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「中華そば」@麺屋 えぐちの写真実は2度フられているこの店。1度目は営業終了10分前に到着するも行列の最後に並ぶ人に「今日は僕までだとお店の人に言われました」と、2度目は前日が祝日だったことを忘れて火曜日に訪問してしまうという、全て私に起因する必然的な失敗です。そして今回は3度目の正直で、ようやく初訪問とあいなりました。
訪問時刻は18時半前。噂に聞く及び直接目にしたことのある行列を覚悟していたのですが、幸運にもカウンター席が埋まっているだけ。しかし私がテーブル席に座るや否や1人また1人と増え、結局満席。開店数ヶ月にして人気があるのですね。

注文したのは「中華そば」。本当はトッピングなり丼物なり追加注文しても良かったのですが、
この後私にしては珍しく連食予定だったので控えめに。

カウンター席のお客さんが注文したつけそばに手間取っていたのか一杯一杯を丁寧に作るからなのか、
私に供されたのは注文してから12、3分後。
おそらく後者なのでしょう。

スープ。

眼前にラーメンが供されると、店内にも漂っていた和出汁の良い香りが強く感じられ、
そこに淡海地鶏が用いられているという鶏の香りも加わってくる。
良い一杯を予感させ、空腹感をさらに刺激する芳香の連なりです。
一口。
店主の修行先であるカドヤ食堂 本店の「中華そば」に似た、ほのかに甘めの醤油感(香味野菜の
「後押し」が利いているのでしょうか)とスープ全体のテイストの統一感を感じられます。
しかしこちらの中華そばの場合、その甘い醤油感の中にもう少し濃い目で輪郭のはっきりとした
テイストが「上塗り」されたような醤油感でしょうか。
二口、三口。
昨今の流行である濃厚なWスープ程強烈ではないものの、カドヤの中華そばに比せば心持ち
魚介系のテイストが強く感じられやすいことを感受します。
動物系の旨味もしかり。
具体的に言えば、醤油ダレ、煮干しや節系、(鶏油によって強調される)鶏系の個々の旨みが
口中にじわりと広がり、しみじみと味わえる美味さをもたらすといったところでしょうか。

様々な食材が同一音階の旋律を奏で、もはや再び個々のテイストが不可分となるほどにまでに
融和された協和音となるのがカドヤのスープならば、師匠譲りの同一音階の旋律をベースとしつつも
同時に若干高低差のある音階の旋律も奏で、わずかに重奏性が残された音となるのがえぐちのスープ。
同じ「中華そば」でもそのスープには、醤油感以上に微細な、しかし確かな差異があります。

麺。

カドヤと同じくカネジン製のものだそうですが、こちらは中太で縮れもさほど強くありません。
その分スムースに啜れはするものの、カドヤのあの軽い振動を与えてくれる麺の方が、
個人的には心地良さが感じられます。
しかしカドヤでやや気になったアルカリ臭を感じさせることなく、その「素朴な」テイストが
より美味く感じられたことも事実。
スイスイと食べ進められます。
麺の質の違いという以上に、熟成のさせ方や保存の仕方、あるいは茹で湯への意識が高いのだろうか。
もしそうだとすれば、それはカドヤというよりは、店主のもう一つの修行先である博多とんこつ 天神旗
影響であろうか(天神旗のつけ麺専門店である大鶴製麺処では、いかにも麺に拘られていそうだから)。
といった、またまたお得意の「素人想像遊び」をしてしまいました。

具。

チャーシューに白ネギ、メンマ、海苔です。
チャーシューはカドヤの白金豚ではなく鹿児島かその辺りのもの。
しかしテイストと噛み応えが白金豚に似ており、同様の水準の美味さを誇っているように
感じられました(両店のチャーシューを食べ比べれば、その違いがわかるのだろうか)。
また、この肉を食している際に偶然白ネギと共に口に入れてしまったのですが、チャーシューの
旨みとネギの瑞々しさが相まって、これまた異なる美味さを供することも発見。
メンマは師匠譲りの穂先メンマ。
しかし細切りにされており、切られ方も異なるのか、「コリコリ」及び「シャクシャク」とした食感です。
テイストも良く、箸休めとしては上出来過ぎる程に美味い。


「中華そば」。
カドヤ食堂の「中華そば」と同様に至高の「融合味」にベクトルが向けられながらも、
その構成要素たる食材たちの輪郭も残して味わわせるという点が異なるスープ。
細心の注意が払われた懐かしさを有する麺。
各々単独でも味わえる水準の高さを誇る具。
全てが印象的な美味い一杯です。
未訪問の方も訪問機会に恵まれれば、ゆっくりじっくりと味わって頂きたいですね。

投稿 | コメント (1) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

 もう直ぐ年越しに失礼致します。昼飯専門です。どうぞ良いお年をお迎え下さい。

 こちらの店、今やそれなりの人気店になった様ですね。私が訪店した際の昼時は・・・・・
でしたが・・・。何よりです。「味」はいいのですから。ただ、行列は・・・。です。
 で、こちら「えぐち」の採点を・・・っと。奇しくも、私も85点だった様ですね。
今、自分のレビューを読み返すと、何か「文句」多くて申し訳なくなりました。(笑)

>未訪問の方も訪問機会に恵まれれば、ゆっくりじっくりと味わって頂きたいですね。
~と、思います。一口食べて「これ、旨い!」では無く、ジンワリ来るあの良さ・・・。
 私には、前半よりも中~後半に掛けてジワジワ良さにが伝わって来た記憶が有ります。
 しかしながら、「天神旗」と「カドヤ食堂」と言う、有名店で修行されたと聞くこちらの
 店主さんの醸し出す一杯・・・・。  >「素人想像遊び」をしてしまいました。
 私も少ししたのですが、どうにもこの一杯から「天神旗」をイメージ出来ずいました・・・・。
 お書きになられた通り、「麺」に結びつけると、「成る程」とも思います。
 勝手事ながら、「麺哲」辺りの修行が+されていたら、「最強」?!と考えてしまいます。

 今、寒いので、「つけそば」を様子見している所です。  では、失礼致しました。


  

 

 

昼飯専門 | 2008年12月31日 19:05