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「しょうゆラーメン ¥770+味玉 ¥100」@オランダ軒の写真平日 晴天 10:45 先待ち6名 後待ち8名

先日、ラー旅先の富山で乗った路面電車の〝富山ライトレール〟というナイスなネーミングを思い出していると我が関東圏にもイカす名前の電車がいくつもあるではないかとライバル心に火がついた。そこで今回、思い立ったのが〝東武アーバンパークライン〟だ。気が付けばいつのまにかオシャレなネーミングの路線になっていた。

こちらの路線の大宮〜船橋間で店探しをしていると、またもやグッドなネーミングのこちらが見つかった。

〝そうだ、東武アーバンパークラインに乗ってオランダ軒に行こう〟

思い立ったがラッキーデーと身支度を整えて渋谷駅からまずは大宮駅を目指して埼京線にライドオン。各停だったので50分近くかけて大宮駅に着いた。そこからはお待ちかねのアーバンパークラインに乗り込む。

富山ライトレールはその名の通り超近代的な車両だったが、こちらは8000系と年季の入った車両に無理やり新しい感じのペイントをされて恥ずかしそうに見える。例えるなら中年の私が学生服を着さされてジョニーと呼ばれるようなものだ。その怒りを表すようにドアの開閉時の「プシューッ」というエアー音がけたたましく鳴り響く。それを思うと昔の野田線のままで良かったのではと思ってしまった。

乗車して15分ほどで最寄り駅の東岩槻駅に初上陸した。南口を出て歩いて向かうとすでに行列ができている。6席の外待ち椅子も埋まり歩道沿いでの立ち待ちの先頭となる。よほどの人気店に期待が高まってきた。

定刻を少し過ぎてオープン。券売機のトップを飾るデフォと味玉を発券。広めの客席の一巡目は確保でき、カウンターのコーナーに座る。店内には小上がりもあるが本日は使われておらずカウンターの予備席を除くと実質はカウンター8席のようで一巡目を危うく逃すとこだった。

カウンター上のお冷を汲んで店内の様子を見渡す。最初の印象は何と言っても生姜と醤油の香りに満ちている事だ。食べ物を食べ物に例えるナンセンスが許されるならば豚の生姜焼きそのものの香りだ。胃袋と脳を直撃するオトコには堪らない匂いで、オール男性陣の客層がそれを物語っている。ことわざ辞典に「豚に生姜」が追加されても良いのではと長年に渡り思っているほどだ。あと「茄子に味噌」も検討願いたい。

オープン後20分してようやく1st ロットの4杯が完成し始めた。そこから 2ndロットにて我が杯が到着した。着席して30分経過していた。白磁の切立丼の中の姿はじっくり時間をかけて盛り付けられた渾身のフルメンバーで迎えてくれる。見ているだけも楽しくなるオールドスターだが華やかなラインナップの具材たちだ。

まずは赤銅色のスープをひとくち。もちろん台頭するのは生姜と醤油の香りと攻撃的な刺激だが店内にいる間に香りの耐性が付いたのか思いのほか強くない。生姜の刺激はあるが醤油ダレの刺激も私にとっては高めギリギリだが手に負えない程ではない。

茹で時間95秒ほどで麺上げされた黄色みを帯びた中太ちぢれ麺をスープの飛び散りなど気にせずに一気に啜ってみる。唇に触れた瞬間から喉の奥に滑り込んで行くまで、ずっと甘みが通過していく。噛んだ時の小麦の甘さではなく麺肌から溢れる甘みなのだ。その麺の甘みを引き出しているのがスープの塩気なのはすぐに把握できた。麺を噛み潰せば溢れるグルテンがスープと相まって更なる旨みを醸し出す。スープが主役かと思われた新潟生姜醤油ラーメンは実はスープと麺の二枚看板で繰り広げられていた。

具材は豚肩ロース焼豚だが今風の低温調理ではなく煮豚型が丼の中で映える。赤身の肉質の食感と旨みを残す味付けと火入れ加減が素晴らしい。しかも切り立てなので旨みが逃げ出さず筋繊維の中に閉じ込めてあり、ここでもまたスープの塩気が薄味の焼豚を後押ししている。

追加の味玉は冷たさが気になったが見た目も味の浸みも良く黄身の甘みを楽しめる。メンマは細切りで見た目こそ色黒で強そうに思えるが柔らかく滑らかな食感は麺にも寄り添い一体感を堪能できる。これもまたスープによって甘さが際立つメンマとなっている。

薬味は刻み白ねぎがスープで加熱され甘さを出している。青みは安心感のあるほうれん草で葉先の柔らかさと茎の食感が良い。それぞれの薬味も麺と絡むことで華を添える。

海苔は香りはさすがに生姜に押されて感じないがその分、厚みのある海苔を使うことで歯応えの役を果たしていた。ナルトだけは今回もパスしてしまった。

朝イチの食事ながら一気に麺とナルト以外の具材は平らげた。ここでスープを飲み干そうかと思ったがスープ単体では少し重く感じてレンゲを置いた。

しかしこのスープでなければ麺の小麦や味玉の黄身やメンマなどの全ての甘みを感じることは出来なかっただろう。主役でありながら他の演者を引き立てるスープが本物の主役なのだと最後に感じた一杯でした。

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