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「味玉大分佐伯ラーメン ¥830」@ナベラボの写真日曜日 曇天 13:20 店内満席 先待ち9名 後待ち7名

〝ニューオープン 探検記〟

台風15号の関東接近のニュースが流れる中、昼下がりの新宿を歩く人たちには全く危機感がなく日常と何ら変わりない時が流れている。そんないつも通りの新宿から、連食先に決めておいた池袋にてリニューアルオープンしたこちらへの移動を開始した。

山手線を利用して10分足らずで池袋駅に着いたが、前食を食べ終えてからは30分も経っておらず駅構内のカフェで食欲の回復を待つ事にした。

前食から2時間ほど経過する頃には胃袋の収納スペースに空きが出来てきたのを合図に、リニューアル前には訪問しているので知った道順で歩いて向かった。目指した店先には開店祝いの花が並んでいるだけでなく、行列も並んでいたが休日の昼時の池袋なので想定内だった。台風が近づいているとはいえ、現時点では雲の隙間から強い日射しが襲ってくる。店頭に日除けテントはあるが日陰にならず並びの人たちも汗を流しながら待機しているが、何を隠そう私はこう見えて〝日傘男子〟なので直射日光からお肌の老化を守りながら列が進むのを待った。

その間に店頭の写真付きメニューの中から本日のお題を品定めしておくが、大きな垂れ幕には「待望の復活 ‼︎ 厳選の逸品」と書かれているので過去に登場した人気ラーメンの再演のようだ。しかし私は前回の牛骨ラーメンしか食べていないので、どれを選んでも初見という事になり迷ってしまう。第八弾で登場した長岡生姜醤油ラーメンに気を惹かれたがナルト様の存在が気になるので断念して、第四弾からの再登場らしい表題の味玉入りにしようと心を決めておいた。

順調に行列も進んで行き入店間際には食券の事前購入を案内されて券売機のある店内に一度入ったが、店内には女性客も多くいたのが意外に思った。そう言えば表の行列も半数近くは女性だったが、隣には彼氏のいる若いアベックたちが占めていた。

入口右手に置かれた券売機で決めておいた表題を発券してから列に戻ると、並び始めてから10分程で入店となった。一列のカウンターに座り店内を見渡してみるが前回の訪問時と変わった様子は無いので、フルモデルチェンジでは無くメニューだけを入れ替えたマイナーチェン仕様のようだ。さすがに店内には複数のスープを炊いているのでカオス状態のようにスープの香りが入り混じっていて、嗅覚を通じて脳が錯乱しそうになる。かなりの臭気と熱気を感じる店内を本日は三人体制で回しているが、奥まった見えない場所では一人のスタッフが営業には参加せずに黙々と仕込みを続けている。中休みなしの通し営業で数種類のスープを炊き続けるとなれば、仕込み専任のスタッフか必要となるのは当然だろう。

調理場内に山積みにされた麺箱もスープに合わせた数種類の違った麺を準備されているが、麺箱の量から人気順も分かってしまう。麺の仕入れ量の多さから推測してみると〝大分佐伯〟〝長岡生姜醤油〟〝上州味噌〟〝濃厚背脂煮干〟の順番となっていると想像する。これは券売機の優位順列にも比例しているので、味の優劣ではなく人気順と思われる。店先のメニューには〝濃厚背脂煮干〟の写真が無かったので急遽参戦が決まったメニューなのだろうかなどと、つまらぬ事を考えながら待っていると着席して3分の早さで我が杯が到着した。

その姿は私の好きな器のひとつでもある鳳凰の描かれた白磁の切立丼の中に収まっていて、この絵柄の器を使われているのは切立丼と高台丼の違いはあれど「川越 頑者」「宮崎 栄養軒」「伊勢崎 麺&cafe Coi.Coi.」などの各地方の名だたる人気店でも目にした器なのだ。そんな喜ばしい器との出会いに興奮を抑えながらレンゲを手にした。

