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2019年12月25日の大崎裕史の今日の一杯

東京都目黒区中目黒

鶏が鳴かない鶏そば 塩対応

2019年12月11日間借りオープン。中目黒は最近も「唐唐郎」の間借りオープンがあった。それは現在進行形。閉店してしまったが「MADAI RAMEN NAKAME」というのもあった。(まさにそのあとに「Ramenる」が入った格好)ちょっと前なら「つばめ」もそう。こちらはその後、独立出店。「らーめん惠本将裕」はシェアレストランでの営業からそのまま自店舗の営業へ移行した形。そういや「間借り」よりも「シェアレストラン」の方がカッコいいな。そのうち中目黒は「シェアレストランの街」なんて呼ばれるようになるかもしれない(笑)。
さて、今回の「ramenる」だが、店名が変わっている。今はまだ新店だからいいかもしれないが検索が難しくなりそう。ネット社会にこういう検索しにくい店名をあえて持ってくるのはどういう考えなんだろう?一応、店名の理由が卓上に書いてあって『「ルーツ」「ルート」「ルール」』などの「る」であり、「る」の文字のように終わりなく回る人から人へと繋がり回り続けていくラーメン。そんな想いらしい。
そして変わっているのは店名だけではない。メニュー名も変(笑)。「鶏が鳴かない鶏そば 塩対応」880円、一本勝負。鶏が鳴くラーメンがあったら恐いが、「塩味」をあえて「塩対応」(一般的にはそっけない、愛想のない、冷淡な接し方などの意味)と表現。ワンオペなのであえてそう言っているのかも。それと面白いのはトッピング。燻製玉子、季節の燻製、季節のピクルス、頃チャーシュー、メンマの5種類がレンゲに乗せて別提供になるのだが1レンゲは150円だが3レンゲは300円と破格。欲張りな私は3レンゲで燻製玉子、季節の燻製(この日は海老と蛸)、季節のピクルスを選択。待ってる間にちょっとつまんだらおいしくてラーメンが来る前に全部食べてしまった(笑)。昼なので飲めないが(あ、お酒の用意はあるのかも?飲む気が無かったので未確認)お酒が合いそうなつまみ、もといトッピングだ。
前置きが長くなったがラーメンもちょっと変わっている。大きな平丼を使用。麺が泳いでいいが冷めやすい。スープは丼の色のせいでほぼ透明に見える。写真によっては「まぜそばなの?」と思えるほど。でもレンゲでスープをすくうと薄い琥珀色が付いているのがわかる。このスープ、五島列島の「しまさざなみ」という地鶏を使っているらしい。今のところ、これを使ったラーメンはここだけとのこと。鶏の臭みが少なく、味を感じにくく一瞬「お湯?」と思うがそのあとじんわりとうま味が来る。ついついスープだけ5-6杯飲んでしまった。麺は国産小麦使用の全粒粉低加水細麺。香港麺にも似た固めの細麺。替え玉は170円だが追いスープも付いているらしい。(トマトリゾットも追いスープ付きで300円)
元々のトッピングは鶏チャーシュー2種。もも肉の焼きとムネ肉の低温調理。さらにドライトマト、ピクルス、メンマ、水菜。盛り付けの彩りが綺麗。平丼も功を奏している。スープがやさしくはあるが、全体としては満足度の高い一杯となった。他に味があればぜひまた来たいと思う。別味が無いけど、トマトリゾットも面白そう。

お店データ

ramen る

ramen る

東京都目黒区上目黒1-5-10 中目黒マンション110(中目黒)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。