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「鶏肉細切りそば」@中国料理 永新の写真 休日出社のお昼時(22日)、ネットで激賞されていた麻布十番の「永新」へ。
 仕事の関係上、六本木が再開発されてから、麻布十番に立ち寄ることもなくなりましたが……久々に来てみれば、合いも変わらぬ上品な町並み。派手な看板が目印のコンビニも街の景観に配慮して、看板隠してお洒落な店構え。昔この街に立ち寄っていた頃、中華と焼肉の美味さには感心したものですが……「永新」は、この麻布十番でも一等地にあります。
 2階のテーブル席に通されて、メニューと向き合いますが……さすが麻布十番、結構お高めですな。もっとも、ランチメニューは通常の250円引きと、かなりお得。他客の注文をきいていると、「五目そば」(1000円・ランチ価格)が人気のようですが……初志貫徹、評判の「鶏肉細切りそば」(1250円・通常価格)で。待つこと7分で丼到着。
 では、スープを一口……いや、これは凄い。なんとも「ふくよか」でクリアな味わいの丸鶏スープ、そのウットリとするような豊かな旨みのエッジを、生姜のキレで見事に際立たせ、ビシッと「ピント」を合わせた、クッキリとした美味しさ。まさに、「シャープ & リッチ」という言葉がピッタリですな。必ずしもノンケミカルではないようですが、むしろこういう使い方こそ「理想的」。舌の両脇がジンジンと脈打つような「極旨」のスープ、これは見事。
 麺は中太縮れ、ソフトな口当たりと適度なコシ、スープの「ニュアンス」に対しては、まさにこれしかないというチョイスです。噛みしめると、ホクホクとした人なつこい甘みがあって……スープの「高級感」に、麻布十番ならではの「庶民性」を加えます。
 具材は、ゆでた細切りの鶏ムネ肉に小松菜、それにネギ。この鶏肉がまた秀逸で、「ミディアム・レア」程度のゆで加減、表面の白くゆで上がった部分が徐々に繊維状にバラけてスープに溶け込み、淡白な甘みとライトなコクを加えて飽きさせない。肉自体も敢えて味付けを抑えて、鶏肉本来の「ムワッ」とした風味を、スープのキレに対比させるという……この「仕掛け」、なんとも。
 ―――すべてが計算尽くされた、「予定調和」の「極致」。精緻な機械式腕時計のような、作り手の「誇り」を感じる緻密さです。鶏肉の細かな繊維がスープに加える味の変化も、スイス時計が時を刻むように「正確」ですが……敢えて難を言えば、あまりに「精緻」すぎて、「予定」した以上の広がりがない。なんか食べ手が作り手の掌で転がされているような……「孫悟空」状態というか、ちょっと「悔しい」気分。もっと、食べ手のイマジネーションを喚起するような「遊び」が欲しいところ。値段さえ気にしなければ80点台は余裕ですが、「悔しさ」を込めてこの点数。「庶民」のささやかな抵抗です。

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