ちたいな。

店内はこざっぱりしていて、清潔な感じ。きれい好きの奥様がお店に出ると、こうなりますね。先客が1名。どんぶりの数が多いので、ラーメンとチャーハンを食べているのでしょう。メニューを見ると、中に塩ラーメンセット(980円)というのがあります。塩ラーメンと半チャーハンのセットなので、これはまさにラーメン本ご推奨そのもののセットですね。じゃあ、それで。

店内に、新聞のコピーが飾られてました。“元刑事のラーメン店が満十年。独学で追求した味”の見出しが躍ってます。店主ご夫妻の写真が載せられ、奥様は煮玉子の入ったボールを持ってます。記事を読むと、奥様が苦労して那須御用卵を使った現在の煮玉子を完成させたとか。ご主人はラーメンを和食と位置付け、和風のあっさり味を追及した。ご主人のお奨めは醤油とチャーハンのセットとのこと。もう一回来るしかないだろな。

待っている場所からは厨房が全く見えません。いえ、ホールの中のどこに座っても見えないレイアウトになってます。ただチャーハンを炒めるいい音が流れ始めました。記事では二代目もお店で頑張っているとのことなので、調理しているのはどっちでしょうか。あ、そうだよ。オーダーを取りに来た男性が息子さんだったということですね。

セットは一度に配膳されました。半チャーハンは形を山にしたタイプではなく、川でもなく、小鉢に入ってます。それに、ザーサイと紅しょうがが入った小皿がついてきました。

塩ラーメンは、たっぷりのスープで煮玉子が水没してます。それに、チャーシュー、白髭ネギ、めんま、青梗菜1枚、刻みネギの布陣です。表面には白ゴマを浮かせ、スープは透明度のあるやや薄褐色をしていて、行列においでおいでをしてますね。行きましょう。

一口飲んだスープに、ふううう、うまさが後を引いてます。うまいねえ。地鶏を使っているような力強いうまさが急襲してきます。地鶏のことをメニューに謳っていないので、丸鶏と豚清湯少々といったところでしょうか。上品な動物のうまさが非常に強烈な印象のスープです。そこに魚介だしがオーバーラップしてくるものだから、旨み成分としては申し分ありません。塩だれはあくまで出汁感をじゃましない角のないものですが、塩分としては若干高めな感じ。うまいスープが熱々でたっぷりある。このシチュエーションはとんでもない幸せです。

麺は加水が抑え目の細麺。固めに茹で上げてあって、こいつがとんでもなくうまい。ラーメン本では、政木屋製麺製で切り刃が#28となってますので、いかに細いかが分かるとおもいます。箸を使って泳いでいる麺を必要な量だけ集めて、ずずずず、ちゅるちゅるちゅる。まごうかたなきうまさよ。病みつきになるスープと病みつきになりそうな麺。どうしようもなく、うまいです。麺の足が速いのか速くないのか分かりませんので、兎に角早く食べきったほうがいい。

奥様が苦労して完成に辿りついた煮玉子。努力すればここまでできるのかなあ。これはすごいですよ。黄身は見事なゼリー状になっていて、味のほうも十分に浸み込んでます。白身の断面を見ますとかなりの深さまで醤油出汁が入ってますので、長い時間漬け込んだことがわかります。これはうまかった。チャーシューはロース肉の大判で厚みのあるタイプ。スープのなかで、ほろほろに崩れやすい良く煮込まれたものです。このチャーシューの角部はチャーハンにするとうまいだろうな、って気がつきます。好みとしては、ここまで崩れるほど煮込まないで、途中で寸止めした固さが少し残るくらいが好きです。

めんまはこりこり感がいい。味が濃くないので、自ら調理したものとおもいます。青梗菜1枚ではお飾りでしょう。白髭ネギはあまり効果的ではないかも知れませんね。これなら、刻みネギが多い方がいいと思います。辛味の強い九条ネギが手に入ったら最高なんですがね。

チャーハンは聞きしに勝るうまさでした。ラードが利いていて、いつまでもアチアチ。ご飯はかたく、あくまでもパラパラです。醤油ベースの味付けはかなり強めでこれがまたうまい。松戸のまるきでは、まるきラーメンとチャーハンを食べるのがお決まりで、ラーメン単独は想像できません。このら麺屋も同じですね。チャーハン、食べるべし。

いやあ、行列が出来る理由が分かりました。精算しながらお礼を申し述べ。ちょっと厨房を覗いたら、おお、新聞に載っていたご主人がいましたよ。元刑事さんですね。いえ、自分は何も悪いことはしてませんよ。あまりに美味しかったんで、刑事さんに直接お礼が言いたくて、きょろきょろ探していたんです。今日は、細麺で塩をいただきましたが、次回チャンスがあれば、醤油で平打ち麺をチョイスしたいと思います。本当にうまかったです。

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