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2017年3月1日の大崎裕史の今日の一杯

神奈川県横浜市港北区新横浜

焼き醤油ラーメン+とろろこんぶ

3月1日オープンの新店。
全国各地のご当地ラーメンを一堂に集めて、というコンセプトで始まったラ博。数年前から海外のお店を呼び始めていたが、今回は、な、な、なんと利尻島から呼んでしまった。
ただ単に「遠く」だから招聘したわけではない。ミシュラン北海道版にもビブグルマンで掲載された味保証付きのラーメン。ラ博から7時間55分、51840円かかるらしい。稚内空港に行く飛行機と稚内から利尻島に行くフェリーの本数が少ないので日帰りは不可能。しかもこのラーメン店、昼の2時間半しか営業してないという。国内のラーメン店の中では“最難関"のラーメンということになりそう。そのラーメンを新横浜で味わえるわけだから、「ラ博さん、よく引っ張ってきてくれた」と言ってよい。
基本メニューは「焼き醤油ラーメン」900円。
今回はそこに「とろろこんぶ」100円を付けて千円。
利尻にあるラーメン店なので昆布は豊富に使える。普通のラーメン店が「味楽」で使っている昆布と同じ物を同じ量使うと一杯1500円になってしまうが親戚から直接手に入るために安価提供が可能になったとのこと。
そんな前情報をもらっていたので「昆布出汁が利いた昔懐かしいノスタルジックなラーメン」が出てくるのかと思ったら、そうではなかった。昆布出汁と動物+野菜出汁をブレンドし、中華鍋で焼いた醤油ダレと合わせたスープは予想以上にパンチがあった。焼き醤油の香ばしさと芳醇な旨味の相乗効果で「すみれ」並のインパクトが後を引く。
具材はシンプルでチャーシュー、もやし、メンマ、ネギ。そして昆布が少々。麺は札幌に匹敵するコシの強い中太縮れ麺。イメージしていたラーメンとはまったく違ったラーメンだが、さっき食べたばかりなのにまた食べたくなっている。先々、塩ラーメンや味噌ラーメンも出して欲しい。

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。