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「チャーシューメン(650円)」@やまや食堂の写真地方食文化の一端に触れる群馬県館林市のラーメンを順番に食す。先ずここのオヤジさんに会いに行きました。

群馬に来ています。2週連続来てしまいました。前の週に訪れたのは、邑楽町にある佐野らーめん麺龍と館林市にある米屋。車で走ってみると、館林という町はいかにラーメン屋が多いか驚くほどです。ラーメンは食べませんでしたが、お店を見に行った手打ちラーメン創房舌笑家がある通りなんか1km以内に何軒あったでしょうか。たいていのおみせには、手打ち、と明記されもはや佐野ラーメンというより群馬ラーメンあるいは両毛ラーメンと呼んだほうがいいような気がしてきました。

青竹を使った手打ち麺にクリアスープ。この両毛地方がはぐくんできたラーメンをもっと食べたい、最低10軒くらいは行きたい。そう思って週末にまた館林にやってきたのです。

当然ラーメンのことを調べて来てますが、その前に、なんで両毛やねん、と気になった名前の由来を調べます。な~んだ。その昔、この地方は、上毛野(かみつけの)と下毛野(しもつけの)の二つの国があって、その両方の国の総称は、両毛。そして、余談ですが、のちに、両国は、上野国(こうずけのくに)と下野国(しもつけのくに)と呼ばれるようになったそうです。地元の人しか知らんね。それじゃあ、ますます、両毛ラーメンって呼んだらどうよ、って思います。

そして、どうしても、2週連続でも来たかったのは、このお店、やまや食堂のラーメンが食べたかったから。事実かどうかは確認できませんが、web上で公開されている情報では、このやまや食堂の創業は昭和37年。当初荻窪で修行した店主はその後佐野でラーメン作りを継続、館林で独立した、と、なってます。事実ならこれはまさに醤油ラーメンの黄金街道ですし、青竹手打をきっちり覚えるルートも含まれています。ゆるぎない、理想の麺修行。

ブログなどにUPされているやまや食堂のラーメンの写真。どれもこれも、うまそうです。そして、この店で修行した人がその後独立して繁盛店になった話しはたくさん載ってます。そんなお店のご主人ってどんな方なのか、是非お目にかかりたい。ラーメンを食べてみたい。

お釣りがくるほどのモチベーションで、館林に向かって自宅を出発。2時間もドライブが楽しめて、そのうえに、おいしいラーメンがいただける。こんなうまい話、世の中にはそんなにありませんよ。1週間前に通った道をそのまま北上していきます。そして、お店に着いたのが11時15分。11時から開店しています。おお、味わい深いのれんがでてました。

店内に入ると、まさに田舎の定食屋さんです。うああ、いいなあ、この空気感。最近行った所では、福島県小名浜港にある港町の定食屋さん、チーナン食堂に感じがそっくり。厨房の上にはメニューの木札が下げられていますが、まあ、何でもありですね。定食屋さんですから、当たり前なんですが。時代を経た古っぽさがいい。

オープン座敷には、テーブルが並べられ、8人x3島ありますね。ちょっと離せば、4人x6テーブル。お客さんは誰もいません。厨房の前にカウンター席があったので、すたすた歩いていってそこに腰掛けます。目の前の厨房で、おやじさん、いましたよ。向こうを向いて、きゅうりを切っています。と言ったって、20本、30本といったきゅうりの山ですよ。何に使うんだと言うくらいのきゅうりです。

結局、このときからお金を払ってお店を出るまで、オヤジさんがこっちを見たのは1回です。あとは、ずっと、きゅうり。でもね、オヤジさん、いいお顔してましたよ。顔に人柄の良さが出ているいい表情でした。また、行きますよ。

さて、何を食べるか最終的に決めなければなりません。当初の計画は、ラーメン(500円)です。席を立って、木札を順番に見ます。安!タンメン(600円)、カレーラーメン(600円)などにも、ものすごい引力を感じますが、結局悩んだ末決めたのが、チャーシューメン(650円)。厨房にはオヤジさんのほか、おかあさんたちが、多分、4人入っています。多分って、出たり入ったりして、良く分かりません。皆同じに見えて。おかあさんの一人にオーダーしますと、その人が作ってくれました。

お店の入り口から、どんどん男の人が入ってきます。そのたびに、おかあさんの一人が、飲み物どうする?って聞いて。全員答えは同じ。生ビールで。ああ、お店の二階に団体さんが予約していて、三々五々集まって来ているのね。11時半から飲めるなんて、いい宴会だなあ。仲間に入って、車置いていきたいよ。入り口がちょうど背中にあるので、どんなグループなのか、誰も見ませんでしたが、声の感じでは30歳代。地元自衛消防団の打ち合わせと想像しましたが、いかが?

