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コメント
エロスの女王からの出だしいいですね!「これからが修行」
遠いようで1時間ちょっとで静岡に行けるなんて!東海道、上越は高崎、東北は栃木・福島なのにこれからですか?
虚無 Becky! | 2019年11月3日 19:21念願の福島には名店が多いとの噂なのでラ道の集大成として大事に残しておりも正夫。
のらのら | 2019年11月4日 09:49"政夫"で小松の親分だ!
虚無 Becky! | 2019年11月4日 19:46懐かしいw「みごろ!たべごろ!笑いごろ!」観てましたよ。
のらのら | 2019年11月5日 10:27チュチュンがチュンといえばベンジャミンだ
虚無 Becky! | 2019年11月5日 22:56
のらのら

firemen

かっくんmymycoffee
やっぱりネコが好き





〝巨人軍 阿部慎之介選手 引退記念特別企画〟
大袈裟なタイトルを付けてはみたが、サウナーの聖地である「サウナ しきじ」での〝サ活〟の前に〝ラ活〟にも本腰を入れようと品川駅から旅立った。
品川駅 9:10発 ひかり465号 岡山行きに乗車すれば、たった50分で静岡駅までやって来た。北口バスターミナルからは、しずてつジャストライン 唐瀬線に乗り15分で最寄りの千代田四丁目バス停に着いた。道中にある大学では学園祭が行われていたが、ふと〝学園祭の女王〟というフレーズを思い出した。今では聞かなくなった言葉だが、中年世代の方なら誰しもが女性アーティストな一人や二人は頭に浮かぶのではないだろうか。ちなみに私は〝あやや〟である。あややと言っても杉本彩の方なのでお間違いなく。
そんな昔を思い出しながらバスに揺られて着いたバス停には、実は以前にも降り立った事があるのだ。それは前回もサウナの聖地を訪れた際にコチラに寄ったら、火曜日も定休日なのを知らずにフラれた過去があるのだ。よって本日はリベンジの意味も込めての再上陸なのだ。
バス停の目の前が店なのは知っていたので向かってみると、定刻30分前の現着でも開店待ちが一人いた。先を越されたと思ったが、それを見て本日は営業日だと確信して二番手にて待機をはじめる。前回は閉ざされていたシャッターも本日は上がっており、店内には人影や仕込みの音も聞こえてくる。わずか四席の外待ち用の丸イスに座ると、チラホラと行列も増え始めた。店頭に置かれた限定メニューの立て看板を見ながら待っていると、定刻になりオープンの立て看板に変わった。
店内に入ると入口右手に設置された券売機には豊富なメニューがあるが、あくまでもマイスタンダードの醤油系の味玉入りのボタンを押した。食券を手に取りカウンターに座り店内を見渡すと、木目を基調としたカフェ風の店内にはカウンターの他にもテーブル席も設けてある。そんな店内を本日は三人体制で回してが、オープン早々に着々とラーメンが仕上がっている。なので店内観察をする間もなく、第1ロットにて我が杯が到着した。
その姿は屋号の入ったオリジナルの玉淵丼の中で、静岡市王者の風格すら感じさせる落ち着いた表情を見せている。奇をてらう事なく正々堂々とした佇まいには、無償の安心感があふれている。二度目の遠征にして、ようやく出会えた姿に見惚れながらレンゲを手にした。
まずは海老茶色のスープをひとくち。やや霞みがかった液体には、薄っすらとした不揃いな粒子の香味油が浮かんで見える。そんな液面にレンゲを落とすと、魚介の香りが先頭を切って鼻先に近寄ってきた。魚介の中でも特に慣れ親しんだ鰹節の香りを大きく感じる。間違いのない安心感に包まれながらスープを口に含むと、香りとは異なる動物系出汁の旨みが広がった。しかしスープを飲み込んだ後には魚介の風味が戻ってくるといった、呼び戻しのような現象が起こる。その現象が口の中で繰り広げられるが、いずれにしても双方のバランスの良さが秀でたスープである事は間違いない。鶏が主体となった動物系出汁と、さまざまな節や乾物からなる魚介出汁と醤油ダレの組み合わせには疑う余地すらない仕上がりとなっている。合わせたカエシも醤油感を際立たせて、スープに輪郭を与えていながらも、決して角が立つ事なく塩気も見事にアジャストしてある。
麺上げまでジャスト30秒と早茹での麺を持ち上げてみると、どこまでも真っ直ぐなストレート細麺が現れた。40センチ程と長めに切り出しされた麺を持つ箸先からは、細身ながらも強いハリを感じられる。しかし麺が長いせいでスープの中でトルネード状に麺が絡み合ってしまい、麺のさばけが良くないのが残念である。そんな絡まった麺を解きながら一気にすすり上げると、とても滑らかな印象で滑り込んできた。それと同時に切刃の角が生み出すシャープな口当たりも同居している。滑らかでありながら力強さも持ち合わせた麺は、細麺ではあるが〝柔と剛〟の両面を見せてくれる特別な存在だ。それに加えた喉越しの良さも、この麺の魅力を更にアップさせている。それだけに麺の絡みが残念に思われて仕方ない。
具材のチャーシューは豚バラの巻き煮豚で仕込んであるが、かなり薄切りなのと味付けの薄さから物足りなく感じてしまった。赤身の多い部位なので食感には肉っぽさもあるが、豚肉自体の旨みは煮汁に奪われているように思えた。よって味気ないパサついたチャーシューを食べている感覚は否めなかった。
細メンマも薄味仕立てで硬めの食感を優先したタイプだが、細麺に対する食感のサポートでは雑妙なアクセントを生んでいた。
追加した味玉を噛み割ってみて驚いたのは、白身には漬けダレの色素が均一に染みていた事だ。通常ならばグラデーションのように段階的に色素沈着するはずだが、一切の色ムラが見られない。よほどの時間をかけて浸透させたと思われる味玉は、見事な熟成度がありながらも卵本来の旨みも残した抜群の味わいだった。私にとっては黄身が冷たかったのが惜しい点ではあるが、それでも味玉史上トップランカーなのは間違いない。
薬味の青ネギは切り置きの時間の長さが乾燥した切り口に表れていたり、香りの乏しい海苔を使われていたりと残念な点もあった。それでも気が付けば両手で丼を持ち上げて、スープを飲み干していた私がいた。
満足で席を立つ頃には外待ちも発生していたが、麺上げまでが短時間なので客の回転はとても早そうだ。以前に浜松で食べた「麺屋 竜壽」も美味かったが、静岡や名古屋の醤油系のレベルの高さを更に思い知る事になった。これでまた東海道新幹線の利用頻度が大幅にアップする事が予想される一杯となった。