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2025年5月8日の大崎裕史の今日の一杯

神奈川県横浜市港北区新横浜

焼き醤油らーめん(1100円)+とろろ昆布(150円)

利尻の本店に食べに行くためには、目黒の家を18時半に出れば、翌日の営業時間に間に合うようだ。約16時間の旅である。それはあまりにも大変なので家から約50分の新横浜ラーメン博物館へと行ってきた。利尻の「らーめん味楽」はミシュランに2回掲載されている人気店。特徴は日本三大昆布の一つ、地元の「利尻昆布」をふんだんに使った極上スープ。そのスープと豚骨・鶏ガラの動物系スープをブレンドして仕上げている。そのスープに使う昆布の量を2025年5月7日から1.5倍に増やすという。地元の利尻昆布が豊作ならまだしも、最近は記録的な大減産状況である。その理由は海水温の上昇による成長阻害、ウニの異常繁殖による磯焼けの進行、海洋の酸性化による成長抑制、漁業者の減少と高齢化などが大きな要因。そのおかげで高騰続きなのに、である。しかもそれでいて値段は据え置くのだとか。なぜそうまでして昆布を増やすのか?『「さらにおいしい一杯を届けたい」その熱い想いで、利尻昆布の使用量を見直しました』というのだから恐れ入る。これは早速食べに行かなきゃ、と初日に行ってきました。元々、こちらのスープは一口飲むと昆布の旨味がずど〜んと来ました。そして今回は、、、、うひゃぁ〜旨味の洪水というか、なんというか、とにかく旨味がスゴい。店長に聞いたところ、『昆布のスープを取るのに二日前から仕込んでおり、実際は昨日の夜から出し始めてはいますが、今日からは安定して提供できていると思います』とのこと。昆布出汁だけで二日かけているのだ。後半からとろろ昆布を加えて、さらに旨味ととろみを増やして食べ、完食完飲。いや〜おいしかった。これ、いつまで続けられるのだろうか?一度食べた人も、ご無沙汰の人も、昆布増量ラーメンをぜひ、食べてみてください。スゴいです。
次にせっかくラ博に来たので2軒目。今回は「六角家」を選択。ラ博に復活して3回目。ここ数年、家系ラーメンを食べる時は「麺柔らかめ、後は普通」で食べていた。今回の目的は「麺柔らかめ、味薄め、油少なめ」で食べてみること。私も歳を取ってきて、そろそろこういう食べ方をしてみようかな、と思って。でも食べ終えた感想は「麺柔はいいとして、味と油は普通でまだ食べられる」と思えた。まだまだ若い人には負けられない(笑)。あ、それで今日の「六角家」は女性4人シフトでした。これもなかなか家系では珍しい光景。接客も素晴らしく、さすがだと思いました。

お店データ

利尻らーめん 味楽 新横浜ラーメン博物館店

利尻らーめん 味楽 新横浜ラーメン博物館店

神奈川県横浜市港北区新横浜2-14-21 新横浜ラーメン博物館B2F(新横浜)

このお店の他の一杯

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。