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平日 晴天 14:00 先客6名 後客1名目が覚めると昼を過ぎていた。なんて怠惰な週明けを迎えてしまったのだろうと、軽い自己嫌悪の中でRDBに向き合う。絶賛新規開拓中の真っ只中なので未訪問店に狙いを定めて検索してみる。あまり遠方へは出向く気分にはなれず近場にて探していると目黒の権之助坂に去年オープンしたばかりのこちらを見つけた。お店情報によると練馬にあるラーメン店の二号店とある。そちらとの相性は今ひとつだったと記憶しているが、新たな出会いを求めて初訪問を決めた。寝ぼけた身体にコーヒーでムチを入れて久しぶりの目黒駅に降り立った。目黒駅から山手通りまで続く権之助坂は、かなりのラーメン激戦区で、わずか800mの坂の中に27軒ものラーメン店がしのぎを削っているのだ。そんな権之助坂27のセンター候補を目指して出店されたこちらへ向かった。そんな激戦区の中でも、特にラーメン店が集中しているエリアにこちらがあった。紺地に雷紋の描かれた暖簾をくぐり店の中へ。券売機にて本日のお題を選ぶが、初訪問なのでトップにある基本とおぼしき中華そばに味玉を追加して発券しカウンターに座る。店内を見回すと、いびつな稲妻型の店内をツーオペで回している。入口付近には持ち帰り用のコーヒーまで置かれたサービス精神にあふれている。本日の客層は近所で働く若者たちと言ったところだろうか、客人の中におじさんは私ひとりだ。何気なく営業時間を見ると昼夜通し営業の上に、平日は深夜1時半まで営業しているようだ。深夜の権之助坂の状況を知らないが需要があるのだろうかと要らぬ心配をしてしまった。そんな余計なお世話をやいていると着席後6分で我が杯が到着した。暖簾とおそろいの雷紋の描かれた切立丼の中の姿は、中華そばの正統派を思わせる構図で成り立っている。流行りを取り入れながらも王道を貫く具材たちがノスタルジックな面持ちで迎えてくれる。まずはドットの粗い鶏油の浮かんだ柿渋色のスープをひとくち。レンゲが液面に入らずとも立ち昇る鶏油の香りに包まれながらスープを口に含むと、熱いスープの中は不思議な甘味で支配されていた。瞬時に必要以上の旨味が舌を覆い痺れを起こす。卓上のウンチクには〝贅沢に入れた丸鶏とπウォーターに隠し出汁を配合〟とあるが、その隠し出汁が非天然由来の旨味成分ならば、私には必要のない過剰な旨味だった。しかし良く考えれば、ほぼ毎日14時間以上も営業するならば、天然素材だけで旨みを醸し出すのは不可能だとも思った。それにしても、こんなに多くの旨味を足されたら、せっかくの丸鶏の出汁が可愛そうである。醤油ダレも強い旨味に負けじと効かせてあるので甘味の裏には、かなりの塩分も潜んでいるだろう。麺は胚芽の色が残っている中細ストレート麺で麺上げまで60秒ほど。硬めの茹で加減で切り刃の角を感じる麺肌は滑らかさは無いがコシの強さを主張する。箸先から伝わってきたハリとコシの強さは、口の中でも本領を発揮する。サクッとした独特の歯応えが箸の進むスピードを加速する。口当たりの良さよりも食べ応えを楽しむ麺のように感じた。この麺が良く出来ているだけにスープの出すぎた旨味が残念だ。具材は豚肩ロースの低温焼豚が二枚。かなり薄くスライスされているので加熱には注意が必要そうだ。下味については、舌が味覚崩壊してしまったので定かではないが、うす味に思えた。それでも旨味の強いスープに毒されて豚肉の旨みよりも他の旨味が勝っていた。追加した味玉は良質な卵を使用されているようで。黄身の色も不自然なパプリカ色素のオレンジ色が色濃く出ていた。下茹での半熟加減は素晴らしく、提供温度も温めてあり良かった。しかし味付けは乏しく味玉としては寂しい。メンマからは漂白剤のような次亜塩素酸ナトリウムの匂いが残り、手仕事感は伝わってこない。硬めの仕上がりだが繊維が口に残り、噛み切ろうとするたびに嫌な匂いが湧いてくる。こうなってくると薬味の青ねぎすら業務用のカットねぎに見えてくる。見事に揃った切り口は機械切りとしか思えない。見た目だけは水々しいが、パサついた食感だけが口に残りネギの香りは全くしない。せめて麺だけでも食べ切ろうと努力したがスープを吸い込んだ麺すらも敵対心をむき出しにしてきた。そのまま、とにかく甘すぎる謎の旨味に制圧された味覚を奪還できずに箸とレンゲを置いた。権之助坂27選抜総選挙があったなら、一票を入れる事はないだろうなと思う一杯でした。
