2024年12月24日、よりによってクリスマスイブにオープン。店主は二代目「豆天狗」の元店主。営業は不定期で月に半分くらいだとか。なんせ店主は鎌倉在住。店名は奥様の旧姓。
今や年間400万人を呼び込むという観光の町になり、商店街には多くのインバウンドでひしめき合っている。ある中華そば店には20人以上の行列が出来、1時間待ちだった。多くの外国人に混ざって私も並んだ。しかし、こちらはまだ知られていなく、しかも車も入れない路地裏。築百年を超える古民家を改装したようだ。しかし、そんな立地でも満席だった。店主曰く「うちは今のところ地元の人だけ。それでいいと思ってる。多くの店に観光客が行き、地元の人が行きにくくなっている。そして店側もインバウンド向けにいろいろシフトしている。町が潤うのはいいが何か違うような気もする。」そんな観光大国ニッポンへの提言的なことをボソッと言う。私とほぼ同年代。会社人だったら定年の歳だ。それなのに一度リタイアして、また戻ってきた。同じラーメン業界へ。しかも高山市で復活するとは誰が予想できたであろうか。おそらく、店主の腕であったら東京やあるいはサザン好きなので鎌倉や茅ヶ崎を選択するのもありだろう。そして、そこで人気になるラーメンを出すことだって出来るはず。それなのにあえて生まれ育った高山で、しかも高山中華そばで新店を出してくるとは。「ほぼ全部、地元の食材です。」と地産地消を打ち出している。葱は飛騨ネギ。地元のネギだがラーメン店ではほとんど使ってない。髙いのだ。しかし甘くて柔らかくてラーメンにも合う。だったら使わない手は無い、そんな考えなのかどうかまではわからないが、飛騨ネギを使っている。麺は自家製。製麺屋さんが少ないので多くの店が同じ麺を使っている。100gだから軽く食べられる。こちらは130g。個性的だが高山中華そばに合う麺。スープは無化調。動物系と野菜や節系などを濃口醤油と一緒に煮込んで仕上げる。高山流のカエシとスープを寸胴で煮込むスタイル。このスタイルこそが高山流なのに多くの高山のラーメン店はカエシをスープで割るという一般的なラーメンの作り方になった。一番の新店がまた高山流に戻った。そして地元の人に受けている。長く店をやっていたかのようにお客さんとちょっとの間、世間話をする。まるで老舗だ。一番新しい老舗。高山市に誕生。中華そばは高山らしくもあり、新しくもある。1軒目だが完食完飲、実においしかった。このあと「豆天狗」「桔梗屋」「麺屋しらかわ」「高山中華そば晋」と5杯食べ、私の昼が終了した。28年ぶりの高山は雪が歓迎してくれた。滑って転んだのは1回だけ。よく堪えた。夜は会食予定。明日の昼は何杯食べられるだろう?
















