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2010/01/27 21:30【 おいしい佐野ラーメンが食べたい 】【 ワンタンメン研究活動報告 】 館林から佐野へ行くのに通らねばならない、県道7号線、通称“5号道路”。何故“5号”なのかは男も知らなかった。国道50号田島の立体交差をくぐると間もなく見える赤い“中華料理”の暖簾。それがここ、食堂みのり。21時過ぎても暖簾出てる、元日も暖簾出てた、屋号は食堂なのに暖簾は中華料理、男の中では謎の店舗であった。その夜、男の心にあるフレーズが浮かんだ。“たった一つの命を捨てて生まれ変わった不死身の体鉄の悪魔を叩いて砕くキャシャーンがやらねば誰がやる”男に一歩を踏み出させるに十分な力を持った言霊。店内には初老の店主一人、なるほど店内は古びた食堂チック。テーブル席に腰掛け、男はメニュー表を手に取る。『…こ、これは…』オール漢字メニューの中華料理店であった。なるほど、暖簾は正しかった。いつもならチャーシューメンを頼むところであるが、男の中で何やら第六感が働いていた。『…この手の食堂のチャーシューは出汁殻が多い…』と信号を発する男の右脳。思い留まった男は雲呑麺の名を口にした。TVでで流れる『エネミーライン』を見ながら待つ事十数分、ようやくそれが男の前に置かれた。男は心の中で呟く。『…いただきます…ていうか最初から粗挽きブラックペッパーかぃ…』そう、丼の中央に盛られたメンマには上から多めな黒胡椒が振り掛けられていたのである。独特の刺激臭が男の鼻を突く。男は胡椒の洗礼を受ける前に素スープを味わうべく、レンゲを手に取る。ベースは鶏ガラ・魚ダシか。動物系少ないアッサリとした味わい。カエシは妙に醤油感の強いもの。甘味よりも酸味が感じられ、熟成が足らないのか醤油の角が立っている。粗挽き黒胡椒とカエシが真っ向からぶつかる。いかなる旨味調味料も無力と思える程に。麺は幅広な平打ち形状だが、不揃い感も透明感も少なく、製麺所の“手打ち風”ではないかと疑わせるに十分であった。均一な太さのモッチリとした平打ち麺は、食べているうちに男にうどんを食べている様な錯覚を起こさせた。これは麺だけによるものではなく、魚ダシとカエシの効いたスープも関係しているに違いないと男は確信する。具材はワンタン・チャーシュー・ハム・メンマ・ほうれん草・刻みネギ。ワンタンは餡のタップリ詰まった物が6個。皮は薄めで尾ひれも短く、餡を食べさせる事を中心に考えられている。豚挽肉に臭味消しの生姜やネギ等の香味野菜を加えた餡は肉汁を封じ込めてジューシー。餡もタップリでボリューミー。ハムは縁の赤いボンレスハムというのだろうか、これが4分の1カット。昔懐かしいハムだがハムなのに妙に臭味が気になった。チャーシューはモモ肉が1枚。案の定、出汁殻なチャーシューは肉の旨味やジューシーさ、柔らかさとは無縁の代物。ミチッブチブチッとした食感は年配のお客にはウケが良いのかも知れない、と思うと同時に、心の何処かでチャーシューメンにしなくて良かったと安堵している自分がいる事に男は気付いていた。メンマは醤油風味の強い味付けに、御多聞に洩れず八角が薬っぽく効いていた。ほうれん草は青臭さはなく特筆なしだが、妙に量が多い。刻みネギは品種の問題なのか、使う部分の問題なのか、シャキシャキ感のやたらと強い食感が気になった。店には店主一人、最後まで他の人間の気配はなかった。後客もなし。男は会計を済ませて外に出ると、佐野の夜空の下を走り始めた。オーウェン・ウィルソン演じるバーネットが救出される『エネミーライン』のラストシーンを見る為に。『御馳走様でした』
