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コメント
どもです。
醤油好きなので気になります。
のスタっぽい見栄えがおいしい予感。
ラーするガッチャマン(通院中) | 2025年12月3日 10:09おはようございます!
ですね、そこまで昭和って訳じゃないですけど、三鷹は落ち着きます。
そして三鷹のラーメン屋さんは何処も落ち着いてる感じがします。
雨垂 伊砂 | 2025年12月3日 10:18でました、このエリアに住んでる誰もが聖地と考えるお店の1つ安楽さん。
ビールからのラーメン、とまそんさんスタイルはやはりここだとより輝いてる気がします
ニラレバビールで肩つくってラーメンをキメる、さらにニラレバエキス??
神すぎますって
スージーのなのなQ | 2025年12月3日 21:49
とまそん@ラーメン食べて詠います
とまそん@ラーメン食べて詠います









とまそんのYouTube: https://youtu.be/TVK_E4GWpLU
武蔵野市西久保、そして三鷹駅北口というトポス
東京都武蔵野市。太宰治が愛し、幾多の文豪が筆を走らせたこの地には、どこか文学的な薫りと、生活者の息遣いが交錯する独特の空気感が漂っています。特に三鷹駅北口、武蔵野市西久保エリアは、南口の「ジブリ美術館」へ続く華やかな並木道とは対照的に、実直な昭和の面影を色濃く残す「生活の街」であります。
その一角、中央大通りを直進し、日常の喧騒がふと途切れるあたりの左手。そこに、町中華というジャンルを超越した、ある種の「聖域」が存在します。その名は『安楽』。 真紅に染められた店内は、磨き上げられた清潔さと禁煙のクリーンな空気が支配する「陽(あるいは静)」の空間。 本日は、このオアシスにて、至高のワンタンメンと向き合う食のドラマを綴ります。
<キリンラガー> 磨き抜かれたグラスに注がれる琥珀!昭和の苦味と柿ピーが奏でる至福のプロローグ!
席に着き、まずは「とりあえず」の呪文と共に、瓶ビールをオーダーします。 程なくして運ばれてきたのは、町中華の正装とも言える「キリンラガー」の大瓶と、よく冷やされた小ぶりのグラス。 特筆すべきは、このグラスの美しさです。にもある通り、形状こそありふれたコップですが、一点の曇りもなくピカピカに磨き上げられています。飲み干した後に残る泡の跡(エンジェルリング)は、洗浄が完璧であることの何よりの証左です。
トクトクと手酌で注げば、勢いよく注がれた黄金色の液体の中で炭酸の粒が元気に踊り、キメ細やかな純白の泡が液面を蓋します。 伝統の「麒麟」のラベルを眺めながら煽る一口。 ズシリとくる苦味、厚みのあるコク、そして喉を駆け抜ける炭酸の刺激。昨今のフルーティーなクラフトビールとは一線を画す、昭和から愛され続ける「熱処理」の魂を感じる味です。
さらに嬉しいのが、サービスの小鉢(お通し)として添えられた「柿の種とピーナッツ」。 このさりげない心遣いとポリポリとした食感が、ビールの苦味と絶妙にマッチし、メインの料理を待つ時間を豊かなものに変えてくれます。 胃袋の準備運動は完了。主役を迎える舞台は整いました。
<ニラレバ炒め> 圧倒的なブリリアントグリーンの絨毯と厚切りレバーが織りなすスタミナの殿堂!
