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2023年12月9日の大崎裕史の今日の一杯

東京都杉並区荻窪

ラーメン(890円)

今年も「ミシュランガイド東京2024」が12月8日に発売された。一冊3498円なのでラーメン好きで購入している人は少ないと思う。かくいう私も購入していない。しかし、ネットで全店紹介しているし、簡単に調べられるのでラーメン店では、どこが載ったのか、すぐにわかる。そこで今回はミシュランガイドに載ったラーメン店について語ってみる。
「2024版」での初掲載は3店舗。
「there is ramen」(荻窪)、「Japanese Ramen 五感」(池袋)、「Ramen Break Beats」(祐天寺)。
面白いのは、この3軒、いずれも「ramen」とアルファベットが入っていること。まさか、審査員が店名に「ramen」と付いているお店を優先的に回っているとは思えないが、この偶然は面白いし、店名の傾向として「ramen」が使われるようになったのは比較的最近のことである。都内のRDB90点以上の店舗で調べてみたら2008年創業の「RAMEN CIQUE」がおそらく最初。
ミシュランにも掲載されている「Ramen にじゅうぶんのいち」も2012年と意外と早い。でも増えたのは、ホントここ2−3年。
「五感」の「今日の一杯」では『ビブグルマンを狙えそう。』と書いている。見事に当たった。それにしても今年の4月オープンで今年掲載はなかなか早い。
「Ramen Break Beats」は昨年からミシュランに載りそうなお店と散々言ってきた。昨年載らなかったのが不思議なくらい。ようやく今年掲載。一年遅れたが当たった。
「there is ramen」は大好きだけど、載るとは思わなかった。ちょっと意外。でも、「言われてみれば」という感じ。
継続掲載店をあげておく。
佐々木製麺所(2年連続)
入鹿TOKYO(2年連続)
はるちゃんラーメン(2年連続)
成城青果(3年連続)
世田谷中華そば 祖師谷七丁目食堂(3年連続)
宍道湖しじみ中華蕎麦 琥珀(4年連続)
キング製麺(4年連続)
中華そば こてつ(5年連続)
中華蕎麦 にし乃(6年連続)
Ramen にじゅうぶんのいち(7年連続)
Homemade Ramen 麦苗(7年連続)
八雲(7年連続)
ラーメン屋 トイ・ボックス(10年連続)
そして驚くべきことが!昨年までひとつ星が3軒あったのだが、今年は0。3軒ともビブグルマンに降格。
SOBAHOUSE 金色不如帰(掲載は10年連続、星は5年連続だった)
創作麺工房 鳴龍(掲載は9年連続、星が7年連続だった)
中華そば 銀座 八五(掲載は4年連続、星は2年連続だった)
これはどうしたことか。味が落ちたわけではない。(と思う。)基準か何かが変わったとしか思えない。
寿司部門でも昨年二つ星だったが今年掲載されてない店が3軒もある。一つ星への降格では無い。非掲載なのだ。これも基準の違いだろうか?その3軒に共通するのは、予約困難店ということ。星が無くなったラーメンの3軒を見ると2軒は整理券方式、一軒は大行列。食べるのが困難なお店だからか?それを言うなら、初掲載の3軒も2軒は記帳式、1軒は大行列。それでも掲載された。謎だ。
いずれにしてもミシュランに載ったラーメン店は『行列が長くなる』というのはある程度、間違いないので食べに行く際の参考にはなることだろう。逆に言えば、降格3軒は食べやすくなるかもしれない。

前年掲載から非掲載になったのが「さわ」「花のれん」「黒須」「RAGE」「ののくら」の5軒。そのうち2軒は閉店だから当然だが3軒は降格。

来年はどこだろうなぁ?すでにオープンしている新店の中で有力候補と思われるのは、「麺ふじさき」かな?ミシュラン審査員が好みそうなお店。過去の掲載店からの分析だと、むしろミシュラン狙いのお店かのよう。次いで「梶原」「DURAMENTEI」あたり。穴場で「時空」かな。こんなことを考えながらの食べ歩きも楽しいものです。

お店データ

there is ramen

there is ramen

東京都杉並区天沼3-10-16 プラザ荻窪102(荻窪)

このお店の他の一杯

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。