遅れました、食堂芸人のランディです。 ここいかれましたか…。 カレーはありましたか? 否、咖哩拉麺はありましたか? >県道7号線、通称“5号道路”。 >何故“5号”なのかは男も知らなかった。 グソマで7号、トツグで5号ですm(_ _\"m)ペコリ
【 おいしい佐野ラーメンが食べたい 】
【 ワンタンメン研究活動報告 】
館林から佐野へ行くのに通らねばならない、県道7号線、通称“5号道路”。
何故“5号”なのかは男も知らなかった。
国道50号田島の立体交差をくぐると間もなく見える赤い“中華料理”の暖簾。
それがここ、食堂みのり。
21時過ぎても暖簾出てる、元日も暖簾出てた、屋号は食堂なのに暖簾は中華料理、男の中では謎の店舗であった。
その夜、男の心にあるフレーズが浮かんだ。
“たった一つの命を捨てて
生まれ変わった不死身の体
鉄の悪魔を叩いて砕く
キャシャーンがやらねば誰がやる”
男に一歩を踏み出させるに十分な力を持った言霊。
店内には初老の店主一人、なるほど店内は古びた食堂チック。
テーブル席に腰掛け、男はメニュー表を手に取る。
『…こ、これは…』
オール漢字メニューの中華料理店であった。
なるほど、暖簾は正しかった。
いつもならチャーシューメンを頼むところであるが、男の中で何やら第六感が働いていた。
『…この手の食堂のチャーシューは出汁殻が多い…』
と信号を発する男の右脳。
思い留まった男は雲呑麺の名を口にした。
TVでで流れる『エネミーライン』を見ながら待つ事十数分、ようやくそれが男の前に置かれた。
男は心の中で呟く。
『…いただきます…ていうか最初から粗挽きブラックペッパーかぃ…』
そう、丼の中央に盛られたメンマには上から多めな黒胡椒が振り掛けられていたのである。
独特の刺激臭が男の鼻を突く。
男は胡椒の洗礼を受ける前に素スープを味わうべく、レンゲを手に取る。
ベースは鶏ガラ・魚ダシか。
動物系少ないアッサリとした味わい。
カエシは妙に醤油感の強いもの。
甘味よりも酸味が感じられ、熟成が足らないのか醤油の角が立っている。
粗挽き黒胡椒とカエシが真っ向からぶつかる。
いかなる旨味調味料も無力と思える程に。
麺は幅広な平打ち形状だが、不揃い感も透明感も少なく、製麺所の“手打ち風”ではないかと疑わせるに十分であった。
均一な太さのモッチリとした平打ち麺は、食べているうちに男にうどんを食べている様な錯覚を起こさせた。
これは麺だけによるものではなく、魚ダシとカエシの効いたスープも関係しているに違いないと男は確信する。
具材はワンタン・チャーシュー・ハム・メンマ・ほうれん草・刻みネギ。
ワンタンは餡のタップリ詰まった物が6個。
皮は薄めで尾ひれも短く、餡を食べさせる事を中心に考えられている。
豚挽肉に臭味消しの生姜やネギ等の香味野菜を加えた餡は肉汁を封じ込めてジューシー。
餡もタップリでボリューミー。
ハムは縁の赤いボンレスハムというのだろうか、これが4分の1カット。
昔懐かしいハムだがハムなのに妙に臭味が気になった。
チャーシューはモモ肉が1枚。
案の定、出汁殻なチャーシューは肉の旨味やジューシーさ、柔らかさとは無縁の代物。
ミチッブチブチッとした食感は年配のお客にはウケが良いのかも知れない、と思うと同時に、心の何処かでチャーシューメンにしなくて良かったと安堵している自分がいる事に男は気付いていた。
メンマは醤油風味の強い味付けに、御多聞に洩れず八角が薬っぽく効いていた。
ほうれん草は青臭さはなく特筆なしだが、妙に量が多い。
刻みネギは品種の問題なのか、使う部分の問題なのか、シャキシャキ感のやたらと強い食感が気になった。
店には店主一人、最後まで他の人間の気配はなかった。
後客もなし。
男は会計を済ませて外に出ると、佐野の夜空の下を走り始めた。
オーウェン・ウィルソン演じるバーネットが救出される『エネミーライン』のラストシーンを見る為に。
『御馳走様でした』