ビールのアテとして頼んだのは、本日の「最強のサイドキック」、ニラレバ炒めです。 配膳された瞬間、そのビジュアルに圧倒されます。 皿の上を埋め尽くすのは、目にも鮮やかな**「緑」**一色。 一般的な中華食堂で見られる「モヤシでボリュームを出す」という手法を、この店は潔く拒絶しています。 「レバニラ」ではなく「ニラレバ」。その名の通り、主役は完全に「ニラ」なのです。
この一皿を構成する要素を紐解いてみましょう。 まず、絶対的主役であるニラは、青々としており繊維質が細かく柔らかいのが特徴です。「ザクザク」というよりは「クチクチ」と潰れる独特の食感で、その強烈な香味が食欲中枢を直撃します。 それを支える準主役のレバーは、厚めにカットされた豚レバーで、臭みは皆無。ふっくらとした食感で、スポンジのようにタレを吸い込み、噛むほどに旨味が溢れ出します。
味の決め手となるタレは、オイスターソースや甜麺醤系を感じさせるコク深い味わい。濃厚な塩味と甘味のバランスが絶妙で、ビールを誘引する強力なフックとなっています。 そして、具材の中に潜む隠し味、炒められた玉ねぎも見逃せません。全体に自然な甘みと香ばしさを付与し、塩味の角を丸める名脇役として機能しています。
一口頬張れば、高温の中華鍋で煽られたニラの香ばしさが鼻孔を突き抜けます。 レバーは「パサつき」とは無縁の、しっとりとした仕上がり。下処理の丁寧さが光ります。 ニラとレバー、そしてタレ。この三位一体の攻撃に対し、私の理性は脆くも崩れ去り、ただひたすらに箸とグラスを往復させるマシーンと化してしまいます。 これぞ、町中華における「炒め物」の真髄。
<全体> 琥珀の海に浮かぶ雲の如きワンタン!佇まいは奇をてらわぬ町中華美学そのもの!
ニラレバの熱気に酔いしれていると、真打「ワンタンメン」が静かに、しかし威風堂々と着丼いたします。 その麺顔を一言で表すならば、「郷愁」です。流行のラーメン店のような、高く積み上げられた野菜も、炙られた巨大なチャーシューも、泡立てられたスープもありません。
そこにあるのは、澄み渡る琥珀色の醤油スープと、その下で静かに泳ぐ細麺、そして丼の表面を覆い尽くさんばかりの大ぶりなワンタン。 赤いテーブルに、青磁色の丼とレンゲが映え、そのコントラストはまるで一枚の絵画のよう。 立ち上る湯気からは、鶏ガラと醤油の香ばしい匂いが漂い、満腹中枢をリセットするかのように再び食欲を刺激します。 「普通」であることの凄み。何十年も変わらず愛されてきたであろうその姿には、揺るぎない自信が満ち溢れています。
<出汁> 鶏ガラと香味野菜が紡ぐ優しく色褪せない琥珀色のノスタルジー!五臓六腑に染みる!
レンゲを沈め、スープを一口いただきます。 表面には細かな油の粒子がキラキラと輝いていますが、決してオイリーではありません。 口に含んだ瞬間、広がるのは「安らぎ」です。
鶏ガラを主体とし、おそらく豚骨や野菜をじっくりと炊き出した清湯(チンタン)は、丁寧なアク取りがなされた雑味のない味わい。 そこに合わさる醤油ダレは角が取れてまろやかで、ほのかに香る生姜の風味が後味をスッキリとさせています。 昨今の「濃厚」「ドロドロ」といったトレンドとは対極にある、毎日食べても飽きの来ない「薄めで優しいお出汁の味」。
身体の隅々までじんわりと染み渡るその味わいは、まるで幼い頃に食べた記憶の中のラーメンとリンクするような、不思議なタイムスリップ感を覚えます。
<麺> 加水低めのストレート細麺!素朴な素地の香りを纏い出汁を連れて喉を駆け抜ける快感!
続いて、麺を手繰ります。 箸で持ち上げると、スープをしっかりと纏ったストレートの細麺が現れます。 色は白っぽく、加水率はやや低めの印象を受けます。
ズズズッと啜り上げれば、パツリとした小気味よい歯切れ。 最近流行りのモチモチした多加水麺とは異なり、噛みしめると小麦本来の素朴な風味(粉の味)がふわりと鼻に抜けます。 この麺の最大の美点は、スープとの「親和性」です。
毛細管現象のようにスープを吸い上げ、麺とスープが分離することなく、渾然一体となって口の中に飛び込んできます。 この淡麗な醤油スープには、この麺以外あり得ないと思わせる、運命的なマッチングです。
<チャーシュー> 小さくとも存在感アリ!噛み締めるほどに肉本来の旨味が滲み出る伝統的豚肩ロース!
丼の片隅に鎮座するチャーシュー。 サイズは可愛らしい小ぶりなものですが、その実力は侮れません。 低温調理のレアチャーシュー全盛の現代において、こちらはしっかりと火を通した伝統的な煮豚タイプ。 部位は豚肩ロースでしょうか。
口に含めば、ミシッとした肉肉しい食感があり、噛めば噛むほどに、染み込んだ醤油ダレの塩味と、豚肉特有の力強い旨味がジュワリと滲み出てきます。 とろけるような柔らかさではありませんが、「肉を食べている」という充実感を与えてくれる、いぶし銀の仕事ぶりです。
<ワンタン> チュルリとした皮の滑らかさ!塩胡椒の肉餡のコントラストに酔いしれる至福の時間!
