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「みそ大盛900円」@純連 東京店の写真11/9/13

◆北国の味

今の人は恵まれている。東京に居るのにサッポロの味を楽しめる。

最初に北海道のすみれのラーメンに出会ったのは、車で連れて行ってもらったので、サッポロのどこだったか覚えていない。

当時東京で味噌ラーメンといえば、チェーン店のどさん子の味だった。
そんな程度の経験しかない私が、北海道で最初に食べたすみれの味は、大変な衝撃で、それこそインパクトという単語はこういう時に使うのだと思った。
すみれの味を云々する人は、この時の若い私と、この時代に一緒に味わってほしかった。

比較的最近でも、初冬に何回か札幌に行く機会があった。
時には地下鉄の駅から歩いて、急いでいる時はタクシーで。
半袖の服一枚に、上はheavy dutyの羽毛の防寒服。
サッポロの店の店内は東京より暑い。店内では半袖で十分。
食べた後地下鉄の中で半袖で座っていると、どう見ても変人である。

いろいろな状況で食べたが、毎回すみれは凄いと思った。
この味を昔に作り出したセンスは称賛に値する。
ラーメンに与えた影響は計り知れない。
比較的落ち着いた店内から、雪が積もるのを眺めるのも趣がある。
自分の北海道の思い出も酒の肴になる。
味には神の舌ではなく、情景とその土地の空気が必要だ。
寒暖差を求めてこその味わいでもある。

今の人は気の毒でもある。東京でこれがサッポロの味だと思ってしまうから。

進化の途上の驚きは、段々小さくなってきている。
今はカンブリア大爆発の結果を見ているようなものだ。
50年前に初めて出会った味噌ラーメンから、いくつのもラーメンに出会ってきた。二郎に出会った驚きなども大変なものだった。
今はほとんどの料理の味のラーメンに出会える。
美味さは驚きの大きさに比例する。
食べる楽しみはどこに行くのだろうか。
ラーメン屋の味とコンビニの味は、若い人にとって同列である。
趣味として味わえるラーメンは身近から消えて行きそうだ。


サッポロで最近通っていたのは、どうやら中の島のすみれで、平岸のじゅんれんではないらしい。
まったく詳しくなく、そういう知識には疎いし、すぐに忘れるのでいいかげんだが、じゅんれんは兄弟店のようである。
高田馬場の純連はこちらの東京店らしい。


高田馬場で古い大切な友人に会う機会があった。
恐ろしいほどのラーメン店の数である。
45年位前のことを共有している友人には、なんとなくサッポロの味がふさわしいと思った。

大量のラードに覆われた、濃厚な塩味とコクの強い、熱々のラーメン。
これはサッポロのラーメンの特徴でもある。
そして、サッポロのラーメン価格は結構高い。東京より高いかもしれない。
そこで、大盛りが50円マシなのでそれにするのが良かろう。

みそ大盛900円:大盛りの丼はかなり大きい。
http://photozou.jp/photo/show/286324/192861392

どうしてもピントが合わない。このころの手ぶれ補正機能は相当明るくないと機能しない。
このカメラもそろそろ使えなくなってきたようだ。

人は味を記憶していると思っているが、正確に記憶できる人はあまりいないのではないだろうか。
自分が過去に食べ時の味は、現在の自分にはイメージでしかない。
その時の味に対する感じ方はとても再現できない。

すみれの味も相当類似している。
どこが違うのかは、二つの丼を並べて食べる以外に、比較する方法がない。
特にそのような内容をラーメンの素人が、その程度のレベルで責任をもって書くのであるから、余計慎重にならざるをえない。
私が店の比較を遠慮している理由でもある。

最初にかなりの甘みを感じる。
これは玉ネギや野菜、時には果物などの植物から来るものらしい。
町田の超過去の有名行列店『一龍』は、店の前に大量の玉ネギと林檎の段ボールを積み上げていた。
町田の街のおやじの甘さはさらに何かありそうだが。

それでもこの甘さは、最初がピークで段々感受性が落ちてくる。
慣れて感じなくなってくる。これをコクとして認識するようになる。

このラーメンの特徴はひき肉だろうか、そのコクと肉の旨みが味わいどころだ。
ひき肉の力はバカにできない。
やっぱりサッポロの味だ。

麺は多加水系統の細い縮れ麺。
このみそにはやはりこういう麺がピッタリだ。
麺の水っぽさをスープが補ってくれる。
ラードが多いのでなんとかなるが、スープ自体は相当な塩分濃度かもしれない。
こういう激しい組み合わせも、すみれがラーメンに与えた影響だろうか。
長年目標にされたみその味。
多くの人がこれを越えようと苦心してきたことだろう。
今では数多くの味噌ラーメンが味わえる。

やはり今の人は恵まれている。

友人もこの味に満足してくれたようで、良かった。
店から出ると、今日は少し冷える。サッポロの初秋に居る気がした。

投稿 | コメント (11) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

こちらの味噌を初めて食べた時
それはもう、衝撃的でした。
猫舌ではない当方ですが、思いっきり口内火傷をした
記憶がよみがえりました。
少々高めな価格設定ですが、寒い日に食べたいですね!