目が覚めると昼を過ぎていた。なんて怠惰な週明けを迎えてしまったのだろうと、軽い自己嫌悪の中でRDBに向き合う。絶賛新規開拓中の真っ只中なので未訪問店に狙いを定めて検索してみる。あまり遠方へは出向く気分にはなれず近場にて探していると目黒の権之助坂に去年オープンしたばかりのこちらを見つけた。
お店情報によると練馬にあるラーメン店の二号店とある。そちらとの相性は今ひとつだったと記憶しているが、新たな出会いを求めて初訪問を決めた。
寝ぼけた身体にコーヒーでムチを入れて久しぶりの目黒駅に降り立った。目黒駅から山手通りまで続く権之助坂は、かなりのラーメン激戦区で、わずか800mの坂の中に27軒ものラーメン店がしのぎを削っているのだ。そんな権之助坂27のセンター候補を目指して出店されたこちらへ向かった。
そんな激戦区の中でも、特にラーメン店が集中しているエリアにこちらがあった。紺地に雷紋の描かれた暖簾をくぐり店の中へ。券売機にて本日のお題を選ぶが、初訪問なのでトップにある基本とおぼしき中華そばに味玉を追加して発券しカウンターに座る。
店内を見回すと、いびつな稲妻型の店内をツーオペで回している。入口付近には持ち帰り用のコーヒーまで置かれたサービス精神にあふれている。本日の客層は近所で働く若者たちと言ったところだろうか、客人の中におじさんは私ひとりだ。何気なく営業時間を見ると昼夜通し営業の上に、平日は深夜1時半まで営業しているようだ。深夜の権之助坂の状況を知らないが需要があるのだろうかと要らぬ心配をしてしまった。
そんな余計なお世話をやいていると着席後6分で我が杯が到着した。暖簾とおそろいの雷紋の描かれた切立丼の中の姿は、中華そばの正統派を思わせる構図で成り立っている。流行りを取り入れながらも王道を貫く具材たちがノスタルジックな面持ちで迎えてくれる。
まずはドットの粗い鶏油の浮かんだ柿渋色のスープをひとくち。レンゲが液面に入らずとも立ち昇る鶏油の香りに包まれながらスープを口に含むと、熱いスープの中は不思議な甘味で支配されていた。瞬時に必要以上の旨味が舌を覆い痺れを起こす。卓上のウンチクには〝贅沢に入れた丸鶏とπウォーターに隠し出汁を配合〟とあるが、その隠し出汁が非天然由来の旨味成分ならば、私には必要のない過剰な旨味だった。しかし良く考えれば、ほぼ毎日14時間以上も営業するならば、天然素材だけで旨みを醸し出すのは不可能だとも思った。それにしても、こんなに多くの旨味を足されたら、せっかくの丸鶏の出汁が可愛そうである。醤油ダレも強い旨味に負けじと効かせてあるので甘味の裏には、かなりの塩分も潜んでいるだろう。
麺は胚芽の色が残っている中細ストレート麺で麺上げまで60秒ほど。硬めの茹で加減で切り刃の角を感じる麺肌は滑らかさは無いがコシの強さを主張する。箸先から伝わってきたハリとコシの強さは、口の中でも本領を発揮する。サクッとした独特の歯応えが箸の進むスピードを加速する。口当たりの良さよりも食べ応えを楽しむ麺のように感じた。この麺が良く出来ているだけにスープの出すぎた旨味が残念だ。
具材は豚肩ロースの低温焼豚が二枚。かなり薄くスライスされているので加熱には注意が必要そうだ。下味については、舌が味覚崩壊してしまったので定かではないが、うす味に思えた。それでも旨味の強いスープに毒されて豚肉の旨みよりも他の旨味が勝っていた。
追加した味玉は良質な卵を使用されているようで。黄身の色も不自然なパプリカ色素のオレンジ色が色濃く出ていた。下茹での半熟加減は素晴らしく、提供温度も温めてあり良かった。しかし味付けは乏しく味玉としては寂しい。
メンマからは漂白剤のような次亜塩素酸ナトリウムの匂いが残り、手仕事感は伝わってこない。硬めの仕上がりだが繊維が口に残り、噛み切ろうとするたびに嫌な匂いが湧いてくる。
こうなってくると薬味の青ねぎすら業務用のカットねぎに見えてくる。見事に揃った切り口は機械切りとしか思えない。見た目だけは水々しいが、パサついた食感だけが口に残りネギの香りは全くしない。
せめて麺だけでも食べ切ろうと努力したがスープを吸い込んだ麺すらも敵対心をむき出しにしてきた。そのまま、とにかく甘すぎる謎の旨味に制圧された味覚を奪還できずに箸とレンゲを置いた。
権之助坂27選抜総選挙があったなら、一票を入れる事はないだろうなと思う一杯でした。