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2022年10月20日の大崎裕史の今日の一杯

東京都杉並区荻窪

ラーメン

2022年10月16日、あの行列人気店「迂直」の跡地にオープン。ここもすでに行列ができ始めており、「迂直」と同じように飛び地行列を作るようになっている。

株式会社FF Diningという会社がある。「きたかた食堂」(新橋・神保町)、「鴨to葱」(上野)、「手打 親鶏中華そば 綾川」(恵比寿)などを手掛けている。この会社のラーメン作りは、なかなか上手でコンセプトも味もよくできていると感心していた。これらを作っているのは、組織なのか、個人(つまりできる人が一人いる)なのか、とても気になっていた。

そんな時、この会社出身の人が独立し、ラーメン店を出したという。これは食べてみねば。
久しぶりに行く路地の奥。そう「迂直」で何度か並んだ路地である。

メニューはラーメン850円と味玉、チャーシューのトッピングなど。
ネット情報によると店を出した理由がこんな風に書いてある。
『無化調で、地鶏はどこ産で、水は・・・自分達のこだわりを知ってほしくて、薀蓄を沢山伝えてきました。店側のこだわりや薀蓄をひけらかさず、情報を食べてもらうのではなく、一杯のらぁめんを純粋に楽しめる環境を作りたくてこの店を作りました。』

確かに蘊蓄は無い。厨房奥に祖母(?)の写真が飾ってあるのが印象的だった。
普通なら『煮干し』をウリにしそうなラーメンだが、お店からの『煮干し』という単語は見つからない。
小さな器にスープが溢れるほど入ったラーメンは受け皿と共に提供される。綺麗な琥珀色の清湯スープは素晴らしい煮干し味。ここの所、たくさんの煮干しラーメン店がオープンしているがそれらとは一線を画する味わい。麺も独特で自家製かと思ったがそうではないらしい。蘊蓄を好まないらしいのであえて、何も聞かなかった。

麺もスープもトッピング一つ一つとっても、どれもおいしい。丼を持ち上げて最後の一滴までスープを啜った。溢れ出たスープが丼をつたっており、手がスープと油で汚れてしまうのは困ったもんだ(笑)。

「迂直」とは違ったタイプだが、おいしさは負けてはいないほど素晴らしい。この人があのグループの味を作ったのだろうか?

お店データ

there is ramen

there is ramen

東京都杉並区天沼3-10-16 プラザ荻窪102(荻窪)

このお店の他の一杯

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。