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平日 晴天 13:30 先客6名 後客4名本日も引き続き平成最後の歳末総決算として〝今年の店は今年のうちに〟と銘打って今年オープンの店限定で未訪問を巡ることにした。午前中の新宿御苑の店では残念ながら完食ならずに空腹を引きずったまま課題店の検索に入る。現在11時半前の新宿三丁目近くのカフェにいる。この近辺での新店も挙がってきたが昼のピークに巻き込まれるのは避けたいと思い少し遠方での捜索を開始する。すると新所沢駅近くに11月27日オープンのこちらを見つけた。偶然にも副都心線にて所沢まで行けば乗り換え一回で新所沢駅に辿り着けそうだ。twitterにて臨休の確認をし万全の準備を整えて意気揚々と向かった。道中の車内で予習をするとIT系(意識高い系)としては嬉しいことに〝無化調〟のアナウンスがある。前食で痛めつけられた味覚を取り戻してくれる事を期待して人生初の新所沢駅に降り立った。所要時間も30分程と思いのほか早く、昼のピークの真っ只中に着いてしまったので初めての駅周辺を散策しながら時間をつぶす事にした。店と反対方向の西口のPARCOなどで一時間ほど費やしてから店へと向かった。東口からは歩いてもすぐの場所に真新しい紺色の暖簾の掛かるこちらを見つけた。店先に行列は無いが店内は満席のようで店頭にて待機する。古典的な外観が奇をてらわないラーメンへの期待が高まる。店内からは古典的な外観とは反してビートルズのナンバーが聴こえてくる。考えてみればビートルズも古典の仲間入りなのかもしれないと思うと時の流れを感じてしまう。店頭で待つこと15分程かかったが先客が食事を終えて出てきたのを合図に入店し券売機でお目当てのお題を発券しカウンターに座る。店内を見渡すとカウンターのみ6席だがワンオペで切り盛りされているため外待ち客の入店案内も出来ないレイアウトなので初訪問時には注意が必要かも。ビートルズと思われたBGMもカヴァー集で古典的ではなかった。調理場内に目をやると簡素化された設備に驚く。冷蔵庫以外では最も高価と思われるのは電動スライサーで麺茹で機もなく大きめの両手鍋でそれをまかなっている。大きな設備は無くても十分な証なのだろう。カウンターに座ったが調理作業には入っておらず後客に合わせたロットだと思われる。時間はあるのでのんびりと待つが回転が良くない一つの要因なのかも。5分ほどで後客が座り調理が始まった。そこからは手際よく作業が進み間もなく我が杯が到着した。刷毛目の切立丼の中の姿は古典的とは異なる最先端のビジュアルで華々しく映る。それに合わせた器やレンゲのセレクトも素晴らしい。冷たいレンゲの先を一度お湯にくぐらせて温めてから添える心配りにも感激した。まずはそのお陰で熱々の栗皮茶色のスープをひとくち。古典的な外観に反したラーメンのビジュアルとのギャップが新鮮だったが更なるギャップが畳み掛ける。何とも飾り気のない穏やかなスープにホッとする。鶏出汁と煮干し出汁のパワーバランスが見事なスープは毎日でも飲み飽きないだろう。さりげない醤油ダレのキレもそう思わせる理由だ。香味油ではなくスープ自体が生み出すコクと深みに一瞬で魅せられてしまった。スープの自然な旨みを舌に残しながら麺をいただく。85秒で麺上げされた中細ストレート麺は麺肌から見るに全粒粉を少し配合したものだろう。茹でる事で発色したフスマの斑点が見られる麺は噛まずとも小麦が香る。口当たりから感じる小麦感を楽しんでから麺を噛むと香りは甘みを連れて口中を駆け回る。麺の甘みとスープの旨みと塩気が重なった時の幸福感は無化調ならでは味わい。不自然で余分な旨味を感じないだけで身体が歓んでいるのが分かり自然と箸が進んでしまう。