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「特製塩そば(980円)+生ビール」@饗 くろ㐂の写真料理の技術と料理の経験が生んだ極上のラーメン。調理の視点が違う分、味の奥行きが斬新です。

東京浅草橋に来ています。湯島のラーメン大至に続く本日の2軒目。

2軒目と言っても、大至はランチ、くろ喜(くろ㐂)はディナーで。夜が待ち遠しい一日でした。これで積年のBM店が一挙にマイナス2できると思うと、しかもどちらもビッグなお店なんで、頑張って夜まで東京に留まっておりました。

このくろ㐂の先行レビューを見ていると、いかに他人のふんどしでレビューを書いているかそのようなコピーは一目瞭然ですね。特に人気を集めるレビュアーが他人の調べたネタを自分が調べたかのように書いているのを見つけると、笑止千万、実に情けない気持ちになります。このお店のお店が公表していない情報は、すでにレビュー1000回を機にペンを置いたしまった情熱型情報収集家、九龍さんが苦労して集めたものです。

そして、その九龍さんが備考欄に書いたものを見て、絶対に行きたい、と思ったのが昨年末のことでした。

『店主はラーメン経験はなく、和食・イタリアン・某企業の総料理長を務めるなど異色の経歴の持ち主。
スープ・具材は化学調味料無添加。六種類の塩を使用した清湯の「塩そば」、数種類の味噌などを練り込んだ濃厚白湯の「味噌らーめん」が基本。
麺は自家製麺で塩は細麺or平打ち麺(150g)から選べ、味噌は国産小麦100%の全粒粉入りの太麺。』

どうですか。ラーメンの経験はなし。和食、イタリアンの経験がある店主。どういったラーメンを食べさせてくれるのか、これは是非一度おじゃましたい、とあなたも思うでしょ。そして、この日は、昼に醤油、夜は塩、とバランスもいいし。お店は18時からです。ちょっと前の用事が長引いて日本橋からこちらに回ってきて、お店に着いたらもう19時でした。

浅草橋駅で降りるのも何十年ぶりでしょうか。ラーメンを食べに行くせいか、気になったのは、駅からくろ㐂までの道中に一体何軒のラーメン屋があることか。まあ10軒くらいあったでしょうか。途中で飛び込みたくなる衝動を抑え、その先には栄光があると思って、誰にも見せない泪があった by ゆず。

くろ㐂の小さな看板に火が入れられ遠目にもあそこって分かりました。さ、急ぎ足で。店の前に着いてみると、既に外待ちが4人。お店の中は道から見えるような作りになっていて、中ではみなさんラーメンを食べたり、お酒を飲んだり。これはちょっと永くなりそうかな。外メニューが出されていたので、先客をすいませんすみませんで、どかしてメニューを拝見。塩って決めてますが、塩と言ってもいろいろあるでしょう。夕食ですからね。じゃあここはひとつ、

特製塩そば(980円)で。生ビールもね。

徐々に先客が店内に消え始めて、およそ10分後店内へどうぞの声がかかりました。入ってすぐに券売機があり、決めていたメニューのボタンをポチッとな。どうぞ~って声がかかり、カウンター席のずずっと奥目に安住の地がありました。和食屋、寿司屋、そんな感じの店内。座ってみると、目の前に店主がいます。いい身体してますね。柔道?ラグビー?ブログで顔は知ってます。

あっ、どうも。

ちっとも、どうもではありませんが、これで通じるんで。店主が弟子に細かく指示してますね。そうそう、お弟子さんが入れ替わったのですね。教えながら使いながら指導していく。オンザジョブトレーニングです。生、ひとつ入りました~、ってこれはオネエサン。お通し一つね、ってこれは店主。こっちの麺は、平麺で。とにかく、この3人で乗り切っていくしかない状況ですから、オネエサンも弟子に教えてます。

生、うれしいですね。ギンギンに冷やされたグラスに入っているのは、ハートランド生。くっくっく、つい~~っていただきます。うめえなあ。今日も暑かったので、すい~って入っていっちゃいます。お通しは一夜漬けの小皿。ちょっとペースを抑えて、店主の動きを見ます。やっぱりすごいな。修羅場をくぐってきた者が持つ迫力があるな。ご本人がくぐったかどうかは知りませんが。中華鍋を使う機会がおおいですね。