さて、本日の主役、ワンタンです。 レンゲですくい上げると、その大きさと重量感に驚かされます。特筆すべきは、その皮(スキン)の「テロテロ」「チュルチュル」とした極めて滑らかな食感。
スープの中で半透明に輝き、喉越しは最高です。 そして中身の餡(フィリング)ですが、の餃子の記述とは異なり、ワンタンの肉餡は意外にも大きめで、肉の密度が高いのが特徴です。
挽肉の旨味に加え、塩胡椒、そしておそらく生姜などの香味がしっかりと効いており、淡麗なスープに対してスパイシーなパンチを与えています。 皮の優しさと弾ける肉の旨味。この「静」と「動」のコントラストが、食べている者を飽きさせません。
<メンマ> コリコリとした食感のアクセント!古き良き中華そばのリズムを刻む守り人!
麺とワンタンの合間に挟むメンマ。 細切りで、色はやや濃いめの飴色をしています。 口に入れれば、コリコリ、シャクシャクとした軽快な食感。 味付けは醤油ベースでしっかりと煮込まれていますが、塩っぱすぎることはありません。 麺の「パツリ」、ワンタンの「チュルリ」という食感の中に、この「コリコリ」が加わることで、咀嚼のリズムが生まれます。
<青菜> 鮮やかな緑が添える彩りと薬味としての機能美が丼全体のバランスを整える!
中央に添えられた青菜と、スープに散らされた刻みネギ。 茶色系で構成される醤油ラーメンの中で、この鮮やかな緑色は視覚的な清涼剤となります。 スープの熱で少しクタッとなった青菜を啜れば、特有のほろ苦さと鉄分を感じる香りが、口の中に広がった動物性の脂をさっぱりと洗い流してくれます。
また、さりげなく浮かぶ刻みネギも、麺と一緒に啜り込むことでシャキッとした食感と辛味を加え、単調になりがちな醤油スープにアクセントを与えています。 派手さはありませんが、これらがあるからこそ、最後の一滴まで飽きずに楽しめるのです。
<味変化> 禁断の合体!ニラとレバーの旨味溶け出し野性味あふれるスタミナラーメンへと昇華!
さて、ここで探訪者だけに許された、秘密の儀式を執り行います。 先ほど愉しんだ「ニラレバ炒め」。その皿の底には、ニラのエキスとレバーの旨味、そしてオイスターソース系のタレが混ざり合った、黄金のソースが残っています。 これらを、意を決してラーメンの丼へと投入いたします!
あっさりとした清湯醤油スープに、炒め油の香ばしさとコク、タレの甘みが加わり、一気に奥行きが増します。 ニラのパンチ、レバーの旨味、タレの甘辛さ。それらが麺とスープに絡み合い、先ほどまでの「優等生」のようなワンタンメンが、突如として「野性味あふれる荒くれ者」へと変貌したかのよう。 これぞ、定食屋飲みのアドバンテージを最大限に活かした、背徳的かつ至高の味変です。
総じまして・・・「赤き空間で味わう、日常の先にある極上の普通!これぞ武蔵野・三鷹が誇る良心そのもの!」
完食、完飲。 丼の底に残った文字を見つめながら、深いため息が漏れます。『安楽』。 その店名の通り、ここには我々が現代社会で忘れかけていた「食の安らぎ」と「気楽さ」がありました。 派手な演出も、行列を作るようなギミックもありませんが、塵一つ落ちていない清潔な床、ピカピカに磨かれたグラス、そして実直な一杯がここにはあります。 壁に貼られた演劇のポスターを横目に、お冷を飲み干して席を立ちます。 三鷹の喧騒を少し離れたこの場所で、心もお腹も満たされる。この赤い聖域は、これからも変わらず、迷える食いしん坊たちを優しく迎え入れてくれることでしょう。激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思いいます!
琥珀澄み
醤油の海に
雲ひらり
蓮華で掬う
昭和の記憶
お粗末様!ということで今日も家族に感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!