電話が鳴ってます。はい、それじゃあ、ラーメン5つとチキンライス2つね。ちょっと時間ちょうだいね。もう6軒入っているんで。出前ですね。11時20分で、出前の7軒目。なんてこったい。

おかあさんが、おおなべに麺を入れて泳がせ始めます。いよいよ調理開始。糸をぐるぐる巻いたチャーシューをカットしはじめます。どんどん調理が進み、できあがり~。

うひゃっひゃ、どうだこのルックスは。ほれぼれしてしまいます。これぞ、地方の食文化の華ですね。もう何十年も同じルックスなんでしょう。ラーメンの湯気と一緒に立ち上がってくる匂いは、まぎれもなく、めんまのにおい。支那竹と呼んでました。このチャーシューのうまそうなこと。チャーシューメンにしてよかったわ。めんまもごっそり入ってます。大きくて厚めに切られたなると。

スープの表面には脂玉がきらきら。半透明なスープを通して、幅広びらびらの青竹手打麺が見えてます。れんげが付いてきたのでそいつでスープをすすってみると、まあ、チー油がごくうまな完全スープ。これは、どんぶりから飲まないといけんわ。れんげを横にどかして、重いどんぶりを持ち上げて、ずずずず。ぷふわああ。うめ~。カエシが少し甘めで、チー油とラードの重層を感じます。

ラードはチャーシュー由来なのかもしれません。スープは十分にぶたっぽい、ぶ~ぶ~。なんぼでも飲めちゃう、ってフレーズでごまかしておこうか。レビューっつうのは、どうして何ぼでも飲めちゃうのかを書かないと存在意義がないのですが、そんなおこちゃまレビューの氾濫です。このコクっぽいスープには、最後にしめのライス、絶対に入れたいですよね。

麺、はうれしい青竹手打の平びろびろ麺。かん水を使わないので、基本やわな麺だけど、うまい。熟成時間を取らないので、基本やわになるけど。めっちゃうまい。この、とろびろ、の食感がたまんなく好き。かん水なしですので、基本色白麺。ごはんっぽくいただきます。スープがうまいので、スープと麺のどちらが先になくなるか競争です。スープのほうが、幾分速いね。

チャーシューのうまさは国宝級。味が沁みこんでいてうまい。食感が微妙に違う2種類のチャーシューが入ってます。とろんとろんで脂身のうまいところ。しっかり肉の繊維強さを残し、豚味があふれてくる部位。それらを交互に食べたら、一気に天国涅槃行きでしょうね。このチャーシューもチーナン食堂に相通じるものがあります。ぶたぶた、うまい。

めんま、もちょい甘な味付けで、こっちも麺と同様に大きさ不ぞろい。めんまくさいのがいい。歯ごたえのあるところ、ないところが混在して、これはおいしかったし、たのしかった。まったく、やってくれるよ。普通に作っているラーメンがこんなにおいしいんじゃあ、地元民は幸せじゃね。2階の宴会もしめはこれなんでしょ。

麺量は結構あると思いますが、何せうまいんで、感覚的にはあっというまになくなっちゃった。チャーシューワンタンメンでも良かったかな。

という幸せなチャーシューメン650円をいただき、群馬での3杯目があっという間に終了です。まだはずれがありません。次のお店も事前調査をしっかりやって、はずれる可能性ゼロのお店です。行ってみましょう。

投稿 | コメント (4) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

KMです。
おはようございます。

館林ですね。
この方面の手打ちの麺、たべてみたいですね。

もともと手打ち麺は硬めでも柔らかくても
大好きなんです。

素朴と言うか、基本と言うか、何とも魅力があります。
食堂風がいいですね。

KM | 2010年6月22日 08:30

どうもです

2周続けての群馬でラーですか。
しかし、タンメンにカレーラーメン?良いじゃないですか。
2人だったら3杯頼んでシェアで攻略したいですね。
しかし650円でチャーシュー麺・・・最近ラーメンすら食えない店だってありますよ(汗

UNIA。 | 2010年6月22日 09:45

KM さん

地元で繁盛店になる理由がちゃんとありますね。
毎日でも行きたくなる、毎日でも食べたくなる。
手打麺、はまってしまいました。
最初、なんだこれ、でしたが。もう、古女房になってしまい。
こういうお店の紹介に、DVD、皆さんに見ていただきたいですね。

行列 | 2010年6月23日 05:50

UNIA。 さん

群馬、未知でしたが、なかなかおもしろい。
全メニューいただきたいですね。また行くでしょう。
値段は、何年前のものでしょうか。
時間が止まっています。値段も、味も、人情も。

行列 | 2010年6月23日 05:52