レビューやランキングで探す、日本全国ラーメン情報
平日 晴天 14:20 先客 16名 後客8名〝ラーメン紀行〟ならぬ〝ラーメン奇行〟必然的に旅の終わりを締めるのは東京ラーメンストリートとなっている。昨夜の名古屋滞在では、狙っていた店が月曜定休と残念ながら目的を果たせず、後ろ髪を引かれながら戻ってきたのだ。そこで帰京した東京駅で最初に向かったのが八重洲方面の地下一階の一角にあるラーメン街だ。前回の旅の終わりに選んだのは東京中華そばをイチオシにした店だったが、私にはパッとしなかった記憶がある。本日は八店舗ある中で行列が出来るいるのは、つけ麺の超有名人気店ただ一店舗だけと時間帯のせいか空いている。行列客や店探しをしている方の多くは大きな旅行カバンを持っているので観光客が大半を占めているだろうか。数ある人気店の中で選んだのがラーメンストリートの中では新たに参戦したコチラだった。その理由は川崎にある本店はつけ麺推しの店として営業しているので、つけ麺よりもラーメン派の私には行く事がない店なのだ。しかしその人気ぶりから興味があり、ラーメンを主軸に提供しているコチラへの初訪問を決めたのだ。店先には行列もないので先に券売機へと向かう。多彩なメニューが並ぶ中に、いかにも優しそうなネーミングのお題を見つけた。好物の味玉が気になり追加発券してスタッフの案内を待つ。厨房が奥まっているので何人体制かは不明だが、ホール業務は外国人スタッフが多く見られる。しかし大番頭役の日本人女性が仕切っているので安心感もあった。つい立のある対面式のカウンターに腰を下ろし店内を見回す。やはりインバウンド需要を狙ってか、江戸絵巻のような戯画が大きく壁を飾る。その横には外国人観光客には珍しい(日本人でも珍しいだろうが)ヤマキタ式電動鰹節削り機が置かれてある。特注だろうが削り箱の部分がプラスチック製のスケルトンになっていて、削りたての鰹節が中に見られる。まさか出汁には使われていないだろうがプレゼンテーションとしては素晴らしい。そんな事を考えていると着席して3分の早さで我が杯が到着した。さすがは駅ビル内の提供スピードに感心する。その姿は古典的な雷紋柄の高台丼の中で割と素朴な表情を見せている。華やかさはないが特別な具材で個性をアピールしているようだ。まずは唐茶色のスープをひとくち。見た目には香味油の粒子が見えないが、実は液面一帯を油膜が覆っている。その油膜をレンゲで破るとこみ上げてくるのは香ばしい煮干しの香りだ。この香味油が煮干しを低温油で香りや旨みを抽出した煮干油だったのだ。やや焦げたような苦味も含む油膜が口の中にも張り巡らされる。しかし不快な香味ではなく外国人にも受け入れられる程度の煮干し香だ。その香りの下には鶏ガラなどの動物系スープが基礎となっている。ネーミングに反して多少オイリーには感じるが、鶏ガラや鰹節だけでは得られないコクを与えてもいる。初動では気になるが次第に麺に持ち上げられて感じなくなるだろう。麺は中細ストレート麺で、若干ひ弱に感じてしまった。回転率を上げるためには細麺の早茹でが絶対条件なのだろうが、ハリもコシも少ない麺は印象には残りづらい。噛みつぶす楽しみもないので小麦の甘味や香りを発揮できずにいた。その点、口当たりや喉越しは滑らかだが好み的には物足りなかった。具材は豚バラのロール煮豚が一枚で、赤身と脂身のバランスは悪く、ほとんどが脂身だった。若者の胃袋なら大よろこびだろうが、中年の胃袋は悲鳴を上げていた。味付けも穏やかな醤油香が付いているだけなので、ほぼほぼ脂の塊を食べまたいるようだった。醤油の塩分と脂身の甘味の対比が狙い目だと思うが、どうしても脂っぽく感じてしまった。私にとっては下ブレの不運だっただけなので、脂身を喜ぶ人の方がおおいのだろう。追加の味玉の提供温度には驚かされた。