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久々の大阪出張(28日)、予定通りに仕事を終え、梅田周辺の思い出の地を彷徨いますが……懐かしのお店は今やなく、新幹線の時間も迫ってきました。仕方なく、地下鉄梅田駅近くの店で一杯やることにして、「三代目 玉五郎」へ。 駅前第3ビルの地下一階、東京で言えば新橋駅ビル地下のような雑然とした一画にお店はあります。券売機は入口左手、「味玉子らーめん」(780円)をポチッとな。平日18時過ぎの入店でしたが客入りは4割ほど、しかし仕事帰りのリーマンが次々と入店して、アッという間にほぼ満員に。丼は約5分で到着。 では、スープを一口……いかにも大阪らしい、親しみやすい味ですな。ベースは豚骨と聞いていましたが、鶏ガラもかなり強く感じられ実にマイルド、優しく「まぁるく」仕上がっています。これに煮干し主体の魚介系を合わせていますが、実は昆布も結構強い。煮干しのエグミを最小限に抑え、苦みを感じさせることなく旨みだけを取り出して、これを昆布の「まぁるい」旨みでくるんでいるため、動物系の「まぁるい」ニュアンスと、ごく自然に馴染んでいます。カエシも、味の輪郭を強調しすぎない程度の効かせ方で……食材の味を巧みに組み合わせて「本音」ベースの美味さを引き出し、妙な気取りは一切ないという、いかにも大阪らしい味ですな。 麺は北海道・小林製麺製で、多少偏平した断面をもつ中太縮れ。かなり柔らかめにゆで上げており、コシよりはノド越しと味で勝負するスタイル。実に庶民的な、さばけた甘みのある麺で、フランクなスタイルのスープによく合います。 具材は、チャーシュー、メンマ、ナルトに海苔、そして追加の味玉。肩ロース・チャーシューは味付けにさほど特徴はありませんが、かなり固めの食感のため咀嚼を要求、噛みしめるうち肉の旨みと味付けが馴染んで、なかなかの食べ応えです。メンマ・味玉のクォリティも、かなりのもの。 ―――こういう「煮干しらーめん」を食すと、東京で進む「煮干し」イメージの「記号化」に気付かされます。苦みとエグミがガツンと来なければ「煮干し」じゃないのか、そんな「記号化」に何の意味があるのか。煮干し本来の親しみやすい味わいに立ち戻り、そこからラーメンを説き起こすとき、こんな優しい「煮干しらーめん」に辿り着くんじゃないかな……既成概念に囚われないことがラーメンの醍醐味であるならば、気取らず「本音」で味を表現したこの大阪の一杯こそ、眩しい光を放っている。新幹線から大阪の夜景を見つめながら、そんな気がしたオジさんなのでした。
駅前第3ビルの地下一階、東京で言えば新橋駅ビル地下のような雑然とした一画にお店はあります。券売機は入口左手、「味玉子らーめん」(780円)をポチッとな。平日18時過ぎの入店でしたが客入りは4割ほど、しかし仕事帰りのリーマンが次々と入店して、アッという間にほぼ満員に。丼は約5分で到着。
では、スープを一口……いかにも大阪らしい、親しみやすい味ですな。ベースは豚骨と聞いていましたが、鶏ガラもかなり強く感じられ実にマイルド、優しく「まぁるく」仕上がっています。これに煮干し主体の魚介系を合わせていますが、実は昆布も結構強い。煮干しのエグミを最小限に抑え、苦みを感じさせることなく旨みだけを取り出して、これを昆布の「まぁるい」旨みでくるんでいるため、動物系の「まぁるい」ニュアンスと、ごく自然に馴染んでいます。カエシも、味の輪郭を強調しすぎない程度の効かせ方で……食材の味を巧みに組み合わせて「本音」ベースの美味さを引き出し、妙な気取りは一切ないという、いかにも大阪らしい味ですな。
麺は北海道・小林製麺製で、多少偏平した断面をもつ中太縮れ。かなり柔らかめにゆで上げており、コシよりはノド越しと味で勝負するスタイル。実に庶民的な、さばけた甘みのある麺で、フランクなスタイルのスープによく合います。
具材は、チャーシュー、メンマ、ナルトに海苔、そして追加の味玉。肩ロース・チャーシューは味付けにさほど特徴はありませんが、かなり固めの食感のため咀嚼を要求、噛みしめるうち肉の旨みと味付けが馴染んで、なかなかの食べ応えです。メンマ・味玉のクォリティも、かなりのもの。
―――こういう「煮干しらーめん」を食すと、東京で進む「煮干し」イメージの「記号化」に気付かされます。苦みとエグミがガツンと来なければ「煮干し」じゃないのか、そんな「記号化」に何の意味があるのか。煮干し本来の親しみやすい味わいに立ち戻り、そこからラーメンを説き起こすとき、こんな優しい「煮干しらーめん」に辿り着くんじゃないかな……既成概念に囚われないことがラーメンの醍醐味であるならば、気取らず「本音」で味を表現したこの大阪の一杯こそ、眩しい光を放っている。新幹線から大阪の夜景を見つめながら、そんな気がしたオジさんなのでした。