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2021年5月7日の大崎裕史の今日の一杯

神奈川県相模原市中央区淵野辺

志おんの匠(ゆず塩)

2021年5月2日オープン。「七志」が面白いことを始めた。「七志」のサポートにより、出身者に自分のお店を持たせるというのだ。その第一弾が「淡麗拉麺 志おん」。「七志」の『志』に『恩』返しをする、という意味合いで『志おん』。いい店名だ。『今までお世話になったすべての人への「恩」をもって、お客様の心をホッと「温」める一杯をご提供し、地域の皆さまに愛されるラーメン店を目指します。』という心意気が素晴らしい。

案内によるキャッチフレーズは『とんこつラーメン専門店『七志』出身の熱き男が生み出す、 至高の“淡麗系ラーメン“がJR横浜線 淵野辺駅前に誕生!』というもの。とんこつ出身者だからとんこつ味で、とは限らない。あえての「淡麗拉麺」である。

店主の冨田俊太郎さんは、21歳で『七志』に入社。23歳の若さで店長に就任。35歳の時に「本当の意味でお客様を幸せにできる、極上のサービスを学びたい。」と一度『七志』を退職し、北海道の有名リゾートホテルに転職。一流のサービスを学び、ホテル内の淡麗系ラーメン店での業務にも従事。淡麗系ラーメンの魅力にも強く心を惹かれるようになったという。そこで「七志」に復帰し、通常勤務以外に『七志中山店』 の定休日に間借り営業として『らーめんON』の営業を開始。素材ひとつにこだわり、たった1日だけの営業のために15時間かけてスープを仕込んだ。その結果としてお客様より高評価を獲得。そして今回、そんな一人の男の夢を叶えるため、そしてさらには地域のお客様の“心を満たす一杯”を作り上げることを志し、自らの店舗を構えることになった。

志おんの匠(ゆず塩・ゆず醤油) 1200円を注文。いわゆる『特製』で具はたくさんなので別皿になる。(通常の麺メニューは丼の中にトッピング)丼には柚子果汁も使ったスープに麺と柚子皮のみの「具なしらーめん」、別皿に4種類のチャーシューと味玉、ネギ、姫竹。

スープは柚子が効いたまさに淡麗系スープ。北海道産根昆布、羅臼昆布、阿波尾鶏や複数の肉の部位を使用した出汁も柚子も双方効いており、柚子好きの私は顔がほころぶ。塩も4種類使っているそう。全粒粉の特注細麺も実に合っている。こだわりの詰まった一杯。チャーシューに関しては4種類(焼豚・柔らか鶏むね肉・合鴨肉・炙り角煮)ともおいしいので、肉好きの方は「志おんの匠」がオススメ。通常メニューはこの中から2種類選べるが、これは好き好きで選択すればいいと思う。麺も全粒粉麺(お店オススメ。国産小麦とライ麦が細やかに繋がり、荒々しさと繊細さを併せ持った麺。パツパツした歯応えと、ライ麦がほのかに香ります)と低加水中華麺(最高級の準強力中華麺粉を使用。厳選した卵白を使用し、伸びにくい麺に仕上げました。コシがあり、スープが絡みやすいにが特徴)から選択できるが全粒粉麺がオススメ。(麺は佐々木製麺製)

お店データ

淡麗拉麺 志おん-shion-

淡麗拉麺 志おん-shion-

神奈川県相模原市中央区鹿沼台1-11-5(淵野辺)

このお店の他の一杯

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。