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「ラーメン(並)」@横浜ラーメン 町田家 新宿南口店の写真 午前中(28日)の用事に時間がかかってしまい、食事は新宿南口近くで済ませることに。混雑を避けるため、南口のブラインドサイドに店がある「町田屋」へ。注文は「ラーメン(並)」(650円)を、「麺固め、油少なめ」で。
 スープは基本的に「家系」豚骨醤油、よく煮込まれた豚骨・鶏ガラスープは非常にマイルドで、軽やかな口当たり。醤油の尖りもなく、旨み、塩加減も必要十分、程良く「抑え」が効いていて、全体として非常にスッキリした味わいに仕上がっています。
 麺は酒井製麺の太麺ストレート、モチモチ感、喉ごし、甘みを両立させた、見事な仕上がり。ゆで加減は若干柔らかめですが、気になる程度ではありません。ロース・チャーシューはホロホロの柔らかさ、敢えて「豚臭さ」を少し残して、スッキリ系のスープに対してアクセントになるよう、うまく調整しているようです。海苔、ほうれん草の出来も問題ありません。
 いわゆる「インパクト」はないものの、幅広い年齢層に対応できるようによく考えられ、丁寧に作られた一品。過不足ない接客、適切な店内掲示、スムーズなロット処理、気の利いたテーブル調味料など、ラーメンの品質も含めて、かなり高いレベルで「円熟」に達している店だと感じました。こういう店は、ながく残っていくと思います。
 ところで、いわゆる「インパクト」ですが……私は、ラーメンに「インパクト」が必要だとは思いません。店のポリシーを味の「インパクト」に込め、それを受け入れる客と歩を進める、「アーティスト型」ともいえる方法もあるでしょう。しかし、広く客の要望に耳を澄ませながら自らを形造っていく、「エンターテイナー」型のやり方も否定できないのではないでしょうか。かつてルイ・アームストロング(通称サッチモ)は、自分が「アーティスト」と呼ばれることを嫌い、「客が喜ぶことならなんでもする」と、「エンターテイナー」を自認していました。しかし、あらゆる要望に応えるため、極限まで磨かれたその「技」は、ついに「アート」ともいえる境地にまで達したのです……「インパクト」なんかなくたって、多くの人に親しまれることで、高みに達する「技」もある。住宅地の中華屋や学生街のラーメン屋で、そういった刮目(かつもく)すべきラーメンに出会うことがあります。町田家の一杯も、そういうラーメンの一つだと思いました。

(蛇足)もっともサッチモのダミ声には、十分「インパクト」がありますが……

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