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「味玉入り醤油ラーメン ¥970」@Ramen Free Birdsの写真平日 晴天 10:40 先待ちなし 後待ち3名

本日は神奈川県横浜市の南部を中心に新規開拓に出掛けようと未訪問店を捜索をしていると栄区の本郷台にあるこちらがヒットした。RDBの皆さんの写真を見ても好感が持て、レビューも少なく観光地化して荒らされてなさそうな所も好印象なので初訪問を決めて家を出た。

11時開店の先着を狙って9時半前には東急東横線に乗っていた。横浜駅でJR根岸線に乗り換えること計1時間程で最寄り駅の本郷台駅に着いた。初上陸のこちらの駅からは歩いて10分位らしいのでマップ片手に一路目指す。

改札を出て左手にお台場のフジテレビ本社のような大きな建物を見ながら団地の中を進むと小さな川に架かる橋がある。何気なく川上の方をを見るとそこには驚くほどの富士山の絶景があった。駅からはバスのルートもあったが歩いてなければ見られなかった景色に感謝した。しかし絶景の前には駅前の再開発の大型クレーンが立ち並んでいる。もしかしたらこの絶景も見ることが出来なくなるのかと思うと切なくなった。

感慨にふけりながら歩いていると数分で店の前に出てきた。一見、代々木上原あたりにありそうなカフェの佇まいの店先の待ち椅子にてオープンを待つ。店内からは中々の音量のクラシックロックが漏れてくる。嫌いじゃないない私はその音楽に身を委ねながら待っていると定刻でオープンとなった。

お題は予習で決めておいたので券売機の前で迷わず発券。味玉は追加した。カウンターに座り店内を眺める。外観同様にオールディーズアメリカンな店内はラーメン店の中では抜群のハイセンス。古びた革張りのソファーやギブソンのアコギとフェンダーのセミアコが飾られた内装はディテールまでセンスが感じられる。ロカビリーな洒落たお店をボーリングシャツとチェックのネルシャツのお二人が仕切っている。

心地よいテンポで待っていると着席して3分で我が杯が到着した。白磁にデザインを利かせた高台丼の中の姿の美しさに息を呑んだ。粒子の細やかな鷄油が光を乱反射する輝いた世界は神奈川淡麗系を見事に受け継いでいる。カウンターに置かれた瞬間に薫る鷄由来の出汁の香りがそれを裏付ける。

まずは眩しいほどの赤朽葉色のスープをひとくち。イメージ通りに鷄出汁の旨みとコクと香りが口の中に広がるが想像よりもコクは抑えてある。抑えてあると言うよりは私には程よい鷄のコクだ。神奈川淡麗系となると丸鷄を主体とした鷄油のコクが強すぎる印象があるが、こちらのスープは鶏ガラ主体なのかサッパリとした鷄のコクを再現されている。その分、魚介系のコクと旨みで奥行きを持たせてあるのでサッパリなのにシッカリと言う矛盾が同居している。醤油ダレも輪郭をなぞる程度の塩気なので刺激もなく喉の当たりも心地よい。

麺もやはり系譜を受け継いだストレート細麺で特有の奥歯での捉えづらさは在るものの、ある程度の咀嚼には応えてくれる。それでも箸先からも伝わってくる麺肌のなめらかさは舌触りと喉ごしを重視した麺なのは変わりない。なので麺を啜る楽しみを最優先に食べ進めた。

具材の鷄ムネ肉の低温調理はしっかりとマリネのソミュール液が効いた香辛料の香りと本来のしっとりとした肉質が良い。厚みをもたせる事で食感がより良くなっている。もう一枚の豚バラ焼豚は脂身は柔らかく赤身は赤身らしく肉質を残した火入れ加減が絶妙。やや味付けがボヤけているように感じたのが残念。

追加した味玉は今まで食べた事のない風味を感じた。それはバターのような乳製品由来のコクと風味だった。もちろん漬けだれに使われてるとは思えないのだがしっかりと感じたのは事実だ。

穂先メンマは太めに割かれているので食べ応えもあり薄い味付けながらメンマ独特の発酵臭を抜きすぎてないので風味が豊かで香りと食感の両面でアクセントをつける。

薬味は見事な白ネギの小口切りで、ネギ自身は切られた事に気が付いてないほどに繊細で美しい切り口だ。その切り口から溢れる水分も鮮度の良い証しなので香りも高くアメとムチのような甘みと辛みがスープや麺を後押しする。

青みのほうれん草は茹でる一手間がかかるが決してカイワレや水菜に逃げない所にも魂を感じた。

正直に言うと神奈川淡麗系が嫌いでは無いまでも大好きとは言えなかったのが事実だ。それはスープの鷄臭さだったり麺の柔らかさや、非天然由来の旨味成分での底上げだったりと苦手な要素も含んでいる店が多かったからだ。しかし今日のラーメンは苦手な要素が随分と解消されていたので思わず完食してしまった一杯でした。

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