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2023年5月16日の大崎裕史の今日の一杯

東京都港区大門

まぜそば

「今日の一杯」では、できるだけ同じお店は間を空け、いろんなお店を紹介したいと思っています。でも前回の投稿(掲載)から1週間しか経っていないのに前回と違う内容で書いておきたくなったのでお許しください。
前回は「醤油」をいただいておいしかったし、店主の所作が素晴らしいのでどのメニューもおいしいに違いない、と思いました。醤油があり、塩があり、つけ麺があり、まぜそばがあり、TRY(講談社発行のジャンル別に選ぶラーメン本)の審査員は最低でも4種類食べなきゃいけないから大変だな、と思うようなクオリティ。そんな中で私がすぐに再訪した理由は手揉み麺を食べてみたかったから。先々、ラーメンでも手揉み麺が食べられるようですが、現状はまぜそばのみ。なのでそのまぜそば狙いです。ところが、まだ12時半なのに売り切れランプ。固まりました。一瞬、出直そうかとも思ったほど。でも、前回醤油だから、つけ麺の塩でもいいんじゃないかともう一人の私が諦め気味の私を慰めて、つけ麺のボタンを押しました。スタッフがチケットの回収時に「まぜそばは、もう売り切れなんですね?」と確認すると、「あれ?売り切れになってました?まだ大丈夫ですよ。」とのことで変えてもらうことに。良かった〜。
さて、私の順番になったときに空いている席はテーブル席。私のあとは二人組。「もしよかったら、後ろのお二人を先に入れてあげても良いですよ」と申し出るも「大丈夫です。どうぞどうぞ。」と。貧乏性というか、小市民なのでひと席空けておくのが申し訳なさ過ぎて・・・。
そんなわけで二人用テーブルに一人で座り、Facebookでもチェックするか、とiPhoneを取りだした頃になんと、私のまぜそばが到着。メッチャ早くてビックリ。そういや、事前に食券を回収していたな。それにしてもこんなことは、客席全体を見て、誰が食べ終わりそうか、そろそろ作り始めても大丈夫か?きっちり見ていなければできないこと。素晴らしい。結局、カウンターの席はなかなか空かずに私が食べ終えるちょっと前くらいにようやく空いた。そこまで見通していたのか。素晴らしすぎる。確かに待ちも少なかったが回転がいいからそんなに大人数が並ぶこともないわけだ。いやはや驚き。
そして出てきたまぜそば。正直、ビジュアルはそこまでそそるものではなかったが、麺のおいしいことと言ったら半端ない。実は、まぜそば用の麺は自家製で手打ち麺。その師匠が十条で「讃岐うどん いわい」(手打ち)や、板橋本町で「いわい製麺」(機械打ち)を経営している岩井さん。「はちゃん」がまだ「ほん田」在籍時に交流があったのだ。開店祝いの花輪も出ていた。そんな「讃岐うどん」店主直伝の手打ち麺(もちろん中華麺)を使ったまぜそばなのだ。これがもう私が好きすぎる極太ちぢれ麺で食感が最高でタマランチ会長である。(古過ぎるネタですみません)
トッピングはバラ海苔、魚粉、もやし、角切りチャーシュー、ネギ、背脂、など。それらを濃いめのタレとよく混ぜて食べる。それでも麺の旨さが際立つが、それらを取り巻く脇役があってこその主役の麺と言えよう。この麺でラーメンやつけ麺も食べられるときが来たら、また来ようと思う。なんせ回転がいいのでそこまで長時間並ばないのもいい。でも、近い内に20人とか並ぶ人気になりそうだなぁ〜。それまでに塩やつけ麺も今の麺のうちに食べておきたい。あ、サイドメニューのベトナム焼き春巻きも食べなきゃ。

お店データ

ハちゃんラーメン

ハちゃんラーメン

東京都港区浜松町1-15-9コンシェリア浜松町101(大門)

このお店の他の一杯

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。