まずは紅檜皮色のスープをひとくち。とても繊細とは思えない盛り付け方も、ご当地を表現しているのだろうか。たっぷりと盛り付けられた具材の上には白コショウをはじめとした色々な粉が振りかけられていて、その粉の中には不穏な要素も含まれていそうなので出来るだけ粉のかかった場所を避けてレンゲをスープに沈めてみた。すると液面を覆っていた香味油からだと思われるニンニク臭が立ち昇ってきて、かなり刺激的なインパクトを脳に植え付ける。香りだけで不安になるようなスープは今まで経験がなく怖さを感じながらスープを口に含んでみると、想像以上のインパクトのある刺激に襲われた。そこには尋常ではないコショウの辛みしか受け止められないスープが味覚を支配して、ベースのスープの旨みを打ち消すような作りとなっていた。九州は大分発祥のラーメンなので豚骨ベースと思われるが、スープの味わいすら分からないくらいに最初から白コショウの刺激ばかりが先行してきた。前回の下松牛骨ラーメンの時もコショウを強く感じた記憶があり、今回も四つ足系とコショウの組み合わせなので両者に大きな違いを見出せなかった。

続いて麺上げまで100秒ほどの中細ストレート麺をスープの中から引き上げてみると、関東ではお馴染みの黄色い麺箱の製麺所の麺を使われているせいか随分と都会的な麺が現れた。前回の九州行脚では見た事のないタイプの麺で、盛り付けやスープに洗練された要素が無いだけにシャープな麺質が不適合に見える。そんな違和感とギャップに戸惑いながら麺を一気にすすり上げると、切刃の角が鋭い口当たりで滑り込んできた。その口当たりに伴う吸気にもコショウの強い香りが含まれているので、全体のイメージが一辺倒になってしまう。確かに九州を訪れた時に宮崎や鹿児島では豚清湯系のラーメンに白コショウを大量にかけて食べている客を見かけたが、これ程までに最初からコショウがかけられていたとは思わないので大分 佐伯ラーメン独自の特徴なのだろうか。麺を嚙みつぶしても小麦の甘みや風味を感じられず、全てがコショウに支配されているように感じた。

具材のチャーシューは豚バラの煮豚型が少し厚めに切られて三枚盛り付けてあるが、赤身が中心となっている部分が切り分けられていたので脂っぽさもなく肉々しさは良かった。しかし切り置きの時間が長いせいかパサついた食感と、ここでもコショウの刺激が付きまとい豚肉本来の持ち味は発揮されていなかった。

追加した味玉に適度な熟成感があるのには驚いた。ひっきりなしに来客が続いている通し営業で具材の回転率が早いはずなのに、しっかりと漬けダレが黄味の中心にまで浸透しているのだ。繁盛店の味玉にありがちな白身の表面だけが醤油色をしただけのニセ味玉とは大違いで、きちんと適熟を果たした味玉は強気なスープの中で箸休め的な存在になってくれた。

九州ラーメンではよく見かける茹でもやしは、茹で置きされた具材のようで軟弱な歯触りと不快な臭いを放っていたのが残念だった。ワンロット毎に茹でる訳にはいかないだろうが、もう少しシャキッとした食感と鮮度の良い香りを味わいたかった。

薬味は青ネギの小口切りと白ごまが添えてあり、九州のラーメンらしさが再現されている。もやしと違ってシャキシャキとした歯触りは心地良いが、葱の香りや白ごまの風味もコショウの強さにかき消されてしまっていた。

序盤から味覚をコショウに制圧されてしまったので全体の二割程度しか食べる事が出来ずに箸を置いてしまったが、もしかしたらオペレーションのミスで白コショウをかけ過ぎてしまったのではないだろうかとすら思ってしまった。

次に九州に行った際は大分県の中でも行く機会の少ない佐伯市を訪ねてみて、中毒性の高いと言われる本場の佐伯ラーメンを味わって真相を確かめたいと思った一杯でした。

投稿 | コメント (2) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

〝日傘男子〟が好きそうな「鳳凰の白磁の切立丼」かぁ!
そういえば、九州の拉麺も胡椒の量で味がわからなくなる麺屋あったなぁ!
次に九州はたぶん行かないでしょう!〝日傘男子〟は豚骨が嫌いなのです!

昭和のBecky! | 2019年9月12日 01:22

どんなに臭みがないと言っても、白濁系の豚骨スープには独特の感じがあるんですよね。豚清湯のような味わいで濁ったスープは存在しないのでしょうかね。

のらのら | 2019年9月12日 16:10