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「味玉ラーメン(醤油 あっさり) ¥950」@ソラノイロ 池袋店の写真平日 曇天 10:50 待ちなし 後客なし

〝ニューオープン狙いうち〟

今週はRDBの新店情報を頼りに新規開拓を進めていると、またもや本日は池袋の新店が2軒ヒットした。普段はあまり訪れる事のない池袋界隈に、この二週間だけで四度目の訪問なのだ。それだけに今年に入ってからの池袋界隈の新店ラッシュが熱気を帯びているという事だ。

そこで本日は以前よりオープンの情報は知っていたが、皆さんの写真を見るとビジュアル先行タイプのインスタ特化型ラーメンに思えて初訪問を見送っていた店への突撃を決めた。決して見た目重視ではなく、味でも勝負されている事を信じて午前10時半に山手線に乗り込んだ。

15分ほどで池袋駅に着いたが住所を確認してなかったせいで、非公開となっている所在地が分からずに困ってしまった。某グルメサイトで検索してみると住所らしき場所が記載していたのを頼りに西口から要町方面へと歩いて向かってみた。すると10分足らずの脇道を入ると、赤を基調とした女性でも入りやすい外観のコチラがあった。

開店10分前だったが行列はなく、店頭に置かれた外待ちイスの先頭にて待機する。いささか中年おじさんには照れくさい環境の中で待っていると、定刻より3分遅れて大きな暖簾が掛かりオープンとなった。入店すると券売機の前で予想外のメニューの組み合わせの多さに戸惑う。〝映え〟そうなメニューも気にはなったが、味玉入りのボタンを押した。食券を手渡す際にマイスタンダードの醤油味と告げて〝あっさり〟でお願いをしてカウンターに腰を下ろす。

店内を見渡すとテーブル席も多く設けられた広い店内を三人体制で回している。スタッフさんのバンダナ姿も女性客には親しみやすいのだろう。内装は昔ながらの朱赤色を基調としたカウンターやイスだが、タイル貼りを用いるなどポップな要素もあふれている。厨房内に目をやると、真っ先に目に入ったのが見た事もない大きさの吊るし焼き釜だ。その大きさは北京ダックも作れそうなほどで、軽自動車なら新車が買える値段である。この事からもコチラの店の最大の特徴でもある焼豚への期待は高まるばかりだ。

はやる気持ちを抑えて待っていると、着席して4分で我が杯が到着した。その姿は受け皿に乗ったオリジナル多用丼の中で懐かしくもあり、斬新でもあるネオスタイルで現れた。それはコチラのシンボルでもあろう桃色ナルトがそう思わせるのだろうか。おじさん世代には若干の違和感がなくもないが、落ち着いてラーメンに向き合ってみる。

まずは少しの翳りを見せる茜色のスープをひとくち。スープをすくったレンゲからは香りは強く感じずに口元に近づいてくる。いざ口に含むと瞬時に昔の記憶が呼び起こされた。まさに昔懐かしい中華そばのスープだ。豚由来のスープは清湯スープとウンチクがあったが、強火で炊かれてあるのか澄んでは見えない。合わせてある醤油ダレも角がなく豚主体のスープの甘みに優しい輪廓を付けている程度だ。あっさりをコールしたので表層に浮かんだ油膜も薄くサッパリとしたスープに仕上がっているはずたが、異常な旨味の強さを感じてしまう。この旨味が昔ながらを表現しているのがハッキリと分かる。好みと違ったスープを諦めて麺を食べてみる。

麺上げまでジャスト80秒の中細ストレート麺は持ち上げた箸先からも密度の濃さが伝わってくる。しなやかに見えるが、芯の強さも思わせる麺質に見てとれた。口元まで運んで一気にすすり上げると、先行して飛び込んできたのはスープの旨味だった。たしかにこの香味は懐かしいが私には残念だった。それは麺自体の旨味が素晴らしいだけに余計に感じてしまう。口の中からスープの旨味が消え去った後に麺を噛みつぶすと、モッチリとした心地よい歯応えが生み出す小麦の香りがとてもふくよかだ。伸縮性すら感じる麺質の食べ応えが楽しく飽きる事がない。

次に待望のチャーシューを食べてみる。部位は豚肩ロースを使用した広東式叉焼が四枚も入っている。よくある赤耳焼豚のように厚切りではないが、赤身の旨みを十分に感じられる仕上がりとなっている。本格的な中華香辛料が強く出ていないのも、このラーメンの中では大正解と思える。蜜ダレの甘みも控えてあるので個性的ではないが、煮豚やレアチャーシューにはない豚肉本来の旨みが詰まっている。これならばビジュアル重視と思っていたチャーシュー麺にしても良かったと思える具材だった。

追加した味玉にも驚かされた。開店直後のファーストゲストだったので、あんなに熱々の味玉が提供されるとは思ってもいなかった。過去にも開店後の一番客が多い私の注文する味玉は、冷蔵庫の冷たさが残っているものが多かっただけに、常温どころかヤケドしそうな程の黄身を擁した味玉には恐れいった。もちろん味付けも素晴らしく熟成度こそ普通だったが、ゲル化した黄身からは甘みと旨みがあふれていた。卵選びの目利きと調理技術の高さを思い知った。

薬味の白ネギも必要以上な程に細く小口切りされている。繊細な切り口は良かったが、あまりの細やかさにネギどうしが絡み合ってしまい固まっていたのが少し残念だ。この白ネギならば、倍以上の厚切りでも良質なので問題なさそうに思えた。むしろ粗めの白ネギとチャーシューの共演を楽しんでみたいと願ってしまった。しかし繊細な仕事ぶりには感心せざるを得ないと思う。

シンボルの桃色ナルトには親近感が持たず口にする事なく箸を置いた。

中盤からは積み重なったスープの旨味に負けてしまいスープと麺は残してしまった。個人的には麺の食感や好物の広東式叉焼に素晴らしい味玉とのコンビだけならば高評価なのだが、昔ながらの要素が仇となって今回の結果となった。

私には残念だったが、新しい中華そばとして進化し続けるラーメンを知ることができた一杯でした。

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