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2025年12月19日の大崎裕史の今日の一杯

東京都港区田町

油そば(並)(580円)+生卵(120円)+チャーシュー(200円)

2025年10月20日、「冷やもり中華 太郎ちゃん」跡地にオープン。「中華ざるそば専門店」というコンセプトは斬新だし、狙い目は面白い、と思っていた。ただし、冷やもり中華専門というのはもったいなかった。うどん店のように、“ひやひや”“ひやあつ”“あつあつ”があればもっと受けたような気がする。

そして今回は「油そば専門店」。攻めてるというか、いろいろ試す場所なのだろうか?だとしたらもう少し「やってる感」を外観から醸し出した方が良さそう。店の前に来て“営業中”の札を見るまでやってない空気感が出ているのが惜しい。ちなみに2軒隣の“ちゃん系”はほぼ満席を維持する人気店。

前店時代から「ちゃん系」ではない、とか、相変わらず面白い問答があったが、「X」の投稿を眺めてみると「前店とは関係ない」とか。でも、店内の“スタッフ募集”の連絡先は前と同じ番号だった(笑)。
店内は前店同様、立ち食いのみ。平日の11時頃、先客0,後客2。入店時は外国のスタッフ二人のみ。少し過ぎて日本人の店長(?)が到着(戻ってきた?)。

油そばの並が今どき580円というスーパー価格(掛詞)。なんだか安過ぎて申し訳ないので生卵とチャーシューも付けてみた。それでも900円。3-4分でできあがり。ネギや細かいチャーシューは麺の下に隠れている。タレも丼の底なので混ぜてから食べる。麺量は茹で前250gかな。新しい感じの油そば専門店が増えているが、あえてのクラシックスタイル。生卵は“すき焼き風”(またはつけ麺風)にして食べた。味濃いめなのでこの食べ方だとまろやかになって食べやすい。また後半、酢や辣油を掛けたり味変して食べた。私は今でも昼は2軒ハシゴが普通。3軒食べることもあるが、ここの油そばはなかなか手強かった。おいしいのだが、ある程度食べると箸が進まなくなる。ラーメン店ではあまり水を飲まないのだが、これは水無しでは食べきれなかった。私の後に来たお客さんは少し残して帰っていった。ちょっとデフォの量が多い。これを中盛りにして本当の並盛りも用意した方がニーズに合ってそう。

実は10月下旬、“ちゃん系”店主に「油そばの試作があるので食べてもらえませんか?」と言われて食べたのだがスゴくおいしかった。それは一玉分だった。味もこれとは違った。同じ店でやるのはオペレーション的に難しいのか、まだ“ちゃん系”での油そばは出ていない(と思う)。油そばが流行っているのでクラシックスタイルの油そばが増えても面白いと思う。

お店データ

田町油そばセンター

田町油そばセンター

東京都港区芝浦3-1-32(田町)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。