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「チャーシューメン (とサンマーメン)」@鳥取手打ラーメンの写真6/13/10
◇じいとばあ、小田原(閉店特別投稿)

Driving Rainさんより、今月6月で閉店との情報をいただく。
先日(5/8)にお邪魔した時に感じた不安が、現実に、しかも
短期間で現実となってしまった。
創業から37年とのこと。
非常に残念であるが、お二人の様子を拝見すると、
ここまで頑張られたこと自体が大変な偉業にも思える。
その間このラーメンが、多くの人々の心を打ったことであろう。
それをもう見ることすらできないのは、悲しい出来事である。
鳥取とはご主人の姓のようである。
鳥取の名前は、短い日本のラーメンの歴史に残ることは間違いない。

ラーメンに美味い、不味いはある。
それに点数を付けるのも楽しい作業かもしれない。
一方、それより大事なものが現実に存在し、人生を豊かなものにしてくれることがある。
これで、たかだか2回目の訪問だ。それでもその、大事なものに少し触れた気がしている。
味とは、本当はそういうものから生まれているように思える。
私の心に残るお店は、人々が殺到するようなことはない。
それでも、開店すると、席はいつのまにか埋まって行く。
そこには、世間話をしながら幸せそうにラーメンを頼む人の姿がある。
その席に着くこと自身が楽しい出来事のようである。

2010年6月13日。
朝、早めに家を出る。
栗の花も咲き始めた。
いよいよ入梅を思わせる重い空気の中に漂う花の匂い。
真新しいスジグロシロチョウが吸蜜中。
http://photozou.jp/photo/photo_only/286324/41114823?size=800

小田急小田原駅で箱根登山鉄道に乗り換える。
http://photozou.jp/photo/photo_only/286324/41114832?size=800

10:45、店の前に立つ。
予想通り、暖簾はもう出ている。
腰をかがめて暖簾越しに店内を眺めると、先客はいない。
『おはようございます。また来ました』
ばあ(失礼)はまだ準備中。
壁には大きな貼り出し。
http://photozou.jp/photo/show/286324/41114844

前日にはDriving Rainさんが訪問しており、私の訪問の事も伝えて
いただけていたようだ。
覚えていてくれた。ニコニコして迎えてくれる。
カウンターの席は前回と同じ、目の前に座る。
話すことも結構ある。10分ほど話し込んだ。
先日の真鶴の大西さんや秦野の三憩園さんのお話も出てきた。

急に人が来て大変とのこと。
『それだけ愛されていたのだからしかたないですよ』。
予想はしていたのだが、迷惑をかけたかもしれない。
人間、人に迷惑をかけながら生きてるのだと、つくづく思う。
今一人だけなのでいいのだが。
やはり、いろいろな意味で疲れが出たのであろうか。
歳を重ねるとは大変なことである。

ふと、考えて今回の投稿も少し遅らせた方がいいかもしれないと思った。

『何になさいます?』

『チャーシューメンとサンマーメン、お願いします』
『そんなに食べられますか?』
『・・・・たぶん最後ですので』

下膨れのどんぶり、大きく見える。
スープは惜しげもなく張られている。
http://photozou.jp/photo/photo_only/286324/41114856?size=800

今日のスープ。
オオ・・・・・・
なんと薄めの味。
覚えていてくれたようだ。ありがたい。
自分の好みにピタリとはまっている。
また味が数段上がってしまった。

チャーシューは、あくまでも柔らかく、出汁で煮られた旨みが染み出してくる。
絶品のものであった。

麺は大西と同じ室伏のものだそうだ。
ややカタメでしっかり腰を立ててある。
平打ち縮れ麺が回転するように、啜られていく。
この快感は他のものでは味わえない。
今日は最高のできのように思える。

醤油スープ。
どこまで飲むかは、自分の体調と相談してきめることにしている。
今日は半分ほど残すことにした。
まだ飲みたいと思うところで止めるのが、後味が一番いい。
ラーメンはものの数分で食べ終わってしまう。
しかし、いいラーメンは余韻が1時間以上続くものだ。
さらに、心の中の余韻は一生続くもののようだ。

