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2019年5月6日の大崎裕史の今日の一杯

秋田県秋田市泉外旭川

荒磯塩

秋田には繁華街が何カ所か有り、一番有名なのは「川反」。そして昔栄えていたのが「山王」。市役所や県庁がある場所だ。職員達が昼夜、食べたり飲んだりするのでたくさん飲食店があったが、最近はどんどん休業し、閉店していってるらしい。そんな中でこの「荒磯ラーメン」は1985年創業でファミレス風あるいは居酒屋風な建物ではあるが、ラーメン専門店である。
主なメニューは荒磯ラーメンの味噌、塩、醤油がそれぞれ880円表記、税込950円。他にピリカララーメンにザーサイラーメン、あとはつけ麺もあった。

一番人気は味噌らしいがあえて塩を注文。
少々時間がかかるが、出てきたラーメンはチャンポン風。茹で上げた麺をいったん焼くという変わった手法を用いている。秋田には他にも「茹でた麺を焼く」というちゃんぽん屋さんがある。(めしや@秋田市土崎)
何か関係があるのか、までは調査できず。ただ、全国でも麺を茹で上げてから焼き、そのあとにスープをかけてラーメンにする、というのは秋田だけではないだろうか?
麺は細麺の縮れ。ところどころに焦げ目が入っていて、驚いた。メニュー名通りに「磯臭さ」と「アラ臭さ」があり(ここで言うアラは店名の「荒」とは違う意味)好みが分かれそうだが、この界隈の〆ラーメンとして長い間続いている。実際、私が行ったのはGW中で役所の人達はいないはずだが、複数人で続々入ってくる。
正直、最初の一口目は苦手な磯臭さだったが、すぐに最初から入っている生卵を崩して磯臭さの解消をはかる。しかし、こういうのは慣れるものでしばらくしたら気にならなくなった。この店では「ちゃんぽん」とは言ってないが、麺こそ違えどちゃんぽんと言っても良いのではないか。スープは豚骨鶏ガラの動物系に魚介を加え、それぞれ味噌塩醤油ダレを加えて、メニューにしているようだ。具はおそらく共通で豚肉、海鮮(イカゲソ、ホタテの貝ひもなど)、茎ワカメ、メカブ、いろんな野菜などの具材をスープで煮込んでいる。

近くには人気の「末廣ラーメン本舗」の本店もあるが、この地区の〆ラー定番のひとつらしい。何とも不思議な〆ラーメンである。

お店データ

元祖 荒磯ラーメン

元祖 荒磯ラーメン

秋田県秋田市山王1-2-22(泉外旭川)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。