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平日 晴天 19:30 先客10名 後客6名六本木で所用を済ませ再び西麻布での約束までの空白の二時間をラーメンで埋めようと思い、通常ならお決まりの博多ラーメン屋の水餃子となる所だが今夜の俺は違う。嫌がる友人を引き連れて地底深くの大江戸線 六本木駅から練馬駅への夜の大移動を敢行する。新宿より先に大江戸線で向かうのは人生初だ。どこでも良かったのだが大江戸線で遠くまで行ってみたかったのが本音だ。目的の店はすでにリサーチ済みで平日は深夜遅くてまで営業しているらしいので、まだ早じまいの心配もなく電車に乗った。大江戸線は戦時中の軍用の地下線路を利用して開通したと、まことしやかな噂を聞いたことがある。言われてみればこんなに深い地下鉄なのに計画が発表されてから開通までの期間が短かった記憶がある。車両の細さも地下道の細さからとも思えるし、何より当時の軍事工場があった後楽園球場すなわち現在の東京ドームの地下に春日駅がある事が信憑性を高める。嘘でもロマンのある話だ。カーブの多い大江戸線の車内は車輪とレールの擦れる音がギーギーとうるさいくて友人との会話もままならないうちに練馬駅に着いた。六本木から30分と思ったより近い。駅からは近い店舗で改札を出て地上へと上がると通り沿いにすぐに見つかった。券売機で左端のタイトルを押し味玉は追加。自由席なのでカウンターに座り店内を眺める。三人体制だがご主人が調理を一貫して担われている。明るい笑顔をアルバイトと思われし女性二名がホールや洗い物を担当する。調理場は全てがカウンターに対している珍しい配置だ。驚くほど提供速度が速く店内を物色するの暇もなく我が杯が到着した。白磁に紺の雷紋柄の切立丼の中の姿は最先端のネオ鷄そばの雰囲気が漂っている。シャープな丼とも相性良くお似合いだ。まずは鷄油をたっぷり浮かせた海老茶色のスープをひとくち。レンゲですくうと鷄油が大量に流れ込んでくるので油膜を息で吹き飛ばしてからいただいた。先陣を切るのは丸鷄由来と思われるコクと甘い旨味。このくせ者の甘さは天然由来でないことを悟った。明らかに不自然な旨味を感じた。その謎の旨味を避けて分析しようとするが舌と脳が麻痺して解読不能に。ウンチクにあるように丸鷄と鰹節と昆布なのは十分に分かるが、何故そこに非天然由来の旨味成分を足す必要があるのか。スープと言うよりは鷄油から特に不必要な旨味を感じた。醤油ダレもコクがあって重なりを生んでいるはずだが甘い旨みに消されて逆に単調で一辺倒なスープになっていた。麺はストレートの中細麺で表麺からも全粒粉だと分かる。茹で加減もバッチリで歯応えが楽しめる。多めの鷄油が潤滑油となって口当たりを更に良くしているが小麦の甘みが以上に鷄油が甘いので麺を啜るたびに執念さを感じる。しかし麺自体はかなり美味いはずだ。具材は流行りと言うか、もはや鷄そばにも定番の低温焼豚の部位は豚肩ロース。しかしこれ以上できない位の薄さにスライスされて肉質の利が活かされていない。味付けも希薄で焼豚としての存在感はない。追加した味玉はしっかり熟成しているが味が濃すぎず黄身の持つコクも出ている。この中ではMVG受賞だ。Most Variable Gu(モスト バリアブル 具)最も価値ある具を意味する。メンマはどうやら工場製品の業務用でありきたりな味と食感で手作り感はない。薬味も残念ながら好みではなくカイワレと玉ねぎで、出来れば青みはほうれん草か小松菜で薬味は白ねぎがベスト。カイワレと玉ねぎからは手抜き感しか伝わってこない。中盤戦からアンナチュラルな旨味との戦いは激化の一途をたどる。せっかくの美味しい鶏出汁や魚介出汁をまとめる為の調味料のはずが全ての苦労を台無しにしているのが残念で仕方ない。とは言え、その旨味を求めている人が多い世の中で使用するのは当然の事で同行の友人は満足そうにつけ麺を完食していたのが事実だ。多様化するラーメンの中で自分ひとりが取り残されていくような気がする一杯でした。
