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「味玉中華そば・醤油 ¥890」@櫻井中華そば店の写真日曜 晴天 17:56 待ちなし 後待ち2名 後客15名

不運な日曜だ。大井町の手打ち麺の店の昼営業に間に合わず仕方なく食べたラーメンが味気なかったので夜営業に訪問しようと決意する。余裕を持って中目黒から大井町行きのバスに乗ったがRDBには記載されてない日曜の夜営業は休みの情報をGoogleマップにてバス車内で知るという悲惨な状況だ。急遽、大井町近辺で探すも目ぼしい店がなく捜索を打ち切り大崎に途中下車する。

捜索方面を大崎駅から発車する路線に絞り再び一からの店探しを開始する。ラーメン店は多くあるが日曜の夜営業となると数少ないため捜索は難航する。昼の失敗を考えると夜までも同じ思いはしたくないので慎重に無化調はマストとして店選び。

山手線を中心に探していたが見つからず断念し目先を湘南新宿ラインの神奈川方面に変える。すると大崎駅から30分足らずのこちらがヒットした。しかもBMしている店だ。移動時間も営業時間も申し分ない条件だ。いざ再出発。

日暮れの早さに秋の気配を感じるが気温も湿度も高くまだ猛暑は続きそうだ。移り変わる夕陽に映える車窓を眺めてるうちに保土ヶ谷駅に到着。こちらの駅も初上陸である。駅からは近いようで開店直前なのである程度の行列は覚悟する。勢いあまって出口を間違え賑やかな東口に出てしまいタイムロス。改札に戻り慌てて西口に出たが東口とは雰囲気が異なり昭和の面影が色濃く残る。何とか店先に着いたが行列はなく先頭をゲット。程なく接続した二人が私よりも高齢のようで中年向けを確信する。

定刻通りに照明が灯り暖簾が上がる。先頭で券売機の前に来たが迷う事なく醤油そばに味玉を追加する。自由着席なので一番奥のエアコン下に腰を下ろす。店内に入った瞬間に煮干し香が鼻をくすぐった。調理はほぼ一人でこなされていてサイドメニューや接客に二人の三人体制。明るく気持ち良い接客からか子供連れの家族も多く地元に根付いているのが分かる。開店直後は三人だった客もあっという間に満席になり外には行列もできている。早く着いて良かった。

カウンターに貼ってあるウンチクを読んでるうちに期待は高まり到着が待ち遠しい。目の前の手打ちの生麺を見たが太さもあるので少し提供時間がかかるのだろう。先頭で着席後10分かけて我が杯が到着。

内、外ともに波打った白磁の鳴門丼は大ぶりで器に余白はあるがスープが惜しげもなく注がれた姿に心意気を見た。茶色より赤みが強い栗梅色のスープに地鶏ならではの黄金色に輝く鷄油が厚めにスープが香り立つのを防いでいる。スープの材料の中に鷄ムネひき肉があったがコンソメスープのように濁りを取り除くために使われているのだろうか。このスープはあまり透き通って見えないが鷄油の厚みが透明感を消しているだけで実はその下のスープの透明度は高いと思った。

レンゲで厚めの油膜を破るとフワッと醤油が香る。このフレッシュ感を出すために品質管理の大変な生揚げ醤油が使われているのだろうか。鼻腔からの信号は伝わったので次は舌で確かめる。先にやって来たのは醤油ではなく丸鷄からのほんのりとした甘い旨みだった。それに続いて醤油の旨みが来たが香りで感じたフレッシュ感はなく円熟した旨みだった。この複雑な円熟味が生揚げ醤油の持ち味なのかと感心した。店内に漂っていた煮干しや魚介の旨みは感じないので煮干しの香りは別スープのものだろうか。鷄主体のスープにありがちな獣臭さや過剰な油質もなく優れた鷄スープ。

自家製の麺は中太平打ち麺でちぢれがかかっているのは手揉みによるものだろうか。平打ちといっても麺の幅は広すぎず厚さもバラバラなので茹で時間には気を使いそうだ。箸で持ち上げるとしなやかさが伝わってくる。食べずとも柔らかいのが分かる。口にすると唇をツルッとすり抜け舌の上へ。加水率はかなり高そうでもっちりしているが太さゆえか歯切れも軽快で次から次へと箸が進む。多加水なのでスープの絡みは良くないがそれを多目の鷄油がつなぎ役の仕事を果たす。

具材の焼豚は二種類。豚肩ロースの低温焼豚と豚バラ焼豚だ。さっぱりしてそうな肩ロースから食べたが何とも味気ない低温焼豚でしっとりさはあるが下味が効いてないので豚の嫌な臭いが出ていた。豚バラの方も写真から見て分かるように脂身がほとんどで赤身がなく油っぽそうなので後回しにして脂の融点が近づくのを待ってスープに浸してから食べた。それでも解消されず下味の薄さも手伝って脂のかたまりを食べているようだった。

追加の味玉は本来の卵の持ち味が活かされてはいたが味玉を名乗るには物足りなさを感じた。卵自体が美味しいので薄味なのも分かるのでスープと一緒に口に含んで寂しさを紛らわした。

一転して細切りメンマは好みの食感でコリッとしたかと思うと瞬時に繊維がほぐれ口の中でとろけてなくなる。こちらも薄味だったが乾燥メンマの発酵臭が程よく残り独特の風味を生む。

薬味の青ねぎの小口切りも丁寧で仕事ぶりが出ていて辛みも抜いてあり食感や味の役目よりは香りのアクセントが主な役割。

昼の失敗を払拭できるラーメンだった。このラーメンなら子供にも安心して食べさせられると思った。第2ロットの完成を待たずに麺と具材を完食してしまった。食べ終えた丼の中には並々とスープが残っている。このスープ量ならば大盛りにしても全体のバランスが崩れる事はなさそうで後からのお客さんの特製の大盛りでの注文が多かったのも納得できた。シンプルながらも深みがあり塩分濃度もちょうどのスープを丼を傾けて飲み干し最後を迎えた。

豚バラ肉は個体差が激しく脂身の量は好みの問題と納得せざるを得ないが一期一麺なので今回は少し減点させてもらったが遠方まで足を運んだ甲斐のある鷄清湯醤油の一杯でした。

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