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「極新味」@博多一風堂 銀座店の写真 「一風堂」が鶏白湯ベースの新メニュー発表とは聞いていましたが……ネットを見ると専用サイト(注1)を立ち上げるほどの力の入れよう。ちょっと期待して銀座店へ(28日)。
 「極新味」(きわみしんあじ)は1日限定50杯ですが、なにせお値段1300円(!)、夜9時半過ぎでも余裕でオーダー可能。注文後、黒塗りの仰々しいお盆が目の前に置かれます。盆にのるのは雑炊用のご飯と、オリジナル調味料「ヌーベ」、柚子胡椒。肝心のラーメンは「(具材の)茶碗蒸しは注文ごとに作りますので、少々お時間を」。それから待つこと約12分、満員の店内で、私一人だけが盆を前にかしこまって待つ格好となり、結構恥ずかしい。お盆には三つ折りの小さな品書き、中にはギッシリと能書きが書いてあります。すべては紹介できませんが……ま、以下ポイントだけ。
 まずスープは、鶏白湯を主に豚骨をブレンドした一品。油分多めですがサラリとした口当たりで、強めの塩加減が研ぎ澄ます、鋭い「キレ」。これに豚骨スープ・醤油・香油をゼラチンで固めた「ヌーベ」を少しずつ混ぜていきますと……動物系のコクが徐々に「厚み」を増して、なかなか面白い。
 さらに、スープに浮く茶碗蒸しを崩し、レンゲでスープと一緒にすすると……非常に強い鰹出汁を使った茶碗蒸しが、まるで魚介風味の「雲」のように鶏白湯のなかを漂って、スープの中に魚介系の濃淡を「物理的」「立体的」的に作り出します。そして、極めつけは柚子胡椒。雑炊用だと能書きにありますが、構わずスープに投入すれば……「ヌーベ」のコクに埋没しかかったスープの「キレ」が、突然「雲」の中から「ギラリ」と姿を現すようで、なんとも斬新な味わい。
 麺は、福岡産小麦で作ったという特製細麺ストレート。プツプツとした軽快な歯切れが心地よく、端麗な甘みには、確かに「上質」感を感じます。具材はモモ・バラ・肩三種類のチャーシューに、揚げごぼう、煮玉子、キクラゲ、そして冬瓜。この冬瓜にも強い鰹出汁が煮含められており、噛みしめるごとに、鶏白湯の中からパッと魚介の旨みがはじけて広がり、まるでフラッシュを焚いたような味の「明暗」。
 まさに、「五感」すべてに訴えてくるような、「技のデパート」的一杯。驚きの新発想が満載で、「前衛」的な美感に溢れています。これだけの冒険をしながらも、最後まで味を破綻させない技術は「お見事」の一言ですが……ま、むりやり注文をつけるとすれば、「塩加減」かな。アチコチにちりばめられた旨みのおかげで、感じる塩加減はかなり強め。これが逆にアチコチに仕込んだ微妙な風味を傷つけています……ホント、強いて重箱の隅をつつくような指摘ですが。通常のラーメン2杯分(注2)、深夜割引の映画料金なみの価格で味わう、ひとつの「ドラマ」。この価格にこの点数つけるのはちょっと勇気がいりますが、気が向いたら、是非。

(注1)
http://kiwamishinaji.com/
(注2)船橋「祐ちゃんラーメン綾ちゃんギョウザ」ならラーメン5杯分以上だ!

投稿(更新) | コメント (1) | このお店へのレビュー: 2件

コメント

ドモです!
なるほど、和食料理人の知恵が盛り込まれたような一杯ですね。
詳細から想像する限り間違いなく、美味しいのでしょう。
ラーメンも此処まで来ましたかぁ〜

で、本日大井町EXへ行ってみましたが夕方だったので食べることは叶いませんでした。
永楽で懐かしい一杯に舌鼓を打ってきました。レビューは近日します。

1日1麺 | 2008年6月26日 00:55