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2022年2月12日(土)昨夜は前々から気になっていたこちらの店を初訪問。丁度19時に到着すると、店内には先客が僅か3名のみの状況です。先ずは「特製タナニボ」の食券を購入し、席に着いて食券を渡すと待つ事9分ほどでラーメンが到着です。灰色に濁ったスープは微かな粘度を帯びていて、中細麺の上にはチャーシュー、味玉、刻み玉ネギ、三ツ葉、刻み海苔、柚子皮が乗っています。先ずはスープを飲んでみると、角を伴う事なく丸みを帯びた塩味と共に、濃密でいて円やかな出汁の味わいが口の中に広がります。出汁は動物系の白湯に煮干しと思われますが、煮干しの鮮烈な風味が動物の油分やコラーゲン分でマイルドに包み込まれています。尚、動物出汁は恐らく鶏が主体と思われるものの、煮干しの風味が障壁となって豚の存在については些か判別が付き難い印象です。一方、煮干し感が明確でありながらもコクが効いている為に、自ら味わう限りでは主に背黒の大羽が使われている様な気がします。また、スープには醤油の気配が希薄である事から、塩味は恐らく塩ダレや煮干しから持ち込まれる塩分で与えている様に感じます。次に麺を食べてみると、中庸に加水された中細麺が硬めに茹でられていて、艶やかな肌質と共に小麦の仄かな風味を保っています。そして、麺には微かに粘度を帯びたスープが潤沢に絡み込み、麺の甘味とスープの旨味が重なる事で味わいに一層深い奥行きを与えます。次にチャーシューを食べてみると、縁に赤味を帯びた豚腿肉と豚バラ肉が適度な厚みにスライスされています。縁の色から一瞬焼豚である気がしたものの、赤身の弾力に些か欠けている事から何方かと言うと煮豚に近い仕上がりである様に感じます。そして、肉質には醤油ダレが深めに染み込んではいるものの、赤身が若干パサ付いている為に肉質の旨味が些か舌に伝わり難い印象です。最後に味玉を食べてみると、黄身は若干緩めに固まっていて、軽く染みた塩味が背景となって黄身のコクや甘味が舌に鮮明に伝わります。食べ終えた感想ですが、濃厚な煮干しを万人に食べ易く纏め上げた店主の技巧が冴える一杯でした。ただ、私個人的には食べ手を魅了する為のフックとなる要素には些か欠けている印象が否めませんでした。改めて訪れる機会があれば、次回はエッジが効いていそうな「ぴりりとしたタナニボ」を是非試してみたいと思います。ご馳走さまでした。
昨夜は前々から気になっていたこちらの店を初訪問。
丁度19時に到着すると、店内には先客が僅か3名のみの状況です。
先ずは「特製タナニボ」の食券を購入し、席に着いて食券を渡すと待つ事9分ほどでラーメンが到着です。
灰色に濁ったスープは微かな粘度を帯びていて、中細麺の上にはチャーシュー、味玉、刻み玉ネギ、三ツ葉、刻み海苔、柚子皮が乗っています。
先ずはスープを飲んでみると、角を伴う事なく丸みを帯びた塩味と共に、濃密でいて円やかな出汁の味わいが口の中に広がります。
出汁は動物系の白湯に煮干しと思われますが、煮干しの鮮烈な風味が動物の油分やコラーゲン分でマイルドに包み込まれています。
尚、動物出汁は恐らく鶏が主体と思われるものの、煮干しの風味が障壁となって豚の存在については些か判別が付き難い印象です。
一方、煮干し感が明確でありながらもコクが効いている為に、自ら味わう限りでは主に背黒の大羽が使われている様な気がします。
また、スープには醤油の気配が希薄である事から、塩味は恐らく塩ダレや煮干しから持ち込まれる塩分で与えている様に感じます。
次に麺を食べてみると、中庸に加水された中細麺が硬めに茹でられていて、艶やかな肌質と共に小麦の仄かな風味を保っています。
そして、麺には微かに粘度を帯びたスープが潤沢に絡み込み、麺の甘味とスープの旨味が重なる事で味わいに一層深い奥行きを与えます。
次にチャーシューを食べてみると、縁に赤味を帯びた豚腿肉と豚バラ肉が適度な厚みにスライスされています。
縁の色から一瞬焼豚である気がしたものの、赤身の弾力に些か欠けている事から何方かと言うと煮豚に近い仕上がりである様に感じます。
そして、肉質には醤油ダレが深めに染み込んではいるものの、赤身が若干パサ付いている為に肉質の旨味が些か舌に伝わり難い印象です。
最後に味玉を食べてみると、黄身は若干緩めに固まっていて、軽く染みた塩味が背景となって黄身のコクや甘味が舌に鮮明に伝わります。
食べ終えた感想ですが、濃厚な煮干しを万人に食べ易く纏め上げた店主の技巧が冴える一杯でした。
ただ、私個人的には食べ手を魅了する為のフックとなる要素には些か欠けている印象が否めませんでした。
改めて訪れる機会があれば、次回はエッジが効いていそうな「ぴりりとしたタナニボ」を是非試してみたいと思います。
ご馳走さまでした。