具材は二種類の焼豚。鶏ムネ肉のレアチャーシューは分厚くカットされ食べ応えはあるが弱めのマリネと火入れ加減が生っぽく感じる。鶏肉の鮮度の良さがフォローしているが、もう少し加熱してある方がテクスチャーも肉本来の旨みも引き出せそうに思える。一方の豚肩ロースの低温焼豚は見事なロゼ色を放ちながらもソミュール液の下味が効いて生っぽさは皆無だ。赤身をつなぐ筋部分の処理もされて口に残る事なく噛み切れる。均一な厚みも電動スライサーの本領発揮と言ったところだ。追加の味玉は少し過度な半熟具合で黄身が形を成さないのでスープに流れ出す心配がある。今回は柔らかな白身に唇が当たった瞬間に危険を察知して流れ出した黄身をレンゲで受け止め事なきを得たが危うく美しく澄んだスープを汚してしまうとこだった。しかし下味の良さは秀逸で味の浸透も進んでいた。本音を言えば後一日置いた味玉を食べてみたいとも思った。穂先メンマは目立たないような薄味なのは良かったが下処理の悪さからか漂白臭を感じてしまった。それはメンマ独自の発酵臭とは違い化学的な要素を持っている。さほどの強烈さは無かったがスープが優しいだけに際立ってしまったのかも。薬味は少々残念で切り口の乾燥した青ねぎからは香りも食感も生まれてこない。黒色とは言いがたい海苔も良質とは思えず磯の香りもせず口溶けも悪かった。残念だったのは具材の一部だけで基本のスープと麺は夢中で完飲完食していた。スープの最後に転がり込んできた実山椒の爽快感が終わりを告げる。ワンオペなのでご苦労も多いだろうが中年ゴコロをわしづかみにしたスープには感心してしまった。満足で席を立つ時に周囲の方が食べていた塩や味噌にも期待してしまう一杯でした。
こんばんは^^ こちらの味玉醤油は格別に美味かったですね〜^^ IT系(意識高い系)だったのですか(笑) ビートルズは流れてなかったですが、BOSEのスピーカーが音色豊かに鳴っていました! ガツンという感じではないですが、近場にほしい麺屋ですね〜^^
そうなんですよね。たしかにハレの日のラーメンというよりは、ケの日といった感じの日常で食べたいラーメンでしたね。
本日も引き続き平成最後の歳末総決算として
〝今年の店は今年のうちに〟
と銘打って今年オープンの店限定で未訪問を巡ることにした。午前中の新宿御苑の店では残念ながら完食ならずに空腹を引きずったまま課題店の検索に入る。現在11時半前の新宿三丁目近くのカフェにいる。この近辺での新店も挙がってきたが昼のピークに巻き込まれるのは避けたいと思い少し遠方での捜索を開始する。すると新所沢駅近くに11月27日オープンのこちらを見つけた。偶然にも副都心線にて所沢まで行けば乗り換え一回で新所沢駅に辿り着けそうだ。twitterにて臨休の確認をし万全の準備を整えて意気揚々と向かった。
道中の車内で予習をするとIT系(意識高い系)としては嬉しいことに〝無化調〟のアナウンスがある。前食で痛めつけられた味覚を取り戻してくれる事を期待して人生初の新所沢駅に降り立った。所要時間も30分程と思いのほか早く、昼のピークの真っ只中に着いてしまったので初めての駅周辺を散策しながら時間をつぶす事にした。店と反対方向の西口のPARCOなどで一時間ほど費やしてから店へと向かった。
東口からは歩いてもすぐの場所に真新しい紺色の暖簾の掛かるこちらを見つけた。店先に行列は無いが店内は満席のようで店頭にて待機する。古典的な外観が奇をてらわないラーメンへの期待が高まる。店内からは古典的な外観とは反してビートルズのナンバーが聴こえてくる。考えてみればビートルズも古典の仲間入りなのかもしれないと思うと時の流れを感じてしまう。
