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土曜日 曇天 11:00 先客5名 後客2名〝ニューオープン 探検記〟昨晩は雨の中の銀座線で、ホームサウナのある上野で下車せずに田原町で降りて浅草のサウナにやって来た。それは、つくばエキスプレス沿線で見つけた新店舗のこちらへ初訪問を果たすためだ。宿泊施設を利用した、サウナライフを満喫した今朝も快調に目が覚めた。しかしこの施設の難点は、朝の9時にはチェックアウトしなければならない事だ。しかも大浴場は午前8時までと、のんびりと朝の時間を過ごすのが難しいのだ。今朝も朝食を摂る時間よりも、朝風呂を選んで汗をかいた。つくばエキスプレスの浅草駅直結なので、出発までの時間を近くのカフェで過ごす事にした。土曜日の浅草界隈は、競馬新聞と赤ペンがよく似合う。このカフェにいる半数以上の客も、競馬の予想に余念がない。そんな独特な雰囲気の中で時間をつぶしてから、10時半前に浅草駅を出発した。各停でも20分もすれば最寄りの南流山駅に着くと、そこからは歩いて5分で開店祝いの花が並んだオシャレな外観の店先を見つけた。11時オープンちょうどの現着となったので、先客陣が店内へと入っていくタイミングだった。それに続いて暖簾はないが、オリジナルのウェルカムマットの敷かれた入口を越えて店内へ入った。入店すると入口左手に設置された券売機の中から、予習不足なので念入りに品定めをする。左上部の筆頭を魚介豚骨系が飾っており、二番手には味噌系が陣取っている。その二大看板メニューの下にマイスタンダードの醤油系のボタンを見つけ、味玉追加の100円トッピングのボタンも押した。二枚の食券を手に取り、カウンターに腰を下ろして店内観察を開始する。店主さんのワンオペながらも、お冷はセルフではなく店主さん自らが差し出してくれる。それと引き換えに食券を手渡すと、いよいよ調理がスタートだ。新店らしくステンレス製の厨房機器は、ピカピカに輝いていて気持ちが良い。無機質な厨房に対して、客席にはオールビンテージ調の木材を使用して温かみのある有機質を醸し出している。小さなコの字カウンターの他にも壁に向かった補助的なテーブルも置かれてあるが、それでも7人も座れば満席となるので中待ちイスも準備されている。再び厨房内に目を向けると、新品の茹で麺機が中央に鎮座していた。その中には7個のテボが円を描くように並んでいたが、それが不運の始まりになるとは思いもよらなかった。どうやら一番客は、かなり早い入店だったのか第1ロット目で直ぐに配膳されていた。その直後に第2ロットの調理が始まったのだが、6杯分の麺を次々に茹で釜に投入しはじめた。スープの違いで麺の種類も異なるようで、太さによって時間差では投入されていた。しかし麺上げのタイミングは同時なので、6杯分の盛り付けにはかなりの時間を要していた。嫌な予感がしながら待っていると、着席して10分程で我が杯も到着した。その姿は白磁に雷紋柄のポッチャリとした高台丼の中で、丁寧な盛り付けが好印象を与えてくれる。流行りの要素を取り入れながらも安心感のある表情を見せる。第一印象は素晴らしく、スープを味わうためにレンゲを手にした。まずは紅檜皮色のスープをひとくち。表層に浮かんだ香味油が液体ではなく油膜となって見えるスープにレンゲを沈めると、熱そうな湯気と共に上がってきたのは魚介出汁の香りだ。中でも清らかな鰹節が主体となった、日本人が慣れ親しんだ香りが気持ちを落ち着かせてくれる。そんなスープを口に含むと、土台には豚骨由来のどっしりとした旨みのある動物系出汁が支えとなっている。やや白濁したスープには微かな粘度も感じるので、動物性コラーゲンが豊富に含まれているのだろう。そこに合わせるカエシの塩気も、高めではあるが許容範囲内でありがたい。見た目とスープの表面上は何ら問題のない様子だが、水面下の麺の状態が心配でレンゲを箸に持ち替えた。醤油系には中細タイプの麺が使われているが、麺上げまで 100秒のタイマーよりも 10秒以上は長く茹でられていた。しかも茹で釜から引き上げてもテボの中で更に10秒以上は放置されていた。それからワンロット6杯を盛り付け終わるまでは 90秒もかかり、麺の劣化が不安なままに麺を持ち上げてみた。箸先には少しばかりウェーブした透明感のある麺が現れ、麺幅と麺圧のバランスからは平打ち麺のようにも見える。32センチ程度に切り出しされた長めの麺を持ち上げた箸先からは、やはり強いハリは感じられない。すでに、麺がダレ始めているような気がして仕方ない。そんな麺を慌てて一気にすすり上げると、力強いハリはないが柔らかすぎるといった口当たりでもなかった。早めに食べ切ってしまえば麺がダレる前に完食できそうな気がして更に箸を進めてみた。