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朝から晴れたり曇ったりの土曜(1日)、今日も今日とて休日出社。お昼はチョイと気になっていた秋葉原の「青島食堂 秋葉原店」をのぞきますが……「スープ不出来のため休業」。最近オープンしたこのお店、実は本来のオープン予定日もスープが納得できないとかで1日延期したことで有名、こんな安定度じゃしばらく近寄れませんな(んなこと書いておいて、次の日には再訪している私)。店前で肩を落としていると、雲が切れて猛烈な日差し……やむなく、近所の「旬風」に避難。 前回訪れてから味噌系のメニューが加わったと聞きますが、こんな優秀店の新作にしてはどうも評判がいま一つ。今日はその理由でも探ってみますか……注文は「特製こくまろ味噌」(780円)、2ロット見送りで、丼は約13分で到着。 では、スープを一口……なるほど、食感は濃厚なのに、妙に「薄味」に感じますな。味噌ダレは、能書きによると「仙台高砂長寿味噌」がベース、スープは豚・鶏を合わせた白湯のようですが風味は鶏が強め、これに粉チーズが少量振りかけられています。まず、この味噌ですが、よく言えば「おおらかな」味わい、悪く言えば「焦点の定まらぬ」味で、風味は非常に良いのですが、ラーメンに使うにはズバリ「塩分」が足りない。また、この味噌を受け止めるベーススープも、タッチが「穏やか」過ぎで、結果として……両者が醸すなんともいえぬ「平和」な雰囲気が、味の「無風状態」を生み出しているようです。 麺は、中太やや平打ちの縮れ麺。国産小麦が使われており、実に穏やかで上質な「のほほん」とした味わいですが……これがまた、「のほほん」としたスープに「埋没」してしまい、ノッペリとした麺・スープのコントラスト。 ただし、具材は「特製」だけに豪華、チャーシュー2枚に味玉、各種ゆで野菜に海苔・ネギなど。チャーシューは、1枚がバラ肉で1枚が肩ロース、例によって「蒸し焼き」にするというこの店特有の調理だと思いますが、今回は肩ロースがプリプリ、チャーシューはホロホロに仕上がっており、食感の変化が面白い。味玉も、ネットリとした黄身の自然な甘みと表面のハッキリした味付けの対比が面白く、依然として高いクォリティ。 ―――味噌、ベーススープ、麺という、「育ちの良さ」を隠しきれない「のほほん」三兄弟が、無言のまま穏やかな笑顔を絶えず投げかけているような……そんな平和で、変化のない世界。ある意味、この店のアイデンティティを極度にデフォルメしたような「世界感」ですが……ラーメンで、食べ手が「美味い」と感じる味の7割がたは、「塩」の味なのだと思います。「濃厚かつ妙に薄味」か、「サラリとしながらガツンとしょっぱい」か……良くも悪くも、後者を好むのが日本人。ここまでデフォルメしなくても、この店のアイデンティティの素晴らしさは常連客の知るところ、イチゲン客に向け、もう一度バランスの見直しを。
前回訪れてから味噌系のメニューが加わったと聞きますが、こんな優秀店の新作にしてはどうも評判がいま一つ。今日はその理由でも探ってみますか……注文は「特製こくまろ味噌」(780円)、2ロット見送りで、丼は約13分で到着。
では、スープを一口……なるほど、食感は濃厚なのに、妙に「薄味」に感じますな。味噌ダレは、能書きによると「仙台高砂長寿味噌」がベース、スープは豚・鶏を合わせた白湯のようですが風味は鶏が強め、これに粉チーズが少量振りかけられています。まず、この味噌ですが、よく言えば「おおらかな」味わい、悪く言えば「焦点の定まらぬ」味で、風味は非常に良いのですが、ラーメンに使うにはズバリ「塩分」が足りない。また、この味噌を受け止めるベーススープも、タッチが「穏やか」過ぎで、結果として……両者が醸すなんともいえぬ「平和」な雰囲気が、味の「無風状態」を生み出しているようです。
麺は、中太やや平打ちの縮れ麺。国産小麦が使われており、実に穏やかで上質な「のほほん」とした味わいですが……これがまた、「のほほん」としたスープに「埋没」してしまい、ノッペリとした麺・スープのコントラスト。
ただし、具材は「特製」だけに豪華、チャーシュー2枚に味玉、各種ゆで野菜に海苔・ネギなど。チャーシューは、1枚がバラ肉で1枚が肩ロース、例によって「蒸し焼き」にするというこの店特有の調理だと思いますが、今回は肩ロースがプリプリ、チャーシューはホロホロに仕上がっており、食感の変化が面白い。味玉も、ネットリとした黄身の自然な甘みと表面のハッキリした味付けの対比が面白く、依然として高いクォリティ。
―――味噌、ベーススープ、麺という、「育ちの良さ」を隠しきれない「のほほん」三兄弟が、無言のまま穏やかな笑顔を絶えず投げかけているような……そんな平和で、変化のない世界。ある意味、この店のアイデンティティを極度にデフォルメしたような「世界感」ですが……ラーメンで、食べ手が「美味い」と感じる味の7割がたは、「塩」の味なのだと思います。「濃厚かつ妙に薄味」か、「サラリとしながらガツンとしょっぱい」か……良くも悪くも、後者を好むのが日本人。ここまでデフォルメしなくても、この店のアイデンティティの素晴らしさは常連客の知るところ、イチゲン客に向け、もう一度バランスの見直しを。