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「ひやあつつけ麺(2玉)」@大吾郎商店の写真関西ローカルの番組のつけ麺特集なるもので、よく目にするこのお店。芸人達の大仰なリアクションはともかく、アクセスの不便さが理由で、敢えて行くこともないだろうと思っていました。しかしこの日は近場で所用があったため、これ幸いとばかりに初訪問。
店の前に到着したのは13時半前。覚悟していた行列はたったの3人であり、数分後には入店できました。らーめん 弥七のごとく、14時ないし15時でも長蛇の列ができているイメージを抱いておりましたが、私はラッキーだったのだろうか。

店内は地方都市の昔ながらの大衆食堂的な雰囲気。
私と同行者が案内されたのは、かつて小上がりとして用いられていただろうスペースの横のテーブル席。
製麺機や開封されたままの小麦粉の袋、卵や業務用メンマのダンボール箱等が置かれています。
ははは…。
別にもう少し隠して頂いても構いませんよ。
しかしそれより興味深かったのは、お客さんの男女比率。なんと女性の方が多かったのです(5:8)。
女性「も」いるラーメン屋には何度も訪れたことがありますが、女性の方が多い状況は初めてです。
彼女たちはこぞってつけ麺を食していた。
はい。これで一つ予測が立ちます。
つけ麺は何らかのカタチで甘みがあるぞ、と。

注文するものは初めから決めていました。「ひやあつつけ麺」を2玉です。
しかしサイドメニューの「鶏めし」(名称はうろ覚え)も食したくなったため、2玉では
やや多いかもしれない。
そこで店員さんに1.5玉はできますかと伺うと、彼はノースマイルかつ「ノー抑揚」で
「できません。残されないようにお願いします」とだけ言い、取るはずだったオーダーを
取らず、一旦フェイドアウト。
ドライなのね。
結局2玉で注文。

麺。
加水率高めの自家製麺です。
小麦とつなぎの卵が手を取り合ったような旨みがあり、ドライな接客とは正反対のウエットな質感の中で
それらが活かされています。
これは美味いですね。

つけ汁。
醤油ベースで、出汁は鶏系や魚介類、またよく言われるように強い酸味やブラックペッパーの
辛味が特徴的です。
端的に言えば、「甘酸っぱ辛い」といったところ。
結構糖分も感じさせられますね。

麺をつけ汁に浸して食す。
麺の糖分がつけ汁の糖分を触媒とし、有機連鎖するような甘みの増幅が感じられます。
「やはり」。
もし酸っぱさと辛さだけが前面に出るのなら、この店の人気振り及び女性比率の高さは
なかったのではないでしょうか。
あくまで麺の旨みが甘みによって高められ、それがベースとなった上で初めて、コントラストとしての
酸っぱさと辛さが活きる。
こういったところでしょう。
確かに美味いつけ麺です。

敢えてごくごく個人的な不満を述べるとすれば、まあ想定内ではありましたが、酢系の酸味や
ブラックペッパーと一味の辛味が、私には大して強く感じられなかったこと。
酢、胡椒、一味。
過剰な酸味や辛味が苦手なはずの私ですが、何故かこれらに対しては強い(鈍い)のです。
故に口をすぼめて「酸っぱ~!」と言ったり舌に新鮮な空気を送りたくなるほどの辛さも感じなかったりで、
多くの人を虜にしているであろう「中毒性」を享受できなかったのです。
まあこれはつけ汁への不満というよりは、私自身への不満ですね。

具。
チャーシューが1枚に鶏チャーチーが2枚、味玉、メンマ等。
鶏系出汁の中で鶏チャーチー。
これは良いですね。チャーチーの旨みが増しているように感じられます。


ひやあつつけ麺。
上質さと相反するつけ汁の乱暴さが、糖分によってリンクされている美味いつけ麺です。
麺に「映される」甘酸っぱ辛さ。
未訪の方で、興味のある方にはお奨めしたい一品ですね。

投稿(更新) | コメント (2) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

 こんにちは。昼飯専門です。お待ちしてました。

>そこで店員さんに1.5玉はできますかと伺うと、彼はノースマイルかつ「ノー抑揚」で
〜彼・・・「ドライ」なんです・・。「機械的」というか・・・。彼が入ってから、
 客のサバきは良くなりましたが、何か店の持つ「雰囲気」が冷えました。残念な部分です。

>麺の糖分がつけ汁の糖分を触媒とし、有機連鎖するような甘みの増幅が感じられます。
〜そ・・そうでしたか・・。私、全然このつけダレに全然「糖分」を感じてなかったんです。
 しかし、言われてみると、
>あくまで麺の旨みが甘みによって高められ、それがベースとなった上で初めて、コントラストとしての酸っぱさと辛さが活きる。
と言う事は、確かに理解出来ます。やはり私は、「黒胡椒」と「酢」の味を感知し、
 それより深い部分の「味」や「何か」が全く判ってなかったな・・・と。
 来週にでも「甘」に気を向け、頂いてみます。

>故に口をすぼめて「酸っぱ潤オ!」と言ったり舌に新鮮な空気を送りたくなるほどの辛さも感じなかったりで、・・・
〜開店当初の味から、年を重ねて少しづつ人気が出始めるのとシンクロするかの様に、
 一般客に馴染ませるのを狙うかの如く徐々に「おとなしい」方向へ進んで今に至ります。
 特に「酸っぱ」が少なく、柔らかくなった感です。(随分前との比較ですが。)

 しかし・・・・「甘」がバックグラウンドにあったとは・・・鈍感な自分に「鬱」です。(泣)
素晴らしい「味の表現」で感心すると同時に、新しい「味」をお教え頂き、有難うございました。
なんせ、週一ですから・・・次回訪店が楽しみになりました。

 

昼飯専門 | 2008年11月14日 18:26

昼飯専門さん
コメントと投票をありがとうございます。

>彼が入ってから、 客のサバきは良くなりましたが、
 何か店の持つ「雰囲気」が冷えました。残念な部分です。

私には許容範囲ですが(ネタにしやすいから)、あの接客に腹を立てる人は少なくないのではないか
と予想させますね。
特に行列に並んで30分近く待った人などは(苦笑)

>しかし・・・・「甘」がバックグラウンドにあったとは・・・鈍感な自分に「鬱」です。(泣)

本文中にもあるように私は酢系の酸味や一味、故障類の辛味に鈍く、故にあまり抵抗感を抱くことなく
甘味を享受できたのかもしれません。
麺屋 巧の巧ラーメンに見られる鶏ガラ+イリコ感が苦手な私よりも昼飯専門さんの方が
もう少し突っ込んだレビューを書かれたのと似ているのかも。


ところで、今日は麺匠 四神伝に行く機会に恵まれました。
次回はそのレビューでも書くことにいたします。

では

poly-hetero | 2008年11月15日 01:49