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「希林みそラーメン」@中華創房 希林の写真 連休も終盤、下り坂の空模様を告げる天気予報にせかされて、電車で向かったのは、みどり台の「希林」。過去、「希林ラーメン」「とんこつらーめん」をいただいて、秋葉原「玄」の遺伝子を引き継ぐ、店主・村野氏の「天才」に圧倒されました。しかし強いていえば、両メニューとも麺に少し課題があると感じたのも事実。
 しかし、ここの「みそ」は専用の玉子麺使用とのこと。加えて、無農薬・無化学肥料のモンゴル「天外天味噌」を使っているとの店内掲示。暑い季節に入る前に、是非試しておきたい一品でした。
 もちろん注文は「希林みそラーメン」(715円)。お昼時で混雑しており、15分ほどかかって到着した丼は、挽肉と炒め野菜の餡がかかった、彩り鮮やかな一品。
 まず、餡を溶かずにスープを一口……少し酸味を帯びた、非常に優しい口当たりの味噌味です。そして、餡を混ぜてスープを口に含むと……野菜の軽やかな味わい、挽肉のまろやかな旨み、そしてニラがもたらすコク……これらと淡い酸味を帯びた味噌が、餡のフワリとした甘みにつつまれて、なんとも……まるでモーツアルトの交響曲に身を任せているような、心地よさ。スープを飲み進むほどに、味が織りなす世界が自分を取り巻き、中にどんどん引き込まれていくような、まるで「魔法」にかけられているような、陶酔感。
 麺は中太の玉子麺、加水率高めで味噌用に特にアレンジした一品。他メニューの弱点だったコシの弱さを見事に補って、モチモチとした食感としっかりしたコシで、魔法のスープを優しく受け止めます。さらに、大ぶりのキクラゲ、シャキシャキに炒められたモヤシによる、食感の変化も見事。
 終盤、スープの温度が下がると、さらに挽肉の旨みが引き立ってきて、クライマックスを迎えます……やがて、レンゲが丼の底を突き、ドラマの終幕が告げられても、あまりの余韻に丼を見つめ続ける、自分がいました……
 帰り道、とある住宅街をウォーキング中、先の路地から忽然と現れた、一輪車に乗る少女。ジョルジョ・デ・キリコの描く、「イタリア広場」で輪遊びをする少女の姿(注)が重なって……ハッと我に返る私。いまだ「希林」にかけられた魔法が解けない自分に気が付き、しばし呆然と立ちつくす、日差しの強い昼下がりでした。

(注)Giorgio de Chirico “Melancholy and Mystery of a Street” 1914
http://www.usc.edu/schools/annenberg/asc/projects/comm544/library/images/692.jpg

投稿(更新) | コメント (2) | このお店へのレビュー: 3件

コメント

こんばんわ!
うかつにも、今回はじめて中華創房 希林レビューを拝見させて頂きましたが
いやぁ〜3回訪問されてこれだけの評価をされているとは・・・
これは“放っておけない”でしょう

宿題店は多かれど、抜きに出るだけの実力店とお見受けしました
近々に訪問させて頂きます

さて、注文は味噌か醤油か???

私は美術に疎いのですが、リンクされていた絵を見ていたらなんとなく心が和みました
影が多い割には暖かさを、人影に安心感も

1日1麺 | 2007年5月12日 19:45

おはようございます。100採点へのコメントありがとうございました。

先週末、希林に行ってきました。美味しかったですが、ここは中華料理屋さんですね。
近々アップします。

今後とも宜しくお願いします。

うこんさま | 2007年5月20日 08:35