個人店でも、これほど完璧な温度で出してくれる店は中々ない。半熟ながらそれほどに黄身まで温めてあり、黄身のタンパク質の固まる手前の50度くらいには感じた。しかしせっかくの保温設定なのに塩分が浸透しすぎて黄身の持つ甘味を越えてしまったいた。結果、塩気の強い味玉になっていた。太メンマは色合いからは濃い味に見えたが、味付けは控えてあり食感も程よい。硬いでも柔らかいでもない食感が好印象。植物の発酵した香りも残っていて麻竹を感じられる。薬味は白ネギが刻んであったが、あまりの少なさに驚いた。少ない白ネギも切り口は乾いているので舌触りも悪く、ネギ自体の香りも飛んでいた。通し営業なので切り立ては望まないが、もう少し鮮度を大切にしてくれたらと思った。薬味としてなのか具材としてなのかは分からないが、店内にあったヤマキタ式電動鰹節削り機で削られたと思われる鰹の削り節が添えてあった。最初はプレゼンテーションの為だけに置かれてると思ったが実際に口にしてみると削って直ぐとまではいかないが、パフォーマンスだけではない上質な香りが立っていた。空気に触れると酸化しやすい削り鰹を、そう感じさせないのは削り立ての証ではないだろうか。しかもその鰹節も指宿産という拘りだ。鰹節と言うと鹿児島県枕崎を思い浮かべるが、高級食材の本枯節の名産地と言えば、指宿市である。先ほども言ったが、全量スープの出汁に指宿産の本枯節を使っているとは思わないが、薬味として添えてある鰹節は一級品だった。海苔も添えてあったが、削り鰹と違って香りも食感も悪く、良い点が見出せなかった。今回も旅の終わりを迎えた東京駅で、東京らしさをアピールしてくれたラーメンだったが、もし同じ味、同じ値段で家の近所にあったなら通うことがあるだろうかと思ってしまう。先程まで滞在していた名古屋での年間ランキング第1位の店が月曜定休だった事を悔いても仕方ないが、必ずや近々で初訪問する事を心に誓った一杯でした。
〝ラーメン紀行〟ならぬ〝ラーメン奇行〟
必然的に旅の終わりを締めるのは東京ラーメンストリートとなっている。昨夜の名古屋滞在では、狙っていた店が月曜定休と残念ながら目的を果たせず、後ろ髪を引かれながら戻ってきたのだ。そこで帰京した東京駅で最初に向かったのが八重洲方面の地下一階の一角にあるラーメン街だ。
前回の旅の終わりに選んだのは東京中華そばをイチオシにした店だったが、私にはパッとしなかった記憶がある。本日は八店舗ある中で行列が出来るいるのは、つけ麺の超有名人気店ただ一店舗だけと時間帯のせいか空いている。行列客や店探しをしている方の多くは大きな旅行カバンを持っているので観光客が大半を占めているだろうか。
数ある人気店の中で選んだのがラーメンストリートの中では新たに参戦したコチラだった。その理由は川崎にある本店はつけ麺推しの店として営業しているので、つけ麺よりもラーメン派の私には行く事がない店なのだ。しかしその人気ぶりから興味があり、ラーメンを主軸に提供しているコチラへの初訪問を決めたのだ。
店先には行列もないので先に券売機へと向かう。多彩なメニューが並ぶ中に、いかにも優しそうなネーミングのお題を見つけた。好物の味玉が気になり追加発券してスタッフの案内を待つ。厨房が奥まっているので何人体制かは不明だが、ホール業務は外国人スタッフが多く見られる。しかし大番頭役の日本人女性が仕切っているので安心感もあった。
つい立のある対面式のカウンターに腰を下ろし店内を見回す。やはりインバウンド需要を狙ってか、江戸絵巻のような戯画が大きく壁を飾る。その横には外国人観光客には珍しい(日本人でも珍しいだろうが)ヤマキタ式電動鰹節削り機が置かれてある。特注だろうが削り箱の部分がプラスチック製のスケルトンになっていて、削りたての鰹節が中に見られる。まさか出汁には使われていないだろうがプレゼンテーションとしては素晴らしい。
