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2019年5月11日の大崎裕史の今日の一杯

東京都葛飾区亀有

ネギラーメン

2000年に竹書房から発売された「全国おいしいご当地ラーメン」。私と石神さんの共同監修。
その中で和歌山は「井出商店」などと並んで当時開店4年目の「まるイ」が紹介されている。
私の推薦だ。コレクターなのでそれ以来行ってないが、好きな店の一軒であることには変わりない。
そしてそのお店で修業したという店がオープンしたというので驚きつつ、行ってみた。

2019年4月25日オープン。
和歌山ラーメンの中でも私の好きな一軒「まるイ」関連とあれば行かねば、と言いつつ二週間。

最近亀有に来る機会が増えている。それだけ話題店が多いということだ。プチ激戦区といえよう。
この店に行くのに亀有の人気店「道」の前を通るのだが20人待ち。相変わらずすごい。

こちらは先客1、後客1とまだ知られていない。

「まるイ」はデフォのラーメンにネギがたっぷり入っているのがウリ。こちらではそれを「定番ネギラーメン」としてメインに添え、「和歌山ラーメン(ネギなしラーメン) 」というのも用意した。あとはピリ辛ラーメン。

もちろん「ネギラーメン」を注文。そうじゃなきゃ「まるイ」じゃない。

まぜそばみたいなビジュアルで登場。昔の「まるイ」はチャーシューなどが見えていたが、最近の「まるイ」の写真を見たら同じように葱しか見えなかった。スープは少なめ。麺は製麺所に特注。ネギは朝採れ九条ねぎを使用。チャーシューは霧島山麓豚を柔らかく煮込んだもの。このチャーシュー、うまい!

店名は和歌山の◯にオーナーの名前からとった「岡」。◯の中に岡の文字を入れたロゴも作って欲しかった。
オーナーが仕事でちょくちょく行っていた和歌山で「まるイ」が好きで通いつめ、ついには東京にこの味を持ってきたい、と人(今の店長)を送り込んで半年修業。そして出店、という経緯。

随所にこだわりがあるがあえて醤油は和歌山ではないものを使っているらしい。
ちょっとしょっぱめだが、なかなかおいしいラーメン。「まるイ」でも感じたが、和歌山ラーメンは大きく分けて「井出系」(濃厚豚骨醤油)と「車庫前系」(清湯醤油系)に分かれる。しかし、「まるイ」はその中間くらいなのだ。当時から不思議だったが、井出系と比較すると薄く、車庫前系と比べると濃いのだ。それでもおいしい。

お店データ

和歌山ラーメン まる岡

和歌山ラーメン まる岡

東京都葛飾区亀有5-20-13(亀有)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。