夜限定のタンメンがよく出てます。味噌、にも使いますし。経歴の中に中華もあるんじゃない。飲み中心が4,5人いましたかね。焼酎でやってます。残りの半分はジブンと同じく生を目の前に置いてます。賑やかな笑い声に包まれた店内は、実に気分がいい。

調味料、箸なんかもきっちりしてますね。『味噌ラーメンにかけると旨い香辛オイル』、やげん掘り七味唐辛子、乾燥梅干が置かれてます。塩そばには乾燥梅干とのリコメンドが。

さ、塩ラーメンの湯切りに入りましたね。いよいよです。

これですかあ。お嬢様ルックスではなくて、老獪なベテランのルックス。パーツ、パーツに工夫が刻まれているような。チャーシューは塩専用のものが入っています。説明によれば、

肩ロースを特製のタレに二日間じっくりと漬け込み低温で焼き上げた焼き豚です。

そっか、煮豚じゃないのでこのような色に見えるんですね。メンマは、

コリコリとした歯応えを残して戻したメンマを鶏スープと塩だれで味付けしました。

楽しみなトッピングはあとで食べることにして、この6種類の塩を使っていると書かれたスープをいただいてみます。う~ん、来てるねえ。深い。めちゃめちゃ旨し。こうなると既にアートの世界とも言えそう。なんちゅうオヤジがいるんだよ、東京は。目の前に置いてある能書きでは、

鶏首肉、もみじ、胸肉でとった清湯と羅臼昆布、鯖煮干、焼きあご、さんま、かつおなどで取った香り高い出汁

と書かれています。これだけのスープをとるだけで1日が過ぎてしまいそうですが、味噌用のスープは別だし、麺も製麺して、チャーシュー、めんまも自家で、って大変な根気の要る仕事ですね。そのどの工程も省略せず、手を抜かず、我慢したものだけ天は微笑んで。

塩は6種類のブレンド品。海からも山からも湖からもすべてを使用し、甘味、旨味、苦味、塩味それぞれの特徴を生かし織り交ぜた塩だれ、ですって。気が遠くなります。

この塩スープの旨さ、どう説明しようか。角がなくて丸いとかふんわり柔らかとか。そんな平板な言葉ではちょっと表現できません。一度飲んでみてください、これがいいね。逃げましょう。かかわりたくない描写泣かせの素晴らしいスープです。

麺はつるつるした食感と小麦の風味を楽しみました。かん水が少ないので、粉の風味が楽しめる一方ではちょっとうどんライクの印象は否めません。ジブンは気に入りました。ちゅるちゅるとスープを合わせて食べたときのエクスタシー。

チャーシューはちょっと高級なハムっぽい感じで実に味っぽい。めんまのこりこりは店主の思い通りに仕上がってます。初めて食べたちぢみ小松菜。岩槻の真々田農園さんから届くと言うことですが、風味の強い力のある野菜で、これは和食つながりなんでしょ。ありがたや。

ここまで完成された塩ラーメンがあるんですね。ラーメンが歩んできた進化の道筋とは全く違う進化を遂げてきた感じで、それは和食でありイタリアンであり、まさに店主黒木氏の生きざまそのものなんでしょう。食べているとき、食べた後は大興奮でラーメンの衝撃が残っていますが、朝起きてみるとあの感激はどこかに霧散してしまっていて。だから、また行くんですね。何回でも飽きるまで食べたい。

ラーメン大至、饗 くろ㐂。一日でこの巨星2つをものにしました。行列、久々の快挙です。いい一日でした。

投稿(更新) | コメント (2) | このお店へのレビュー: 2件

コメント

どうもです!

念願達成おめでとうございます。
そしてこの高評価。
よい時をすごされましたね!

じゃい(停滞中) | 2012年7月5日 21:04

どもです!

ここは旨いですよねぇ~
2度訪問中、内1回は
ビールとツマミだけで退店したっという
もったいない事をした当方ですがw

夜限定のタンメン含め、3度目の再訪を
企てないとですw

YMK | 2012年7月6日 07:59