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「特製ラーメン」@とんぴととりの光龍益の写真ここ最近知名度を上げてきている「光龍益」へ初訪問。
桜ノ宮駅の改札を抜けた時点で昼の12時10分。今さらながら焦りが生じます。「もしかして行列が凄いんじゃないの?」。というのも、つい最近刊行された某情報誌の関西版において、ここのラーメンが「旬なラーメン」の1つとして紹介されていたから。小雨が降る中、小走り気味で店に向かい、ものの5分で到着(何故か迷わなかった)。あれ?行列ができていません。少し安心しつつ店内に入る。まずは綺麗なカウンターに目を奪われる…、って、ノーゲストかい!!「雨の日は暇ですねん」と店主。そうですか…。

その後店主とは少し世間話をしました。
初訪問の僕に対してまるで常連の一人と話すような口調で、しかしギリギリのところで馴れ馴れしさを
感じさせないというバランスの良い接客です。
接客というよりも人柄でしょうか。
業種を問わず京都にはそういう人が少なくありませんが、実際に彼は京都出身だそうで。

注文したのは「特製ラーメン」。
1人につき1杯で無料で供されるハニーウォッカを飲みながら待ちます。
「グイッ!と一気にどうぞ!」とありますが、僕はチビチビと半分だけしか飲みませんでした。
何せウォッカはアルコール分が強い。そんなものを一気飲みすれば身体がほてってしまいます。
しかもラーメンが熱々で供されることが事前情報でわかっていたため、そこに強いアルコールを併せると、
僕の場合は間違いなく汗だくになってしまいます。それはなるべくなら避けたいこと。
「ほろ酔い」のせいで味覚が鈍ってしまうのも嫌ですしね。

僕の「チビチビ」の間、店主は僕の目の前でラーメンを作る。
そこにあざとく安っぽいパフォーマンス性が垣間見えるのではないかと来店前に予想しておりましたが、
実際に目にすると特にどうとも感じませんでした。
興ざめすることはなく、批判したいとも思わず。
それはおそらく、ただルーチンワークに従事するかのごとく、そして特有の「ユル感」を漂わせながら、
店主がラーメンを作っていたからでしょう。
要は、あざとさを感じなかったということです。
僕にいわせれば、京都市中京区の某店(未採点)の方がずっとあざとい。
とはいえ、逆に称賛しようとも思いませんけどね。

5分もしない内にラーメンが完成。

スープ。
丸鶏と豚皮で出汁がとられた白湯です。
そして「天下一品」を彷彿させる味だとはしばしば耳にすること。
実食した感想を端的にいえば、
「濃厚なのは同じ。しかしもっと丸みのある甘めのテイストであり、なおかつ飲み口が軽い」
といったところ。
豊かな甘みと旨みが凝縮されており、それでいて引っ掛かりのない滑らかな口当たりが心地良い。
「サラッと濃厚」という本来なら形容矛盾となり得る表現がよく似合います。
油脂分はしっかり除かれているのか、意外にも油っこくありません。
「あれ」のキツさも感じさせません。
丸鶏と豚皮のポジティブな要素だけを残し、配合を考えて作られたスープのようです。
女性にも好評だということですが、それも納得。
天一を洗練させたようなスープ、美味いじゃないですか。

とはいえ、鶏白湯のスープによくある(少なくとも僕には、ということ)中盤以降の
「飽き」もやってきます。
これは想定済み。
ですから卓上の胡椒と割と多めに、そして醤油ダレは段階的にほんの少しずつ投入。
するとスープの輪郭を変えることなく、別方面からの旨みを加味できました。
これも良いですね。

麺。
角断面の中細麺であり、スープとの絡みは悪くありません。
若干カンスイ臭がしないでもないですが、濃厚なスープの中にあって気になる程にはキツくはありません。
とはいえ、「はっ」とするものも感じさせられませんでしたかね。
改善の余地は無いですが、向上の余地はあるといえるかも。

具。
温泉玉子にチャーシュー、メンマ、ネギですが、興味深かったのはチャーシュー。
湯煎される肩バラ肉なのですが、脂抜きどころか脂身そのものがありません。
噛んだ時に「繊維」感が特徴的であり、味付けも薄めですが、濃厚なスープとの相性は
なかなか良いと感じられました。


特製ラーメン。
天一をブラッシュアップさせたようなスープに収斂された旨みを感じさせる一方、麺には
向上の余地を残すという「とりつく島」を残した一品です。
この辺りは店主の人柄が大いに反映されているのかもしれませんが、それ故に気軽にこの店に行き、
これまた気軽にこのラーメンを頂けるともいえるでしょう。
そういうわけで、割と幅広くお勧めできます。

投稿 | コメント (2) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

 こんにちは。昼飯専門です。

>「濃厚なのは同じ。しかしもっと丸みのある甘めのテイストであり、なおかつ飲み口が軽い」
>「サラッと濃厚」という本来なら形容矛盾となり得る表現がよく似合います。

〜これこれ、「サラッと濃厚」・・・私も「そう思う」んです。はなふく@京都で
 頂いたあの「凝縮感」と違い、こちらでは見た目濃厚なのに、味は「サラッと」な感・・
 ですよね・・・。

>麺には向上の余地を残すという「とりつく島」を残した一品です。

〜「とりつく島」・・・・それも同感・・・。 個性的なスープに無個性な麺・・・
 そもそも「スープ」の為に「ツクす」事を麺に与えたのかも知れませんが、
 「もう少し何か・・」と思わずにいられませんね。私も。

 「濃厚であっさり」とか言って人には薦め易い一杯ですね。確かに。
 でも、きっとTGHolicさんなら、「??」ともっと幅広い何かをお感じになったのでは?
 (勝手な憶測で失礼・・。>天一をブラッシュアップさせたようなスープ
  だけでは無いのでは?と思いました。)

昼飯専門 | 2008年10月9日 17:01

昼飯専門さん 
投票とコメントをありがとうございます。

>こちらでは見た目濃厚なのに、味は「サラッと」な感・・ ですよね・・・。

そうですね。
私の印象では味も喉越しも濃厚さと軽さが同居しているといったところでした。
変な話、本当に変な話ですが、この相反するはずのものが共存している感じがあの
ミルクセーキを想起させました(笑)
もちろん味は全然違いますけど。

>でも、きっとTGHolicさんなら、「??」ともっと幅広い何かをお感じになったのでは?

むむ…。ある意味鋭いですね。
というのも、このレビューは私にとってやや「消化不良」なんですよ。
何だか漠然と抱かされたイメージを掴み損ね、ついぞ言い表せなかった感がしています。
残念ながら私にとっても「??」なんですよね(苦笑)

poly-hetero | 2008年10月9日 23:44