YMK | 2013年11月29日 10:33

こんにちは。

このレビュー読んでて25年前に札幌で単身赴任してたの思い出しました。
自分は東北出身なので寒さや雪には慣れてたけど、部屋の暑さには慣れなかったな~
なので羽毛の防寒服の中が半袖ってわかります。

ayashi | 2013年11月29日 11:24

都内って珍しいですね。
札幌に限らず、博多、尾道、
和歌山、喜多方、白河………
東京にいるとなんでも食べられますが、
やはり現地に行って食べると雰囲気もありますから、
ちょっと違いますよね。

こんばんは
ここはチャーハンも旨いんですよね。
そして味噌っ子としては当然ターゲットなお店な訳で。
都内は全国のラーメンはおろか、世界中の料理が食えますからね。
食いしん坊の田舎モンにしたら夢のような所ですW

モヤン | 2013年11月30日 00:50

札幌は毎日雪ですよ☆
転勤した同僚がフェイスブックでアップしてました。
首都圏は本当になんでもありますよね。
もちろん本場の空気もよいですが、気候もあたたかく二郎直系もハイレベルなインスパも沢山あり最高です。
はやく戻りたい、、(;;)

☆GIMOSU | 2013年11月30日 21:41

こんばんは。

ラードに覆われたスープがなんともウマそうです。
麺もこれ系ならではの縮れ麺でスープにあいそうですね^^

pvs aka duff | 2013年11月30日 23:41

KMさん、こんばんは。

濃厚な味噌が旨そうですね。
熱々のスープをじっくり味わうのがよいですね。

お店によって使っている味噌の種類が違うので、味比べをするのも楽しいですね。
これからの寒い季節には味噌がいっそう美味しいですよね^^

赤城山 | 2013年12月1日 20:15

◆YMKさん
コメントありがとうございます。

脂で覆われた熱々のラーメン。
火傷しますよね(笑)。
でも北海道の寒さではこれがありがたいのでしょうね。
寒い日がピッタリです。

◆ayashiさん
コメントありがとうございます。

サッポロの単身赴任の夜はやっぱりすすきのでしょうか(笑)。

私もとても暑くて慣れませんでした。
経験では冬は亜熱帯の家が一番寒いです。
2月の中国のチワン族自治区では8℃で窓を開けたままで、暖房なしです。
たぶん貧しさもあるのでしょうが。

単身赴任にはラーメンですね。

KM | 2013年12月5日 09:41

◆塩のヲタクのぶるまなじぃじ・・さん
コメントありがとうございます。

>やはり現地に行って食べると雰囲気もありますから、
ちょっと違いますよね。

おっしゃる通りですね。
その雰囲気を味わいたくて、旅に出ます。
旅はそのプロセスがまたいいいです。
旅行先ではできるだけその地で美味いものを食べます。
最高に贅沢です。

◆モヤンさん
コメントありがとうございます。

>ここはチャーハンも旨いんですよね。

それは知りませんでした。
炒飯も好きなものの一つです。
中国でも炒飯はどこでもなんとかなります。

都内はとにかく凄いと思います。
TVでランチの特別メニューを見ると、最高でしょうね。
価格も一番安いかもしれません。
でも最近は行かないな。近場で済まします。

KM | 2013年12月5日 09:56

◆☆ジモス さん
コメントありがとうございます。

サッポロは雪が似合います。
11月ころだと、寒い年と温かい年があって、思い出が残ります。

J-keyはやっぱり東京発祥ですね。
いまや大変な数です。
でも結局近くの通いなれた店数軒しか行かなくなります。
栃木でもエンジョイできるのではないでしょうか?
戻られたらまた行きましょう。

◆pvs aka duffさん
コメントありがとうございます。

私は味噌ラーメンは戦後の大変な発明だと思います。
濃厚味の元祖みたいなものです。
評価は高い点数を出す人が少ないのですが、すばらしいカテゴリーだと
思います。
人生に変化を与えてくれます。

KM | 2013年12月5日 10:10

◆赤城山さん
コメントありがとうございます。

そういえば、味噌は群馬方面の冬にピッタリですね。
風の強い寒さから部屋に入るとホットします。

味噌は本来旨みのあるすばらしい食品だと思います。
豆はタンパク質が多いので、旨みのアミノ酸も豊富です。
私は豆のコクを味わうのが好きですので、種類が多いと余計楽しめます。

KM | 2013年12月5日 10:20