レビューやランキングで探す、日本全国ラーメン情報
平日 薄曇り 17:50 待ちなし 先客1名 後客5名本日は歪んだ観点から店探しをする。それは丼の模様から店を選ぶという明らかに暇な人間のする行為である。その模様に選んだのがタコ唐草文様だ。それはメソポタミアに起源を持ち中国宋時代から器の模様として登場する歴史ある文様だ。この模様の丼を使っている店には〝多賀野〟〝麺処 ほん田〟などの有名人気店が挙げられるが新店の〝中華そば 笑歩〟も同様にレベルの高いラーメンを提供してくれる。そんな理由でタコ唐草の丼には期待値が高く何の根拠もない信頼感があるのだ。そこでRDBの皆さんの写真からタコ唐草の丼を探し出す作業を開始する。あまりにも写真の数が膨大なので東京都内に地域を絞り込んで捜索しているとこちらの店がヒットした。こちらは鶏白湯で有名な店のようだが煮干し系の評価も高く淡麗などのメニューが気になり初訪問を決意する。本日のお題を鶏白湯か煮干し系かは行ってから判断しようと駅に降りた。駅からの通り沿いには中華料理店を含めると何軒のラーメン屋があるだろうか。この通りだけは十年経った今もラーメン激戦区に変わりないがカレー屋も増えたなと多国籍化を感じる。馬場口の交差点を超えるとこちらの準備中の大きな立て看板が飛び込んできた。夜の部の開店前だが店内は真っ暗で不安がよぎる。しばらく離れて様子を見ていると店内に明かりが灯り人影が見えた。束の間の休息だったようで安心した。まもなく立て看板が裏返り赤文字の営業中に変わると同時に客が入った。それに続き入店した。券売機の前で豊富なメニューに悩んでいたが後ろの客が詰まってきたので勢い任せに煮干し系のボタンを押した。カウンターの好きな席に座り店内を見渡す。テーブル席もある広い店内だがワンオペ体制で本日のBGMは椎名林檎だ。ふと音が聞こえる方を見ると、そこには電動工具で有名なmakitaのスピーカーがあった。makita製のBluetooth対応のスピーカーがある事を始めて知った。調理場を見ると数種類の丼が目に入ってきた。スープによって丼を使い分けているようで当初の計画が水の泡になってしまう可能性が出てきた。店を捜索した小一時間が無駄になるかと不安で仕方ないがカウンターの壁が高く店主の手元が全く見えない。作業の動きからラーメンが完成した事だけは分かった。不安の中、1st ロットにて我が杯が到着した。配膳用のお盆に乗せられた丼の模様を見た瞬間に歓喜が訪れた。恋い焦がれたタコ唐草文様の丼だったのだ。反高台丼以外の丼でタコ唐草文様を見た事がないと言ってもいい位に定番の形状だ。ようやく本題に入るが、その中の姿は古典のナルトと流行りのレアチャーシューのアンバランスが滑稽にも思える顔立ち。平成最期の年に昭和を代表する具材と平成を代表する具材が共演する姿に時代の流れを感じる。まずは煮干しの銀皮が光り魚介系ならではの水泡がスープ際で泡立つ芝翫茶色のスープをひとくち。その名の通り先行するのは煮干しの香りと苦味だが舌の上の滞在時間が短い苦味だ。大羽いりこのような重たい苦味ではなく小羽いりこのような軽やかな苦味は後を引かない。その奥には身を潜めているが鰹節や昆布の確固たる旨味が支えとなっている。屋号には鷄そばとあるが鷄出汁どころか動物系の出汁すら感じずカエシは塩ダレと思われるが出過ぎる事なく出汁が主役の魚介系オンリーのスープ。麺は断面が角張った中細ストレート麺でハリとコシを残した茹で加減が箸に当たった瞬間に伝わる。スープに粘度はないが量が少ないので絡めながら食べるイメージだ。その麺を勢いよく啜ると茹で湯の香りが残っていて残念なファーストアタック。より麺をスープに絡めてから啜ると、ようやく香味油が麺にまとい一体感が生まれたが先ほどの印象が脳裏から離れず苦いにもかかわらず味気なく感じる。具材はレアチャーシューが二種類。先に淡白そうな鷄ムネ肉から食べてみる。厚めにカットされた低温焼豚は信じられない程にしっとりと仕上がり万人に受ける味付けだ。美しいロゼ色の豚ロースの低温焼豚は贅沢にも分厚くスライスされた大盤振る舞い。食感も赤身の良さが引き出され下味にも安定感がある。しかし抜群の安定感のある二種類のレアチャーシューからは全く手作り感が伝わってこないのが不思議だ。失礼だが工場製品としか思えない手の匂いがしない焼豚だった。追加の味玉は下茹でに細心の注意が払われ半熟加減は完璧だが味付けがサッパリしているのでゆで卵と変わりない。細切りのメンマは適度な発酵臭が香りキリッとした食感が良く好みのメンマだった。もはや彩りだけの為に存在する水菜もナルトも味の上では必要ないかと。無化調を謳う店が既製品のナルトを使っているのが不可解である。薬味の玉ねぎも乱雑に扱われアッシェの大きさもバラバラで口当たりの悪さが不快だ。不信感は残るも具材以外は美味しく初訪問だったが納得できる内容だったので今後もタコ唐草文様の丼を探す旅を続けていこうかなと思う一杯でした。
