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2022年12月31日の大崎裕史の今日の一杯

東京都港区六本木

鶏そば

今年も1年間、大変お世話になりました。

2022年最後の「今日の一杯」なので一年を振り返ってみた。コロナ前は年間750杯前後のラーメンを食べていたが、コロナ禍以降、500杯前後に減ってしまった。地方へ行く回数が激減したことが大きい。地方に行くと1日5杯〜8杯くらいを食べまくるので2泊3日で20杯なんてことがよくあったのだが、そんなラーメン食べまくりツアーは、この3年間ゼロだった。1996年から24年連続700杯以上食べ続けてきたが、この3年間は寂しい結果だ。

ラーメン好きは好きな店を中心に食べ続ける「リピーター」と未食の店や味を求めて新規開拓を続ける「コレクター」に分かれる。私は典型的なコレクター気質で1年間で滅多に“同じラーメン”を食べない。昨年、一番食べたのは中目黒にある「中華そば えもと」で8杯。会社から比較的近いのと、とにかく好きな味だったこと、そしてたまに出す限定メニューが実においしかったから。2位は青梅の注目の新店「FeeL」で5杯。3位が3杯で2軒。同じ店ではあまり食べない。

今年は同じ店で5杯以上食べたのが4軒あった。同店3位が5杯で2軒。
まずは「焼きあご塩らー麺 たかはし」。「蛤と焼きあご塩らー麺」「塩つけ麺」「アサリと海藻の冷やし麺」「冷やしカレー麺」「松茸と焼きあごのらー麺」の5種類を食べている。そそる限定メニューに見事に引き寄せられた。しかもお店は恵比寿2回、銀座2回、北千住1回と分けているのがコレクターらしい。

もう1軒は今年3月、赤坂にオープンした「RAMEN百舌鳥」で「醤油」「ワンタン塩」「パーコー醤油つけ麺」「フローズン煮干」「フローズン担々麺」の5種類を食べている。もちろん味のかぶりは無い。好奇心旺盛なのだ。赤坂駅前で雨の日でも傘要らず(駅直結ビル内にある)なのとおいしいのに並ばずに食べられたことが大きい。仕事で赤坂に行くたびに食べた。

そして一番多かったのが7杯で2軒。しかもどちらも焼鳥屋さん(笑)。これを『一杯』とカウントするのも気が引けるのだが行く度に〆のラーメンを食べていたのである。「燃es(もええす)」(六本木:写真はここの鶏そば)と「とり茶太郎」(渋谷)。もちろん焼鳥がおいしいのでコレクターなのに同じ店に通ったのだが、この2軒は〆のラーメンも実においしい。初めての人ばかりを連れて行ったのだがそのおいしさにみんなビックリしていた。コロナ禍で居酒屋や他の飲食業態がランチでラーメンを出すケースも増えたがラーメンも変わってきた。来年はどんな“新しい”ラーメンが誕生するのだろうか?楽しみである。ではみなさん、よいお年を!

お店データ

燃es

燃es

東京都港区六本木7-13-10(六本木)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。