店頭で待つこと15分程かかったが先客が食事を終えて出てきたのを合図に入店し券売機でお目当てのお題を発券しカウンターに座る。店内を見渡すとカウンターのみ6席だがワンオペで切り盛りされているため外待ち客の入店案内も出来ないレイアウトなので初訪問時には注意が必要かも。ビートルズと思われたBGMもカヴァー集で古典的ではなかった。
調理場内に目をやると簡素化された設備に驚く。冷蔵庫以外では最も高価と思われるのは電動スライサーで麺茹で機もなく大きめの両手鍋でそれをまかなっている。大きな設備は無くても十分な証なのだろう。カウンターに座ったが調理作業には入っておらず後客に合わせたロットだと思われる。時間はあるのでのんびりと待つが回転が良くない一つの要因なのかも。
5分ほどで後客が座り調理が始まった。そこからは手際よく作業が進み間もなく我が杯が到着した。刷毛目の切立丼の中の姿は古典的とは異なる最先端のビジュアルで華々しく映る。それに合わせた器やレンゲのセレクトも素晴らしい。冷たいレンゲの先を一度お湯にくぐらせて温めてから添える心配りにも感激した。
まずはそのお陰で熱々の栗皮茶色のスープをひとくち。古典的な外観に反したラーメンのビジュアルとのギャップが新鮮だったが更なるギャップが畳み掛ける。何とも飾り気のない穏やかなスープにホッとする。鶏出汁と煮干し出汁のパワーバランスが見事なスープは毎日でも飲み飽きないだろう。さりげない醤油ダレのキレもそう思わせる理由だ。香味油ではなくスープ自体が生み出すコクと深みに一瞬で魅せられてしまった。
スープの自然な旨みを舌に残しながら麺をいただく。85秒で麺上げされた中細ストレート麺は麺肌から見るに全粒粉を少し配合したものだろう。茹でる事で発色したフスマの斑点が見られる麺は噛まずとも小麦が香る。口当たりから感じる小麦感を楽しんでから麺を噛むと香りは甘みを連れて口中を駆け回る。麺の甘みとスープの旨みと塩気が重なった時の幸福感は無化調ならでは味わい。不自然で余分な旨味を感じないだけで身体が歓んでいるのが分かり自然と箸が進んでしまう。
具材は二種類の焼豚。鶏ムネ肉のレアチャーシューは分厚くカットされ食べ応えはあるが弱めのマリネと火入れ加減が生っぽく感じる。鶏肉の鮮度の良さがフォローしているが、もう少し加熱してある方がテクスチャーも肉本来の旨みも引き出せそうに思える。一方の豚肩ロースの低温焼豚は見事なロゼ色を放ちながらもソミュール液の下味が効いて生っぽさは皆無だ。赤身をつなぐ筋部分の処理もされて口に残る事なく噛み切れる。均一な厚みも電動スライサーの本領発揮と言ったところだ。
追加の味玉は少し過度な半熟具合で黄身が形を成さないのでスープに流れ出す心配がある。今回は柔らかな白身に唇が当たった瞬間に危険を察知して流れ出した黄身をレンゲで受け止め事なきを得たが危うく美しく澄んだスープを汚してしまうとこだった。しかし下味の良さは秀逸で味の浸透も進んでいた。本音を言えば後一日置いた味玉を食べてみたいとも思った。
穂先メンマは目立たないような薄味なのは良かったが下処理の悪さからか漂白臭を感じてしまった。それはメンマ独自の発酵臭とは違い化学的な要素を持っている。さほどの強烈さは無かったがスープが優しいだけに際立ってしまったのかも。
薬味は少々残念で切り口の乾燥した青ねぎからは香りも食感も生まれてこない。黒色とは言いがたい海苔も良質とは思えず磯の香りもせず口溶けも悪かった。
残念だったのは具材の一部だけで基本のスープと麺は夢中で完飲完食していた。スープの最後に転がり込んできた実山椒の爽快感が終わりを告げる。
ワンオペなのでご苦労も多いだろうが中年ゴコロをわしづかみにしたスープには感心してしまった。満足で席を立つ時に周囲の方が食べていた塩や味噌にも期待してしまう一杯でした。