武蔵野アブラ学会 神田店の他のレビュー
コメント
miles さんも食べられてたんですねw
たしか駅の西口から商店街を突き抜けて「世界の山ちゃん」に
行く途中の場所だと思うのですが 以前はウドン屋さんでしたよね???
>宿命的に背負う、「単調さ」という「大問題」。その解決策が、タレのリズム感と卓上の辣油・酢だけでは「工夫不足」
これは私が「油そば」をあまり食べない理由そのものズバリなのかもしれません^^;
手羽先を食べた帰りに お腹が減ってたら寄ってみようかと思います でわまたです
はぐれメタボ | 2011年4月11日 16:22
miles
hori

RamenRanger







異様なデザインのHP( http://www.aburagaku.com/ )から、ある程度予想はついていましたが……神田西口商店街から少し離れた閑静な一画に突如出現する、妖しさ満点の店構え。新橋か歌舞伎町「まっただ中」といった雰囲気が漂っており、通りがかった家族連れが、顔をそむけて通り過ぎます。
券売機は入口左手、メニューは基本的にノーマル・特濃の二本立てのようですが、初訪ゆえノーマル系から「武蔵野油そば 普通盛」(600円)と「温泉たまごのせ」(80円)を、ポチッとな。先客5名で3割ほどの客入り、オーダーは3人分しかありませんでしたが、それでもきっちり私の分をオーダー・ロスト。新店ゆえまだオペレーションがこなれていないのか……リカバリにも時間がかかり、丼は約12分後に到着。
タレの量はさほど多くありませんので、ある程度混ぜ込んでからヂュルリとイキますと……素直でシンプルな味ですが、なかなか美味い。茶色い太縮れ麺は、HPによれば二葉食品製だそうですが、ガッシリとした「芯」を感じさせながら、表面はシットリ・プルッとしており、素朴にして豊かな甘み。ただし……麺の質感には、若干ムラがありますな。おそらく、オーダー・ロストのリカバリで焦って、ゆでムラになってしまった模様。
これに絡むタレは鶏風味の醤油系、スキッとクリアな醤油味にはしつこさもなく、油にも動物系のようなイヤラシサがないため、口の中でサッと味をふりまいて、軽やかにスッとノドに消える、そんなリズム感が心地よい。加えて味わいも豊かでキレも適度、醤油系の油ダレとしては、なかなかハイレベルな仕上がりです。
具材は、チャーシュー、メンマ、ナルトに海苔、薬味はタマネギやカイワレで、あとは追加の温泉玉子。チャーシューは、バラ肉をブツ切りにカットしたものをのせており、味付けはマズマズですが、この切り分け方では麺にからまない。一方、温泉玉子は黄身の固まり方が絶妙で、過度にタレに混ざり込むこともなく、麺に適量絡んで甘みを加えます。
―――「油そば」というジャンルが成立してから、しばらく時が経ちましたが……麺よし、タレよしのこの一品。しかし、これを「油そば」として高く評価できるかといえば、もうそんな時代ではないような。「油そば」というジャンル自体が宿命的に背負う、「単調さ」という「大問題」。その解決策が、タレのリズム感と卓上の辣油・酢だけでは「工夫不足」というのが、「油そば最前線」からみた評価でしょう。真面目な日本人にはよくあることですが、既成の枠組みの中で真正面から素材と向き合い、インクリメンタルにジックリ改良を重ねるうちに、国際的には少し「時代」から取り残されてしまうような……いい意味でも悪い意味でも、日本人的なモノ造りの「限界」を感じた一杯でした。