急いで箸を突っ込んでみると、丼の底の方に何かの具材のような硬い感触が箸から伝わってきた。まだチャーシューや味玉は液面に浮かんでいるので、不思議に思って拾い上げてみた。すると20本ほどの麺が結着してしまい、太い束となって入っていたのだ。この麺のかたまりを見た時に、やはりワンロット6杯には無理があると思ってしまった。テボの中で麺が対流してないのが原因だと思うが、盛り付けの際に気が付かないのも問題だと思う。箸先では、ほぐしきれないので指を使って麺をバラバラにしなければならなかった。黄色い麺箱が山積みにされていたので、あの製麺所の麺だと思うが、これでは麺職人が打った麺が台無しになっていた。とても残念な麺の仕上がりを挽回する為に、具材陣に気持ちを切り替えた。具材のチャーシューは豚肩ロースが低温調理で仕込まれていて、鮮やかなロゼ色に発色した美しさが今っぽく映る。小ぶりながらも厚みを持たせてカットされているので食べ応えもあり、丁寧な下処理でスジも残っておらず食べやすい。かなり脂身の多い部位が当たったが豚肉本来の質が良いので、しつこさや臭みも全く感じない。薄味ながらも下味のソミュール液が利いており、盛り付け直前の切り立てに拘ったシットリ感も味わえた。追加した味玉も常温よりも温かくなっていて、食べた時に旨みを感じやすく仕上げてある。きちんとした下茹での半熟具合も良く、黄身にまで浸透した漬けダレの味染みも素晴らしい。好みの熟成タイプではないが、即席味玉ではない事は間違いない。板メンマは滑らかな舌触りで醤油感を利かせたタイプ。少々味付けは強めだがアクセントとしては、これくらいが程よいのかも。でも、ラーメンの中よりもビールのツマミとして本領を発揮しそうなメンマだった。黒々とした海苔は、しっかりと目の詰まった良質の海苔を目利きされていて鮮度も抜群だった。薬味には白ネギ、青ネギともに添えられていて、粗々しい切り口だが手仕込み感がある。どちらも歯触りや香りが良く、薬味としての持ち味を表現していた。中盤からは心配した麺の劣化が始まってしまい、コシのない麺を食べなければならなかった。今回は私のラーメン史上最大の癒着事件となってしまったが、それがなければ軽く80点オーバーは確実な内容だっただけに悔いが残った。ちなみに私の後に入店した客にはワンロット1杯の調理工程だったので、うらやましく思ってしまった。そんな独占調理法違反を黙認せざるを得ない状況下で、次回は大量生産でないラーメンを食べてみたいと心から思った一杯でした。
〝ニューオープン 探検記〟
昨晩は雨の中の銀座線で、ホームサウナのある上野で下車せずに田原町で降りて浅草のサウナにやって来た。それは、つくばエキスプレス沿線で見つけた新店舗のこちらへ初訪問を果たすためだ。
宿泊施設を利用した、サウナライフを満喫した今朝も快調に目が覚めた。しかしこの施設の難点は、朝の9時にはチェックアウトしなければならない事だ。しかも大浴場は午前8時までと、のんびりと朝の時間を過ごすのが難しいのだ。今朝も朝食を摂る時間よりも、朝風呂を選んで汗をかいた。つくばエキスプレスの浅草駅直結なので、出発までの時間を近くのカフェで過ごす事にした。土曜日の浅草界隈は、競馬新聞と赤ペンがよく似合う。このカフェにいる半数以上の客も、競馬の予想に余念がない。そんな独特な雰囲気の中で時間をつぶしてから、10時半前に浅草駅を出発した。
各停でも20分もすれば最寄りの南流山駅に着くと、そこからは歩いて5分で開店祝いの花が並んだオシャレな外観の店先を見つけた。11時オープンちょうどの現着となったので、先客陣が店内へと入っていくタイミングだった。それに続いて暖簾はないが、オリジナルのウェルカムマットの敷かれた入口を越えて店内へ入った。
入店すると入口左手に設置された券売機の中から、予習不足なので念入りに品定めをする。左上部の筆頭を魚介豚骨系が飾っており、二番手には味噌系が陣取っている。その二大看板メニューの下にマイスタンダードの醤油系のボタンを見つけ、味玉追加の100円トッピングのボタンも押した。二枚の食券を手に取り、カウンターに腰を下ろして店内観察を開始する。
店主さんのワンオペながらも、お冷はセルフではなく店主さん自らが差し出してくれる。それと引き換えに食券を手渡すと、いよいよ調理がスタートだ。新店らしくステンレス製の厨房機器は、ピカピカに輝いていて気持ちが良い。無機質な厨房に対して、客席にはオールビンテージ調の木材を使用して温かみのある有機質を醸し出している。小さなコの字カウンターの他にも壁に向かった補助的なテーブルも置かれてあるが、それでも7人も座れば満席となるので中待ちイスも準備されている。再び厨房内に目を向けると、新品の茹で麺機が中央に鎮座していた。その中には7個のテボが円を描くように並んでいたが、それが不運の始まりになるとは思いもよらなかった。
