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「かいざんラーメン1150円」@ラーメン かいざん 船橋店の写真2月7日 土曜、夕刻。
雪の降る極寒の成田山からの帰路の途上、私は吸い寄せられるように船橋の名刹『ラーメンかいざん』へと舵を切った。

​オーダーは、同店のアイデンティティとも言える「かいざんラーメン1150円」。カスタマイズは「硬・濃・多」。これこそが、この一杯のポテンシャルを最大限に引き出す解(アンサー)であると確信している。

​店内はほぼ全席が埋まる盛況を呈していたが、券売機傍の左翼端に一点の空白を見出し、速やかに身を投じる。

​供された丼から立ち上る香気は、正にラーショ(ラーメンショップ)系の最高到達点を予感させるものだ。特筆すべきは、スープに湛えられた背脂の質である。その芳醇な甘みは、カエシの塩気と見事な対照をなし、官能的なまでのコクを形成している。

​麺の仕上がりにおいて、指定した「硬め」の範疇を僅かに逸脱する柔軟さを露呈した点は、一抹の瑕疵(かし)として残る。  
 
しかし、それを補って余りあるのが、緻密な計算に基づいたトッピングの調和だ。

​咀嚼せずとも解けるほどに繊細なチャーシュー。そして、上質な胡麻油の風味が峻烈に立ち上がるネギ。これらが渾然一体となったとき、丼の中にはひとつの完成された小宇宙が顕現する。  

​総評:
細部における揺らぎはあったものの、その根幹にある旨味の強度は圧倒的。船橋の地で不動の地位を築く理由を、改めてその五感で証明させられた夜であった。

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