残った汁を眺める。
赤身を帯びた褐色が外からの逆光を反射している。

最後にもう一口だけ飲んでみることにした。

劇場の幕が閉じて初めて、RDBの主役はラーメンであり、お店の方で
あるということが身に沁みて分かる気がする。

お元気で。

歩いて小田原城に行ってみる。
紫陽花はあと一週間で、ピークを向かえそうだ。
日陰で横になり、少し休むことにした。
自分の残りの人生も、後悔しないように地味に生きたいと思った。
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サンマーメンの画像がどのサイトにも見当たらないので、
記録として載せさせていただく。
http://photozou.jp/photo/photo_only/286324/41114809
餡の量は多くない。
少しの甘みと調味料が追加せれているが、これがコクを増しているので、いいメニューだった。
椎茸、絹さや、人参、キャベツ、ワカメ、ピーマン、豚の細切れなどの具沢山である。
チャーシューは3枚も付いていた。因みにチャーシューメンは4枚。
これだけ食べてもまだ食べたいチャーシューであった。

投稿 | コメント (27) | このお店へのレビュー: 2件

コメント

しまった!
先日、平塚いくんぢゃなくてコッチにすべきだった!

6月一杯ですよね? 
予定変えないと。。。。

旨いらーめんは、食べれるときに食べないとアカンのです。

なんとかなるかな?
うーんあと10日か。キビシイ。。。

あ。うちの母親もS5生まれ。今、入院してますよ。
元気がなにより、ですね。


KMさま こんにちわ

チャーシュー麺とサンマー麺ですか。
一般の方の2倍以上楽しんでしまうんですね。

ご高齢を考えると、随分長く続けたんだなー と思います。
大好きなラーメン屋さんですので、お疲れ様と言いたいです。

ここは、チャーシューが多くて、それもエラク旨かったという記憶が残ってます。

buriburi | 2010年6月20日 16:36

こんにちは

今日の写真は何時にもましてよく撮れてますね!
味の想像がつくような気がします
きっと本当に食べたら想像を超えるんでしょうね!

B級グルメ | 2010年6月20日 17:09

こんばんは。

なんと二杯食べちゃいましたか。
まあ量が少なければ自分もやりそうですが、
写真を見た感じでは、結構多そうに見えますね。
記念のラーメンになりましたね。
鳥取のおじいちゃんにおばあちゃんは、
お店を辞めても元気でいて欲しいです。

ayashi | 2010年6月20日 19:38

KMさん、こんばんは。
素敵なレビューをありがとうございます。
実は、今日も小田原方面に行っていたのですが、日曜日ということもあり、忙しさに拍車をかけても申し訳ないと、今回は訪問を見送っています。
近々平日に、何とか必ずと思っています。
たった一回頂いただけなのに、こんなに寂しく思うのも、ひとえにご夫妻の人柄なんでしょうか?
どうしても、実家のことを思い出してしまいます。
ボクには一気に2杯は無理ですが、最後にご主人の姓を冠したであろう【鳥取ラーメン】をと考えています。

Driving Rain | 2010年6月20日 20:34

どうもです。

>壁には大きな貼り出し。
http://photozou.jp/photo/show/286324/41114844

この一枚の写真に、たいへん心惹かれました。
達筆ですね。
内容がこれまたいいです。「体力に自信もなくなって」と書かれていますね。
この一言によって、説得力がまるで違います。
普通、書きませんね。一身上の都合、とか濁したります。
ご自身の心身限界まで葛藤があったのでしょうな。
実直さが、ラーメンにもよく出ているような気がしました。

Eスト | 2010年6月20日 20:47

こんばんは。

感慨深いですね。
ラーメンという切り口じゃなくても、
一つの商売を『続ける』という難しさ、を改めて教えてもらいました。
商売ではなく、味を守り続けるといったほうが正しいかも知れません。
※ サンマーメン初めて見ました。めちゃ旨そうですね!

kongohrikisi27 | 2010年6月20日 21:02

こんばんは!
久しぶりのコメントになってしまいました。

100点!と思ったらちょっと寂しいレビューでしたね。
美味しそうな1杯です。
残念でなりません。

土屋 圭二郎 | 2010年6月21日 00:40

◆しおのおたくわ ぶるまなじっちゃん ・・さん
コメントありがとうございます。

そういえば平塚でしたね。
湘南方面には面白い店があります。

こちらは小田原では一番好みでしたが、
残念です。

もし行かれたら、味は薄目を頼んでみてください。

うちの母もほぼ同じ歳ですね。
ほとんど動けない状態ですが、口だけ元気です。
やはりここでは母親を思いだします。

◆buriburiさん
コメントありがとうございます。

2倍以上なので、太るのも早いのです。
今はこの程度で抑えてます。

こちらは味を薄めにしてもらうと、またいいです。
薄いのが好みだと覚えていただいていたのには、驚きました。

チャーシューも良かったですね。

いいラーメン屋さんでした。

KM | 2010年6月21日 07:37

◆B級グルメ さん
コメントありがとうございます。

>今日の写真は何時にもましてよく撮れてますね!