そんな事を考えていると着席して3分の早さで我が杯が到着した。さすがは駅ビル内の提供スピードに感心する。その姿は古典的な雷紋柄の高台丼の中で割と素朴な表情を見せている。華やかさはないが特別な具材で個性をアピールしているようだ。
まずは唐茶色のスープをひとくち。見た目には香味油の粒子が見えないが、実は液面一帯を油膜が覆っている。その油膜をレンゲで破るとこみ上げてくるのは香ばしい煮干しの香りだ。この香味油が煮干しを低温油で香りや旨みを抽出した煮干油だったのだ。やや焦げたような苦味も含む油膜が口の中にも張り巡らされる。しかし不快な香味ではなく外国人にも受け入れられる程度の煮干し香だ。その香りの下には鶏ガラなどの動物系スープが基礎となっている。ネーミングに反して多少オイリーには感じるが、鶏ガラや鰹節だけでは得られないコクを与えてもいる。初動では気になるが次第に麺に持ち上げられて感じなくなるだろう。
麺は中細ストレート麺で、若干ひ弱に感じてしまった。回転率を上げるためには細麺の早茹でが絶対条件なのだろうが、ハリもコシも少ない麺は印象には残りづらい。噛みつぶす楽しみもないので小麦の甘味や香りを発揮できずにいた。その点、口当たりや喉越しは滑らかだが好み的には物足りなかった。
具材は豚バラのロール煮豚が一枚で、赤身と脂身のバランスは悪く、ほとんどが脂身だった。若者の胃袋なら大よろこびだろうが、中年の胃袋は悲鳴を上げていた。味付けも穏やかな醤油香が付いているだけなので、ほぼほぼ脂の塊を食べまたいるようだった。醤油の塩分と脂身の甘味の対比が狙い目だと思うが、どうしても脂っぽく感じてしまった。私にとっては下ブレの不運だっただけなので、脂身を喜ぶ人の方がおおいのだろう。
追加の味玉の提供温度には驚かされた。個人店でも、これほど完璧な温度で出してくれる店は中々ない。半熟ながらそれほどに黄身まで温めてあり、黄身のタンパク質の固まる手前の50度くらいには感じた。しかしせっかくの保温設定なのに塩分が浸透しすぎて黄身の持つ甘味を越えてしまったいた。結果、塩気の強い味玉になっていた。
太メンマは色合いからは濃い味に見えたが、味付けは控えてあり食感も程よい。硬いでも柔らかいでもない食感が好印象。植物の発酵した香りも残っていて麻竹を感じられる。
薬味は白ネギが刻んであったが、あまりの少なさに驚いた。少ない白ネギも切り口は乾いているので舌触りも悪く、ネギ自体の香りも飛んでいた。通し営業なので切り立ては望まないが、もう少し鮮度を大切にしてくれたらと思った。
薬味としてなのか具材としてなのかは分からないが、店内にあったヤマキタ式電動鰹節削り機で削られたと思われる鰹の削り節が添えてあった。最初はプレゼンテーションの為だけに置かれてると思ったが実際に口にしてみると削って直ぐとまではいかないが、パフォーマンスだけではない上質な香りが立っていた。空気に触れると酸化しやすい削り鰹を、そう感じさせないのは削り立ての証ではないだろうか。しかもその鰹節も指宿産という拘りだ。鰹節と言うと鹿児島県枕崎を思い浮かべるが、高級食材の本枯節の名産地と言えば、指宿市である。先ほども言ったが、全量スープの出汁に指宿産の本枯節を使っているとは思わないが、薬味として添えてある鰹節は一級品だった。
海苔も添えてあったが、削り鰹と違って香りも食感も悪く、良い点が見出せなかった。
今回も旅の終わりを迎えた東京駅で、東京らしさをアピールしてくれたラーメンだったが、もし同じ味、同じ値段で家の近所にあったなら通うことがあるだろうかと思ってしまう。
先程まで滞在していた名古屋での年間ランキング第1位の店が月曜定休だった事を悔いても仕方ないが、必ずや近々で初訪問する事を心に誓った一杯でした。