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2024年2月8日の大崎裕史の今日の一杯

東京都目黒区祐天寺

特上塩(1960円)

13カ月ぶり、4回目(5杯目)。結構食べてるつもりだったが、意外と食べてない。会社からも近いのに『近くて遠い店』になってしまっていた。記帳式になっても行ったが、やはり二往復になるのでそれが大変で足が遠のいていた。さらに昨年末に『ミシュランガイド東京』のビブグルマンに掲載され、ますます大変なことになりそう、と思ったが、今年からネット予約を開始。同じく昨年ミシュランビブグルマンに選ばれた「五感」(池袋)も今年からネット予約開始。人気ラーメン店は『ネット予約が主流の時代』に変わろうとしている。
思えば、「飯田商店」(湯河原)「とみ田」(松戸)「蔦」(代々木上原)がネット予約を開始し、最近では「FeeL」(青梅)「八五」(東銀座)「麺や紀茂登」(茅場町)「純麦」(品川区)「むかん」(初台・五反田・中野坂上)「でぶちゃん」(高田馬場)「yagu-noodle」(住吉)「こいけ屋分店」(新小岩)「サーモンnoodle3.0」(神楽坂)など、ざっと拾っただけでもこんなにある。中華料理店やラーメン居酒屋的な店も含めるとさらに増える。
店によって、あるいはどのシステムを使うかによって『ネット予約手数料』がかかる、かからないがあるが、それをラーメン代に加味して考えると「なんだよ〜」と思ってしまうが、むしろ「自分が自由に使える時間が増える」と考えるとこれほど“安い”手数料は無い。お店によっては『千円払ってでもすぐに食べられるなら行きたい!』というお店もあるだろうし。
そんなこんなで前置きが長くなったが、ネット予約で行く「Breakbeats」は初めて。第一印象は『楽だわぁ〜』。ただし、この予約を取るためには予約開始時間(毎週日曜の10時)に待機して多少頑張る必要がある。
予約で頑張ったので営業開始11時半の予約10分前に着いて先頭だったのでこの日一番最初に食べることができた。頼んだのは「特上塩」。この店では醤油にしても塩にしても“特上”しか頼まない、と決めたのだ。特上にしかのらない具もあり、それらが素晴らしくおいしいので、それを食べ逃すことはかなりもったいない。1960円という価格ではあるが、まさに『丼一杯のコース料理』を食べてるかのような満足感。最後に食べた「特上塩」とは盛り付けが変わっており、最新版は揃えた麺が見えるようになっている。そしてそれぞれのトッピングも、複数種類のチャーシューも、どれもが必須と思える出来映え。だから「特上」しか頼まないことにしたのである。いつもの習慣で“ランチ2軒目”も用意していたのだが、満足感が高すぎて、「今日はこれで終了でいいのでは?」ともう一人の私が囁いてきて、「それもそうだね」とすぐに納得してしまった。なので連食無し。連食無しなら、サイドメニューも食べておけば良かった、と思ったのは店を出てしばらくしてから。次回はセットで頼むことにしよう。

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。