六本木で所用を済ませ再び西麻布での約束までの空白の二時間をラーメンで埋めようと思い、通常ならお決まりの博多ラーメン屋の水餃子となる所だが今夜の俺は違う。嫌がる友人を引き連れて地底深くの大江戸線 六本木駅から練馬駅への夜の大移動を敢行する。新宿より先に大江戸線で向かうのは人生初だ。
どこでも良かったのだが大江戸線で遠くまで行ってみたかったのが本音だ。目的の店はすでにリサーチ済みで平日は深夜遅くてまで営業しているらしいので、まだ早じまいの心配もなく電車に乗った。
大江戸線は戦時中の軍用の地下線路を利用して開通したと、まことしやかな噂を聞いたことがある。言われてみればこんなに深い地下鉄なのに計画が発表されてから開通までの期間が短かった記憶がある。車両の細さも地下道の細さからとも思えるし、何より当時の軍事工場があった後楽園球場すなわち現在の東京ドームの地下に春日駅がある事が信憑性を高める。嘘でもロマンのある話だ。
カーブの多い大江戸線の車内は車輪とレールの擦れる音がギーギーとうるさいくて友人との会話もままならないうちに練馬駅に着いた。六本木から30分と思ったより近い。駅からは近い店舗で改札を出て地上へと上がると通り沿いにすぐに見つかった。
券売機で左端のタイトルを押し味玉は追加。自由席なのでカウンターに座り店内を眺める。三人体制だがご主人が調理を一貫して担われている。明るい笑顔をアルバイトと思われし女性二名がホールや洗い物を担当する。調理場は全てがカウンターに対している珍しい配置だ。
驚くほど提供速度が速く店内を物色するの暇もなく我が杯が到着した。白磁に紺の雷紋柄の切立丼の中の姿は最先端のネオ鷄そばの雰囲気が漂っている。シャープな丼とも相性良くお似合いだ。
まずは鷄油をたっぷり浮かせた海老茶色のスープをひとくち。レンゲですくうと鷄油が大量に流れ込んでくるので油膜を息で吹き飛ばしてからいただいた。先陣を切るのは丸鷄由来と思われるコクと甘い旨味。このくせ者の甘さは天然由来でないことを悟った。明らかに不自然な旨味を感じた。その謎の旨味を避けて分析しようとするが舌と脳が麻痺して解読不能に。
ウンチクにあるように丸鷄と鰹節と昆布なのは十分に分かるが、何故そこに非天然由来の旨味成分を足す必要があるのか。スープと言うよりは鷄油から特に不必要な旨味を感じた。
醤油ダレもコクがあって重なりを生んでいるはずだが甘い旨みに消されて逆に単調で一辺倒なスープになっていた。
麺はストレートの中細麺で表麺からも全粒粉だと分かる。茹で加減もバッチリで歯応えが楽しめる。多めの鷄油が潤滑油となって口当たりを更に良くしているが小麦の甘みが以上に鷄油が甘いので麺を啜るたびに執念さを感じる。しかし麺自体はかなり美味いはずだ。
具材は流行りと言うか、もはや鷄そばにも定番の低温焼豚の部位は豚肩ロース。しかしこれ以上できない位の薄さにスライスされて肉質の利が活かされていない。味付けも希薄で焼豚としての存在感はない。
追加した味玉はしっかり熟成しているが味が濃すぎず黄身の持つコクも出ている。この中ではMVG受賞だ。Most Variable Gu(モスト バリアブル 具)最も価値ある具を意味する。
メンマはどうやら工場製品の業務用でありきたりな味と食感で手作り感はない。
薬味も残念ながら好みではなくカイワレと玉ねぎで、出来れば青みはほうれん草か小松菜で薬味は白ねぎがベスト。カイワレと玉ねぎからは手抜き感しか伝わってこない。
中盤戦からアンナチュラルな旨味との戦いは激化の一途をたどる。せっかくの美味しい鶏出汁や魚介出汁をまとめる為の調味料のはずが全ての苦労を台無しにしているのが残念で仕方ない。
とは言え、その旨味を求めている人が多い世の中で使用するのは当然の事で同行の友人は満足そうにつけ麺を完食していたのが事実だ。
多様化するラーメンの中で自分ひとりが取り残されていくような気がする一杯でした。