ありがとうございます。
今回は少し気合を入れて撮りました。

サンマーメンが良く撮れてますね。

写真から味が分かるようなものが撮れるといいのですが。

味はお口に合うと思いますよ。
一緒に行っておけばよかったです。

◆ayashi さん
コメントありがとうございます。

2杯食べました。
最後ですので。
本当は、もう食べられないくらい食べたかったのです。

自分の親に近いお歳なので、親近感が特にありました。
元気でいてほしいものです。

KM | 2010年6月21日 07:44

◆Driving Rain さん
コメントありがとうございます。

お世話様でした。
事前に訪問のことを伝えていただいて、よかったです。
混みあう前に御邪魔しました。
一人でしたので、ゆっくりできました。

どうも、RDBの影響も多少有るのか、人が押し寄せたようです。
でも、有名店だったのでしかたないと、言いました。

最後まで頑張ってもらいたいところです。

最後は鳥取ラーメンで〆てください。

◆Eストさん
コメントありがとうございます。

随分大きな張り出しでした。
2枚撮ったのに、手が震えてピントが合いませんでした。
読めましたか?

じいは本当にお歳で、もう限界という感じでしたので、
心配でしたが、やはり予感が当たりました。
ばあも一人で厨房を仕切るのは、疲れると言っていました。
もういいのではないでしょうか。

小田原にも多くのラーメンがあるのですが、
素朴で旨いラーメンでした。
残念です。

KM | 2010年6月21日 07:53

◆kaze【仁】 さん
コメントありがとうございます。

一つのことを続けるのは偉大なことだと思いました。
自分の人生を振り返って、考えさせられました。

人に喜んでもらえるのが、仕事の一番の基本のようです。

まったく食べ物屋さんの経験がないところから
スタートされたようです。
人の知らない苦労もあったことでしょう。

この味は引き継いでもらいたかったです。

◆土屋 圭二郎さん
コメントありがとうございます。

お久しぶりです。
随分忙しいのでしょうね。

100点が多いのですが、いろいろあります。
今回は、なんの迷いもなく100点でした。

もう食べられないのと、ご夫婦に会えないのが
残念です。

KM | 2010年6月21日 08:00

どうもです

閉店ですか、非常に残念ですね。
常連だった方にとってはぽっかり穴が開くよな思いなのでしょうね。
こういうお店をまた見つけるのは難しいでしょうしね・・・
一度行っておきたかったです。

UNIA。 | 2010年6月21日 09:55

どうもです!
大好きな味(色々な意味で)のお店が閉店ですか。
残念ですね。
最後の一杯百点満点!いいでないですかぁ!!!
お気持ちお察しします。

てつ | 2010年6月21日 13:40

こんちわ!
前回の訪問では、ピースとチャーシューとスープの余韻に心温まりましたが、
今回はさよならの余韻に哀愁が響きます。
僕らはお気楽な食べ手ですが、体に無理が集るまで麺とスープと丼と向き合って過ごされたじいとばあには良い事も悪い事も沢山乗り越えてきた人生そのものに小休止を打つ感慨深いものを感じます。
自分には老いで気持ちと逆を行く体の衰えに、弱音を言う祖母がいます。
俺は婆っ子で育ちました。だから少しでも会うだけで喜ぶなら、話すだけで元気になれるならと思い会いに行きます。ひ孫も一緒だから尚喜びます。
じいとばあもこれから先を元気に長く暮らしてもらいたいですね!切に思いました。

80000 | 2010年6月21日 17:02

◆UNIAさん
コメントありがとうございます。

たった2回の訪問でしたが、大事にしていただきました。

丁度母親に近いお歳のようです。
自分の親に会いに行くようなお店でした。
調理のしぐさも、母親が作るご飯と言う感じでした。

非常に残念ですが、こういうお店に
まためぐり合いたくて、歩き回りそうです。

◆てつさん
コメントありがとうございます。

このラーメンは大好きでした。
味の良しあし、うまい不味い、好き嫌いは皆別の
ようです。

愛すべき味でした。

KM | 2010年6月21日 18:44

◆80000さん
コメントありがとうございます。

さよならを告げに行くのも辛いものです。

ラーメンを提供することに人生をかけた人達がいます。
そういう人達は尊敬に値するものを持っていらっしゃる。
食べる方も、それなりに謙虚に食べる必要があると思います。

