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「わんたん中華そば 醤油 ¥850」@いしかわやの写真平日 晴天 22:10 先客3名 後客6名

渋谷で飲んでるとこちら方面へ向かう癖がついてしまった。こんなに遅い時間でも身体に優しいラーメン店がこの界隈には二つもありつい京王線に乗ってしまうのだ。つつじヶ丘の人気店には何度かこの時間帯にうかがったがこちらの店の夜訪問は初めてである。

オープンして間もないがそろそろオペレーションも安定しているだろうと前回を超えてくれる事を期待して向かう。

こらから向かう国領駅は急行が停車しないようで渋谷からだと何度か乗換をしなければならないらしい。何回乗ってもややこしい。満員電車に揺られ明大前で乗換のため下車したがまだまだ前途多難だ。

早速、明大前で停車中の特急に飛び乗ったが目的地を通り過ぎてしまう事に気づき慌てて人混みをかき分けて下車した。次発の区間急行に乗り更につつじヶ丘で各停に乗り換えるようだ。国領は諦めてつつじヶ丘の人気店にしようかなと心が揺らいだ。

しかし思いとどまり最初の目的どおりに国領駅を目指した。前回は駅からの道に迷ったが今回はその不安もない。

何とかたどり着いた。いつ来ても立派な駅と駅前なのに各停しか止まらないのは何故だろうと不思議に思う。駅前の信号を渡りビルの一角に佇む店へと着いた。

店先では〝ゆ沸いてます〟の立て看板が出迎えてくれる。前回の時に気になった扉の重さは改善されていたが券売機前の謎の段差はそのままだった。券売機の前で塩と醤油で迷ったがワンタンを初食しようと思い、ならば塩よりも醤油でしょと言う事で醤油ワンタンめんを発券する。

券売機で悩んでいるうちに先客人は席を立ちカウンターには私ひとりとなった。三人体制なので全ての目が私に向けられている気がして店内を観察する余裕はなかった。しかし足元を見ると前回はなかった気がする足の置き場の止まり木が出来ていた。これで足が宙ぶらりんにならずにラーメンに没頭できる。

脇目を振らないように目の前の麺茹で釜だけを見つめる。常にお湯が沸騰してないがどうやら麺が対流するのを防いでいるようだ。テボを使わず平ザルで湯切りしやすいように麺を浮かせるためだった。テボの場合は沸騰していないと茹でムラが出るがこちらの場合はたっぷりのお湯の中を優雅に麺を泳がせているので均一に茹で上がる。沸騰させない理由がわかった。

平ザルさばきに感心しているうちに我が杯が到着。双喜に龍の絵柄の小ぶりな切立丼にこれでもかと言わんばかりのワンタンが目を惹く。パッと見てスープの量とのバランスの悪さが分かる。

あまりスープを減らしたくないが味見のために赤銅色のスープをひとくち。前回と同様に甘みと酸味が折り重なり穏やかなカエシの塩気が優しく広がる。不可思議な旨みなどを全く感じない安心安全なスープだ。香味油もさらりとして軽やかな香りと旨味を添えている。

麺はきっちりと角のある中細ストレート麺。食べ始めのこの時点では麺の状態はピークを迎えていない。そう感じるやや固めの茹で加減。加水の低さで若干ボソッとした食感だが食べ応えとしては良い。麺の表情の変化を楽しみに先にワンタンをいただく。

透けるほどに薄く伸ばされた皮が美しく、食べる前から興奮していたが箸を付けるとその想いは踏みにじられる。ワンタンの皮同士がくっついてしまいひとつの塊となっている。それを箸で剥がそうとすると餡が飛び出してスープの底へと沈んでいく。仕方なく塊のままを食べるがワンタンの醍醐味の喉ごしなど全く感じない。これではせっかくの皮が泣いている。餡もクセがなく程よい柔らかさなのにもったいない。終始バラバラになった餡と固まった皮を食べるハメになってしまった。

具材の豚肩ロースの低温焼豚は前回のように生っぽさがなくどちらかと言えばしっかりと加熱してあった。私は今日の方が赤身の肉質を楽しめるので好みだ。スチコンを使っても仕上がりに差が出てしまうのだろか。

メンマは太めのタイプで固めの仕上げだが噛んだ途端に繊維がほどけていく驚きの食感。本日も安定のうまさ。

薬味は前回は青ねぎだったが今回はカイワレだった。アンチカイワレ派なので青ねぎの方がありがたい。手抜きでなければ良いのだが。

癒着したワンタンには苦戦したが何とか麺と具材を完食。そこに残ったスープの量は明らかに少なくワンタンのトッピングとはミスマッチだと思った。

前回の訪問から三週間ほど経ったがやはりオペレーションや店内は改善されて進化向上していたが次回の訪問までにワンタンの癒着をなんとかしてほしい。本当にあの皮と餡を最高の状態で食べたらこんな採点では済まないはずだ。

私にとっては各停しか止まらない不便な駅だが帰りの電車を待つ駅のホームで何本もの特急や快速電車の通過を見送る事になったがそれでもまた来たいと心の底から思える一杯でした。

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