どうやら一番客は、かなり早い入店だったのか第1ロット目で直ぐに配膳されていた。その直後に第2ロットの調理が始まったのだが、6杯分の麺を次々に茹で釜に投入しはじめた。スープの違いで麺の種類も異なるようで、太さによって時間差では投入されていた。しかし麺上げのタイミングは同時なので、6杯分の盛り付けにはかなりの時間を要していた。嫌な予感がしながら待っていると、着席して10分程で我が杯も到着した。
その姿は白磁に雷紋柄のポッチャリとした高台丼の中で、丁寧な盛り付けが好印象を与えてくれる。流行りの要素を取り入れながらも安心感のある表情を見せる。第一印象は素晴らしく、スープを味わうためにレンゲを手にした。
まずは紅檜皮色のスープをひとくち。表層に浮かんだ香味油が液体ではなく油膜となって見えるスープにレンゲを沈めると、熱そうな湯気と共に上がってきたのは魚介出汁の香りだ。中でも清らかな鰹節が主体となった、日本人が慣れ親しんだ香りが気持ちを落ち着かせてくれる。そんなスープを口に含むと、土台には豚骨由来のどっしりとした旨みのある動物系出汁が支えとなっている。やや白濁したスープには微かな粘度も感じるので、動物性コラーゲンが豊富に含まれているのだろう。そこに合わせるカエシの塩気も、高めではあるが許容範囲内でありがたい。見た目とスープの表面上は何ら問題のない様子だが、水面下の麺の状態が心配でレンゲを箸に持ち替えた。
醤油系には中細タイプの麺が使われているが、麺上げまで 100秒のタイマーよりも 10秒以上は長く茹でられていた。しかも茹で釜から引き上げてもテボの中で更に10秒以上は放置されていた。それからワンロット6杯を盛り付け終わるまでは 90秒もかかり、麺の劣化が不安なままに麺を持ち上げてみた。箸先には少しばかりウェーブした透明感のある麺が現れ、麺幅と麺圧のバランスからは平打ち麺のようにも見える。32センチ程度に切り出しされた長めの麺を持ち上げた箸先からは、やはり強いハリは感じられない。すでに、麺がダレ始めているような気がして仕方ない。そんな麺を慌てて一気にすすり上げると、力強いハリはないが柔らかすぎるといった口当たりでもなかった。早めに食べ切ってしまえば麺がダレる前に完食できそうな気がして更に箸を進めてみた。
急いで箸を突っ込んでみると、丼の底の方に何かの具材のような硬い感触が箸から伝わってきた。まだチャーシューや味玉は液面に浮かんでいるので、不思議に思って拾い上げてみた。すると20本ほどの麺が結着してしまい、太い束となって入っていたのだ。この麺のかたまりを見た時に、やはりワンロット6杯には無理があると思ってしまった。テボの中で麺が対流してないのが原因だと思うが、盛り付けの際に気が付かないのも問題だと思う。箸先では、ほぐしきれないので指を使って麺をバラバラにしなければならなかった。黄色い麺箱が山積みにされていたので、あの製麺所の麺だと思うが、これでは麺職人が打った麺が台無しになっていた。とても残念な麺の仕上がりを挽回する為に、具材陣に気持ちを切り替えた。
具材のチャーシューは豚肩ロースが低温調理で仕込まれていて、鮮やかなロゼ色に発色した美しさが今っぽく映る。小ぶりながらも厚みを持たせてカットされているので食べ応えもあり、丁寧な下処理でスジも残っておらず食べやすい。かなり脂身の多い部位が当たったが豚肉本来の質が良いので、しつこさや臭みも全く感じない。薄味ながらも下味のソミュール液が利いており、盛り付け直前の切り立てに拘ったシットリ感も味わえた。
追加した味玉も常温よりも温かくなっていて、食べた時に旨みを感じやすく仕上げてある。きちんとした下茹での半熟具合も良く、黄身にまで浸透した漬けダレの味染みも素晴らしい。好みの熟成タイプではないが、即席味玉ではない事は間違いない。
板メンマは滑らかな舌触りで醤油感を利かせたタイプ。少々味付けは強めだがアクセントとしては、これくらいが程よいのかも。でも、ラーメンの中よりもビールのツマミとして本領を発揮しそうなメンマだった。
黒々とした海苔は、しっかりと目の詰まった良質の海苔を目利きされていて鮮度も抜群だった。
薬味には白ネギ、青ネギともに添えられていて、粗々しい切り口だが手仕込み感がある。どちらも歯触りや香りが良く、薬味としての持ち味を表現していた。
中盤からは心配した麺の劣化が始まってしまい、コシのない麺を食べなければならなかった。今回は私のラーメン史上最大の癒着事件となってしまったが、それがなければ軽く80点オーバーは確実な内容だっただけに悔いが残った。ちなみに私の後に入店した客にはワンロット1杯の調理工程だったので、うらやましく思ってしまった。そんな独占調理法違反を黙認せざるを得ない状況下で、次回は大量生産でないラーメンを食べてみたいと心から思った一杯でした。