投稿内容も、ご主人に面と向かって伝えられる内容に
したいと、常々思っています。
影でこそこそとしか言えない内容では男らしくありません。

>自分には老いで気持ちと逆を行く体の衰えに、弱音を言う祖母がいます。

私の母親も同じで、ほとんど歩くことが出来ません。
歳をとると、視野が狭くなっていくようです。
だれでもそうなるようです。
喜んでもらえることをしたいものです。

KM | 2010年6月21日 18:55

KMさんこんばんは♪

>いいラーメンは余韻が1時間以上続くものだ。
 さらに、心の中の余韻は一生続くもののようだ。

いい表現ですね。こういった名店が閉店していくのはさみしいものです。
100点採点もうなずけます。

92 | 2010年6月21日 21:06

KMさん、こんばんは。
小田原を代表する名店がまた一つなくなるのは寂しいものです。
今週末がラストチャンスでしょうか。
今週末に行ってサンマーメンを味わってみたいと思います。

ぬこ@横浜 | 2010年6月22日 00:28

◆92さん
コメントありがとうございます。

ラーメンは数分で食べてしまいます。
うまいほど早くなくなりますね。

そんなラーメンの楽しみかたは、食べたあとの余韻
のような気がします。
旨みも時間とともに口の中で変化します。
そのときに有る程度の成分が分かります。

水を飲まないで1時間は楽しみたい所です。

一方ケシカランタイプは、食事中と
満腹感などの幸福感ではないでしょうか。

◆ぬこ@横浜さん
コメントありがとうございます。

こちらは明らかに名店でした、。

残念です。
小田原の楽しみが一つ減ってしまいまいました。
このようなお店になかなかめぐり合えるものではありません。
訪問は10:45などの早い時が、いいと思いますよ。
混んでいる時は、どんな人でもイライラしますから。
特に暑くなりましたので。

KM | 2010年6月22日 07:24

◆りうさん
コメントありがとうございます。

せっかく居心地の良いお店にめぐり合えたのですが。
残念です。
また良いお店を探す旅に出ないと。

そういえば、みちのくの旅を開始されましたね。
東北は、面白いところが沢山ありそうです。
蕎麦や肴も楽しめそうです。

良い店を紹介してください。

KM | 2010年6月22日 07:28

こんばんは。
私もついに100点出しましたが、「吹っ切れました」。
すごく幸せでした。

水戸 稲郎 | 2010年6月22日 19:35

◆水戸 稲郎さん
コメントありがとうございます。

ついに100点でしたね。
食の楽しみは、純粋に個人的なものですから、
100点を出す時は遠慮はしない方がいいです。

100点出して、だれに迷惑をかける訳ではありません。
ドンドン行きましょう。
力を抜いて、好きなようにするのが健康的ですよ。

KM | 2010年6月22日 19:46

2杯はさすがっすね〜!

ラーメンと関係ないですが、電車の後ろに見える小田原城が良いですね〜!

ナイスな写真です♪

バイブスマン♪ | 2010年6月22日 23:55

◆バイブスマン♪さん
コメントありがとうございます。

小田原駅から小田原城が見えます。

でも箱根登山鉄道のホームからの眺めが
一番良い気がしましたので、一枚撮りました。
気にいっています(笑)。
褒めていただいてうれしいです。

KM | 2010年6月23日 07:34

どうもです!!
なんと閉店ですか・・・
満を持して伺える日を楽しみにしていたのに・・・(汗)

十数年前は毎日見ていた小田原城。
今では出張等で新幹線を利用する際にチラッと見るだけの存在となってしまいました。
そろそろ思い出感傷ツアーを企画しなければいけないなぁ・・・

| 2010年6月23日 08:19

◆泉さん
コメントありがとうございます。

行かれる予定だったのですね。
閉店なんです。
本当に残念です。

ぜひ小田原に行ってください。
小田原城は特別の意味がありそうです。

こういう時は、一人旅でしょうか。



KM | 2010年6月23日 08:47