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「煮干しソバ ¥750+煮玉子 ¥100」@中華ソバ 篤々 TOKU-TOKUの写真平日 晴天10:45 先待ち2名 後待ち2名

〝ウイークポイント強化ウィーク〟

先週より始めたニボ耐性強化週間も少しずつは手応えを感じてきたが、まだセメントスープに酔いしれるほどの変化は見えてこない。そこで今週も引き続き煮干し系オンリーの生活を送る事を決意した。

そこで本日は昼連食の計画を立てる為に早朝からRDBに向き合う。候補店を探すのに有効な手段は全国ランキングを煮干し系に絞り込んでの検索だが関東近郊のランキング上位店は、それとなく制覇していた。捜索範囲をランキングを100位まで広げると、私の中での知名度は低いが人気店も名を連ねている。

そんな中に興味をそそられるこちらが煮干し部門の第85位にあった。前後の順位には実食してみて好印象の店も多くある。お店情報を見てみると新店舗ではないがレビュー数は少なく再訪率も低そうなのが気になる。しかし写真からは淡麗煮干し系に思われるので初訪問を決意した。

11時の開店前の現着を目指して午前9時半に自宅を出た。銀座線から大手町で東葉高速鉄道直通の東西線に乗り換えれば所要時間1時間半弱で最寄りの東葉勝田台駅に着く予定だ。人身事故の影響で遅れが出ている電車も西船橋駅を過ぎると一気に車窓の景色が、のどかになってきた。遠くまで来ている事を実感していると途中駅の「飯山満」と書いて「はさま」という駅があった。この飯山満の食いしん坊な文字を見ただけで空腹に拍車がかかり腹が鳴った。

予定よりも少し遅れたが人生初の東葉勝田台駅に降り改札を出てマップ片手に店を目指すと、開店前の現着に間に合った。半シャッターの店先には行列もないと思われだが店頭にはウェイティングシートが置かれてあり、すでに一組二名の名前が記されていた。出遅れをとったが三番手にカタカナで苗字を記入して待機する。その間は店頭には居なくても開店時間に戻って来れば良いシステムのようだが、どこにも行くあてのない私は誰もいない店先の寒風吹き荒ぶ中で定刻を待った。

定刻の1分前になると先待ちの客人が戻って来た。すぐ定刻になるとシャッターが上がり無事にオープン。ネッツエスアイ製の券売機でお目当てのお題と味玉を追加発券してカウンターに腰を下ろす。奥様とおぼしき方に食券を手渡して店内を見渡す。外の寒さが嘘のように暖かく、穏やかな煮干し香の漂う店内をご夫婦だろう二人で切り盛りされている。テーブル席も配置された店内は、モダンな外材のカウンターや幾何学模様の和柄のタイル壁にこだわりが溢れている。至るところに置かれた猫グッズに癒されるオシャレながらも落ち着ける空間になっている。調理場に目をやるとスープ炊きの仕込み場は店の奥に独立させていたりと厨房へのこだわりも垣間見れる。

そんな心地よい雰囲気の中で待っているとワンロット三杯での調理が始まった。しっかりと具材を準備して万全の態勢が整ってから麺を茹で釜に投入。順調に作業が進み、着席して12分程で第1ロットにて我が杯が到着した。

紺の陶器の受け皿に乗った白磁の切立丼は器だけを見ると洗練されたシャープな印象を受ける。しかしその中の姿は、人懐っこい表情をしている。流行りの具材を取り入れながらも素朴に映るのは店内の空気がそう思わせるのだろう。

まずは煮干し特有の水泡の浮かんだスープをひとくち。見るからに淡麗に思えるがレンゲがスープに触れた時の抵抗が全くなく粘度の低さが伝わってくる。そのままレンゲでスープをすくい口元へ近づけると少しずつ煮干しの香りが強くなってくる。いざ口に含むと確かに煮干し感はあるが、出しゃばったような強烈な印象は残さずにフワッと香る程度だ。煮干しオイルではなく出汁自体に煮干しの旨みや香りを詰め込んだスープだ。動物系由来のコクはないが魚介系の旨みだけで十分にコクも出ている。カエシも毎朝でも飲めるような控えた塩気が老体には好ましい。

麺は中細ストレート麺で麺上げまで60秒ジャスト。箸で持ち上げて麺肌を見ると切り刃の角がしっかりと残る茹で加減。しかし粉っぽさは全くなく麺肌はしなやかそうだ。その麺を思いきり啜ってみると最初はスープと絡んでない麺は味気なくも感じる。しかしこの薄味が麺の風味を楽しむのにはベストの塩梅。先に麺だけの旨さを楽しむことが出来た。二口目からは徐々にスープを吸って持ち上げてくるのでスープと麺の相性のピークは、もう少し先にありそうだ。

ひとまず麺を置いて具材を楽しむとする。見た目のロゼ色の美しいレアチャーシューは豚肩ロースを使用してあるが、小ぶりに見えるので豚ウデ肉に近い部位だろうか。そのため筋肉をつなぐスジが多く入っているので筋切りの下処理が重要になる。かなりレア感を重視した仕上がりだが、懸念されたスジは残っておらず舌触りも好印象。もちろん味付けも生っぽく感じさせない強めに下味を付けてあるので、厚切りの肉質を噛んでも味気なくならなず、不快な食感も生まれてこない。

追加した味玉はとても柔らかく仕上げたタイプで熟成度は低い。よって白身に歯を立てると中からは黄身が流れ出してしまった。好みの問題だが、もうひと晩だけ漬け込んで黄身がゲル化した味玉を食べてみたくなった。

薬味は玉ねぎアッシェが添えてあるが、適度に辛味を抜いてあり玉ねぎの持つ甘みすら感じる。形状的に麺と一体となる事はないが、スープに与えるアクセントは食感や風味の両方で発揮していた。また細かく刻まれた三つ葉もクセの強い茎の部分は控えて、香りの優しい葉先の部分を多く添えてあったのでスープのイメージを壊さずに爽やかさだけを加えていた。

十字12切の海苔は香りが高いタイプではないが口溶けが非常に良かった。大き過ぎない12切のサイズも食べやすくて良い。彩り担当だと思われた梅麩もスープをしっかりと含み、予想以上の働きをしていた。

中盤から再び麺に戻ると先ほどよりも麺の角が取れて少しぽっちゃりとした麺はスープの塩気と麺の小麦の甘さのバランスが抜群の変化を見せる。今こそが最高のパフォーマンスとばかりに一気に麺を啜り上げる。この食べ応えなら永久的に続けられそうな心地よさだった。このスープにこの麺を合わせたご主人の選麺眼もさる事ながら、絶頂期手前で麺上げしているセンスに唸りながら完食完飲していた。

この時点では、本来の目的だったニボ耐性の強化には決してならないラーメンだった事は棚に上げていた。食べ終えて周囲を見ると、どちらの方も和え玉を追加していた。この麺ならば興味はあるが、スープと馴染んだ麺を食べた後で食べるパツパツの和え玉はどんな感じになるのだろうか。今の満足感の状態で席を立つのが私の中ではベストと判断して店を後にした。

こんなに旨いラーメンなのに立地のせいだろうか後客は少なく直ぐにでも、もう一杯くらいなら食べられそうな一杯でした。

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