本日は歪んだ観点から店探しをする。それは丼の模様から店を選ぶという明らかに暇な人間のする行為である。その模様に選んだのがタコ唐草文様だ。それはメソポタミアに起源を持ち中国宋時代から器の模様として登場する歴史ある文様だ。
この模様の丼を使っている店には〝多賀野〟〝麺処 ほん田〟などの有名人気店が挙げられるが新店の〝中華そば 笑歩〟も同様にレベルの高いラーメンを提供してくれる。そんな理由でタコ唐草の丼には期待値が高く何の根拠もない信頼感があるのだ。
そこでRDBの皆さんの写真からタコ唐草の丼を探し出す作業を開始する。あまりにも写真の数が膨大なので東京都内に地域を絞り込んで捜索しているとこちらの店がヒットした。
こちらは鶏白湯で有名な店のようだが煮干し系の評価も高く淡麗などのメニューが気になり初訪問を決意する。本日のお題を鶏白湯か煮干し系かは行ってから判断しようと駅に降りた。
駅からの通り沿いには中華料理店を含めると何軒のラーメン屋があるだろうか。この通りだけは十年経った今もラーメン激戦区に変わりないがカレー屋も増えたなと多国籍化を感じる。
馬場口の交差点を超えるとこちらの準備中の大きな立て看板が飛び込んできた。夜の部の開店前だが店内は真っ暗で不安がよぎる。しばらく離れて様子を見ていると店内に明かりが灯り人影が見えた。束の間の休息だったようで安心した。まもなく立て看板が裏返り赤文字の営業中に変わると同時に客が入った。それに続き入店した。
券売機の前で豊富なメニューに悩んでいたが後ろの客が詰まってきたので勢い任せに煮干し系のボタンを押した。カウンターの好きな席に座り店内を見渡す。テーブル席もある広い店内だがワンオペ体制で本日のBGMは椎名林檎だ。ふと音が聞こえる方を見ると、そこには電動工具で有名なmakitaのスピーカーがあった。makita製のBluetooth対応のスピーカーがある事を始めて知った。
調理場を見ると数種類の丼が目に入ってきた。スープによって丼を使い分けているようで当初の計画が水の泡になってしまう可能性が出てきた。店を捜索した小一時間が無駄になるかと不安で仕方ないがカウンターの壁が高く店主の手元が全く見えない。作業の動きからラーメンが完成した事だけは分かった。
不安の中、1st ロットにて我が杯が到着した。配膳用のお盆に乗せられた丼の模様を見た瞬間に歓喜が訪れた。恋い焦がれたタコ唐草文様の丼だったのだ。反高台丼以外の丼でタコ唐草文様を見た事がないと言ってもいい位に定番の形状だ。
ようやく本題に入るが、その中の姿は古典のナルトと流行りのレアチャーシューのアンバランスが滑稽にも思える顔立ち。平成最期の年に昭和を代表する具材と平成を代表する具材が共演する姿に時代の流れを感じる。
まずは煮干しの銀皮が光り魚介系ならではの水泡がスープ際で泡立つ芝翫茶色のスープをひとくち。その名の通り先行するのは煮干しの香りと苦味だが舌の上の滞在時間が短い苦味だ。大羽いりこのような重たい苦味ではなく小羽いりこのような軽やかな苦味は後を引かない。その奥には身を潜めているが鰹節や昆布の確固たる旨味が支えとなっている。
屋号には鷄そばとあるが鷄出汁どころか動物系の出汁すら感じずカエシは塩ダレと思われるが出過ぎる事なく出汁が主役の魚介系オンリーのスープ。
麺は断面が角張った中細ストレート麺でハリとコシを残した茹で加減が箸に当たった瞬間に伝わる。スープに粘度はないが量が少ないので絡めながら食べるイメージだ。その麺を勢いよく啜ると茹で湯の香りが残っていて残念なファーストアタック。より麺をスープに絡めてから啜ると、ようやく香味油が麺にまとい一体感が生まれたが先ほどの印象が脳裏から離れず苦いにもかかわらず味気なく感じる。
具材はレアチャーシューが二種類。先に淡白そうな鷄ムネ肉から食べてみる。厚めにカットされた低温焼豚は信じられない程にしっとりと仕上がり万人に受ける味付けだ。美しいロゼ色の豚ロースの低温焼豚は贅沢にも分厚くスライスされた大盤振る舞い。食感も赤身の良さが引き出され下味にも安定感がある。
しかし抜群の安定感のある二種類のレアチャーシューからは全く手作り感が伝わってこないのが不思議だ。失礼だが工場製品としか思えない手の匂いがしない焼豚だった。
追加の味玉は下茹でに細心の注意が払われ半熟加減は完璧だが味付けがサッパリしているのでゆで卵と変わりない。細切りのメンマは適度な発酵臭が香りキリッとした食感が良く好みのメンマだった。
もはや彩りだけの為に存在する水菜もナルトも味の上では必要ないかと。無化調を謳う店が既製品のナルトを使っているのが不可解である。薬味の玉ねぎも乱雑に扱われアッシェの大きさもバラバラで口当たりの悪さが不快だ。
不信感は残るも具材以外は美味しく初訪問だったが納得できる内容だったので今後もタコ唐草文様の丼を探す旅を続けていこうかなと思う一杯でした。